一家に一丁の銃
二階に上がった。
「ここは・・・洗濯物を干すところ。」
「・・・」空子は窓の外を見た。
「うわ!!ドラゴンがいる!凄い!」
「どこどこ!?」シンコ達も窓に向かった。
外は、郵便帽子をかぶり、正方形のリュックを背負った一匹の人より少し大きいぐらいのドラゴンが町の上を浮遊していた。
「ドラゴンの郵便屋さん!?」空子は驚いた。
「そうよ、この世界では普通のことよ!」
今度は大きなはばたく音と共に、背中にドームをベルトで背負っている大きなドラゴンが飛び去って行った。
「す、凄い!本当にファンタジーの世界の様ね!」水穂は感動した。
「あれは何なの!?」空子は理知に聞いた。
「あれは、輸送型ドラゴン。大きな物や人を運んでいるわ。」
「そうなんだ!」
「行っちゃった・・・」鈴鹿は悲しそうに言った。
「一度でもいいから、乗ってみたいわ!」と水穂。
「いつか乗れるといいね。」と空子。
それから、食卓に戻る途中・・・
「これプラモデル?」空子は壁に掛けてあるショットガンと電池ぐらいの大きさの銃弾を指さした。
「いやM500だけど。」と理知。
「へえ~」空子はショットガンを持ち上げようとした。
「重!?」体が沈んだ。
「そうそう、銃は扱えるの?」
「え?いや・・・モデルガンしか・・・」とシンコ。
「ああ・・・だったら、銃の扱い方も教えないとね・・・」
「私達を兵士にでも育てるつもりかしら?」と水穂。
「普通は家庭に銃一丁じゃないの!?」
「先生!おしゃっている意味が分かりません!」
「信じられないわ・・・本当に日本から来たよね?」
「私もここは本当に日本かどうか聞きたいわ。」と水穂。
「同じ日本でも全然違うんだね!」
「どういう風に違うの?」空子は聞いた。
「うーん・・・この日本は強盗や犯罪が多から、自分の身は自分で守らないといけないし・・・」
「どんだけ治安が悪いの!?」
「例えば・・・最近は減ったけど近くにある銀行では一週間に一度は銀行強盗があるわ。まあ、瞬殺だけどね。」
「・・・まるで、アメリカみたいだね。」
「え?アメリカ?あんな平和な国が?」
「・・・どいう風に?」
「銃に関する事は非常に厳しくて、銃による犯罪も少ないし、大きなテロはここはどは起きたことが無いわ。」
「何か、頭痛くなってきた・・・」
「いろいろと反転している・・・」とシンコ。
「引ったくりだ!!」突然、外からの怒鳴り声と同時に数発の乾いた音が響いた。
「うおおお!!?」苦しそうな叫び声が聞こえた。
「い、今のは・・・?」と静。
「いつもの事。」と理知。
「・・・」
「要するにあなた達の日本はこの世界でのアメリカて思ったらいいの?」
「そ、そういうことですね・・・」とシンコ。
「分かった!それで注意する事は・・・」
「・・・」水穂達は無言で聞いた。
「まず、一般市民は普通に皆ピストルぐらいの銃は常に持ち歩いているわ。当然、店の店員もね。」
「・・・」
「銃撃戦とかで人が目の前で撃たれることや流れ弾が当たる事も珍しくはないの。まあ、つまり・・・この日本に慣れるのは難しいと思うけど、頑張って行こうね!」
「笑顔で頑張れって言われても・・・」とシンコ。
「治安悪すぎるでしょ・・・」
「この地域もさっきみたいに?」空子は聞いた。
「そうそう!この○○市では飲み屋や裏通りも多いいから、県内では治安が悪い方なの!」
「どうして!?」
「今言ったのに・・・」と頭を抱える水穂。
「え?」
「つまり!8時以降は外は危険なの!絶対に外に出ちゃ駄目よ!」
「どうして、そんな危険な所に住んでいるの?」水穂は聞いた。
「駅から近いから。」
「・・・いや、安全と駅の優先順位おかいしいでしょ!」
「大丈夫!強盗が来たら、この銃で頭を吹っ飛ばしてやるから!」理知は頼もしそうにショットガンを構えた。
「ああ・・・早く家に帰りたい・・・」
「撃ってみたい・・・」シンコはショットガンを見ながら言った。
「え?」
「だって!エアガンしか撃ったことないから!一度でもいいから、本物を撃ってみたかったの!」
「あっそ・・・」
「フフフ・・・ここで、私の才能を生かす時が来た!前世は殺し屋の実力を見せてやる!」
「え?殺し屋?」
「気にしなくていいです、年頃だから。」
「そ、そうなんだ・・・射撃練習は今日は遅いから明日ね。」
「分かった!」(凄い楽しみ!この世界に来た甲斐があった!)




