ちょっと異世界に転生してくる
語彙力、語彙力ぅщ(゜Д゜щ)ぷりーず
お父さん、お母さん、自分はついさっき異世界へ転生したのですが目の前に広がる光景を見て、早速心が折れそうです。
目の前には5mはある巨大なバケモノが
後ろには剣や杖を携えた人間が
自分はそのどちらからも敵意を剥き出しにされていた。
巫山戯やがって…あの神様に鉛玉の1発でもぶち込んでやりたい。少しは転生する時の座標を考えてくれ。もしくは赤ん坊からやり直させてくれ。
神(?)から貰った能力とミジンコみたいな脳みそをこの場で上手く使わなければ、どちらかを滅ぼしてももう片方にまた天へ送られるだろう
自分が貰った能力の一つ『等価交換』
何かを代償にしてそれと同じ質量の、違う物質を作り出せる。
名前と能力を聴いただけでは地味と思えるだろう…だが…
▷今自分の周りに有る草、土、石を鉄と火薬に変換_
▷鉄をRPG-7に、余った鉄と火薬を合わせて弾に変換_
この様に自身の周りの物質で兵器が簡単に作れてしまうのだ。
…まぁ、多少チートじゃないと殺されるし、多少はね?
バケモノの足下の地面が光となって消え、その光が自分の手に集まりRPG-7となった
地面が無くなった事で大きな穴が空き、バケモノはそのまま落下し、転倒していた。
バケモノはすぐ大勢を整えたが、少し深い為か穴の上にいる自分を見上げる形になった。
威嚇する為かキレたのか分からないが、こちらに大きな口を開け咆哮をあげようとした
「ファイアー」
が、咆哮はあがらず周りには爆音が轟いた。
バケモノの首は吹き飛び周りには血の雨が降っている。後ろにいる人間達はポカンと口を開け、何が起こったのか解らないようだ。
だが、人間達はハッと我に返り…
矛先を自分に向けてきた。
一部の者…というか殆どが震えている。当たり前といえば当たり前だが…
自分は手を挙げ敵意の無い事を示したつもりだが…
「…先ずはその武器を下ろせ」
一応は伝わったらしい。
大人しく武器を穴の中に投げ捨てた
「…これで信用して貰える?」
「…そんな簡単に魔物を信用出来るかっ!!」
……え?今なんて言ったコイツ?魔物?嘘だろ?
「僕の何処が魔物に見えるんだよ」
「頭の上に獣の耳を持ち、尻尾まで持っている。明らかに獣人…魔物だろっ!!」
「ちょっと待って、ちょっと待って、すぐ戻るから」
急いで穴の中に入り、等価交換を行って人1人まるまる映る大きさの鏡を作る
頭には三角形の動物の耳が、腰には先が白く根本に行く程黄色く…いや、根元は黄色を過ぎて茶色に、髪は茶髪…茶色い狐が擬人化したみたいになってる!?
男の獣人とか誰得だよ。
取り敢えず、こんな姿で転生させた神様には、散弾をゼロ距離でぶち込まないと気が済まない。
orz あぁぁぁぁぁ