副社長ミニ・コロニー
「先ほどは本当に申し訳ないです!お客様にこんな辛い思いをさせてしまって!本当にすいません!」
震える体で頭を下げた。
「そ、そんなに謝らなくてもいいよ!!気にしていないから!あれ?何を気にしないんだろう?」と静。
「大丈夫だ。信じてくれて良かった・・・。」セロは一息ついた。
「そういって頂けて光栄です。お詫びと言っても何ですが、お食事を用意いたしましたので付いて来て下さい。」
「そういえばお腹ペコペコ!わーい!」静達は少女に付いて行った。
「そういえば自己紹介がまだでしたね。私はベビールーム株式会社副社長ミニ・コロニーと申します。」
「ベビールーム?赤ちゃんの部屋?」
「ええ、しかし幼児用グッズ以外にも薬品や家具・・・建築など様々な開発を行っています。」
「へえ~だったら、非常に大きな会社なんだね。それにこの年で副社長なんて凄い!」
「いや・・・まだまだですよ。」
「そういえばテレビで10歳の子供が会社を創設した話を聞いたことはあるな・・・」
「どんな会社ですか!?」
「う~ん確か・・・なんかネットでサイトを立ち上げて・・・」
「・・・ネットとは何でしょうか?」
「ええ!?ネットを知らないの!?」
「申し訳ないけど、聞いたこともありません・・・」悲しそうに言った。
「だったら!10進法もランも!?セロさんは知っているよね!」
「・・・え?」
「知らないの!?」
「いや・・・まあ・・・コンピューターは知っているか?」セロは話を変えた。
「全く分かりません。」
「そうか・・・だったら手作業の方が多いいのか?」
「そうですね・・・機械を操作することもありますけど、殆ど手作業ですね。」
「・・・」(やはり、技術が遅れているのか?)
「その言い方ですとコンピューターというのは、人の代わりになるものですか?」
「え?」セロは首を傾げた。
「確かに代わりになる事はあるけど、逆に人はコンピューターの代わりになる事は出来ないわ。」
「・・・どういう意味ですか?」
「コンピューターというのは人の比べ物にならないぐらいの計算能力を持っているの。」
「計算能力・・・」
「そう、例えば・・・2万5千8百66カケル3万6千7百69は9億5千百60万6千9百54という感じに一瞬で計算できるの。」
「えと・・・つまり、算盤を使わなくても一瞬で計算できると言う事でしょうか?」
(今の説明でよく分かったな・・・)セロは思った。
「うん、まあ私は別だけどね。」
「ありがとうございます。分かりやすい説明で理解することが出来ました。」笑顔で言った。
「良かった。どうも。」
「まだ、お聞きしたいことは沢山ありますけど、お食事をしながらお話ししましょうか。」
「うん!そういえば何歳?」
「え?今年で12です。」
「12なんだ!もっと若いかと思っていた。食事は何?」
「ついてからのお楽しみで・・・」
「そういえば、ここ何処?」
「・・・わが社の金属加工会社です。」
「金属加工?」
「ええ、特定の物に関わらず様々な物を開発しています。」
「そうなんだ。」
「さて、もう少し着きます。」
階段を上がり、静達は客間と表示された部屋に誘導された。
ドアを開けると、星羅と鈴鹿が大きいソファに座っていた。
「セロさん!生きていたんだ!」鈴鹿は立ち上がった。
「星羅・・・」セロは星羅の右手に巻かれた包帯を見た。
「ご心配なく、ボンドで物を治すように、明日の朝には治っているって言っていたわ。」
「そ、そうなのか・・・とにかく全員無事でよかった・・・」
「どうぞ、こちらにお掛け下さい。」コロニーはソファを指さした。
「おお!」セロ達は机の上にある大量に綺麗に並べられてある寿司を見た。
「申し訳ありません、急でしたのでこんなものしか用意できなくて・・・」コロニーは申し訳なさそうに言った。
「十分!頂きます!」鈴鹿は橋を持って迷いなくマグロを取った。
「美味しい!!すごい美味し・・・い・・・」周りが静かで自分しか会話していない事に気が付いた。
「あれ?寿司は口に会いませんか?」コロニーは聞いた。
「お手洗い何処?」静は聞いた。
「布巾がそこにあるじゃん。」鈴鹿は指さした。
「ええ?人の手には64億の雑菌が付いているのよ。布巾程度では効果が無いと思うわ。」
(うぜぇ!!)セロと静以外の人は感じた。
「え、えとお手洗いは・・・ドアから、そこの曲がり角を出たあたりにあります。」
「分かった!ありがとう!」静は出て行った。
「セロさんは?」
「・・・手で食べてもいいのか?」
「もしかしてはし使えないの?」星羅は聞いた。
「使ったことがない。」
「あれ?外国人て橋使えないんだったけ?」鈴鹿は首を傾げた。
「いやいやいや、今のご時世で使えない人て・・・日本語は流暢なのに・・・」と星羅。
「すまない・・・」
「謝ることないけど・・・セロさんの方が宇宙人に見えて来たわ。」
「素手で食べても大丈夫です。」と笑顔のコロニー。
「分かった。」セロは橋から順に口の中に入れていった。
(本当は素手で食べるのが普通なんだけどな・・・)コロニーは思った。
「星羅様は?」コロニーは聞いた。
「・・・私達を助けた理由は何でしょうか?」星羅も左手で食べた。
(確かに、その時は私達の正体何て知る由も無かったはず!)と鈴鹿。
(拷問されていた時、公安かスパイかて言われていたが・・・)とセロ。
「・・・」少しの間、沈黙が続いた。
「簡単に説明しますと・・・小隊をセロ様一人で倒した事と特攻剣士を倒したことですね。」
(それで、妙だと思って連れてこられたのか・・・)セロは思った。
「小隊て・・・私達を強姦しようとした人たちの事?」星羅は聞いた。
「ええ、素人に毛が入ったような物ですが、たった一人の人間相手に全滅されるほど弱くありませんし・・・しかも、正確に頭を撃たれてある死体もありましたし・・・」
「あいつらが彼女たちに気を取られていたから行動できただけだ・・・」とセロ。
「まあ、それはともかくですね、中級魔術師でも相当苦戦する特攻剣士を・・・しかも魔法を使わずに・・・」右手で頭を支えた。
「・・・隙があったからな・・・ギリギリの勝負だった。」
「残念、私が油断していたからね。」後ろから声が聞こえた。
「!?」後ろを振り返ると静とセロを拷問した少女と紫色の長髪でサングラスで補聴器をしている女性がいた。
「静ちゃん!何処行っていたの!?」鈴鹿は聞いた。
「工場見学していたら連れてこられた!」静は椅子に座り寿司を素手で食べ始めた。
「そこは素手なんだ・・・」とコロニー。
「?」
「うっ・・・」星羅は腕を切り落とされた事を思い出して少し寒気がした。
(生きていたのか・・・)セロは思った。
「次戦うときは本気で行かないとね・・・手足を切断してゆっくり殺してあげるわ!」
「さっさと持ち場に戻って下さい。」コロニーは冷たく言った。
「さて、そろそろ行くか・・・」
「じゃね、もう一度会えることを期待しておくわ。」二人は部屋から出てった。
「あ、あなた達は何者ですか!?」星羅はコロニーに聞いた。
「ベビ会社の社員ですけど・・・」




