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共通③ 学園の秘密
「そうなのかな」
「まあ家に帰ったら卒アル見るよ」
私たちが話していると、視線を感じた。
「仲間外れにされて寂しいんだろ」
「は?ちがうし」
氷室は口ではそういいつついじけていた。
「コホン、もう授業はじめるぞー」
「すみません」
どうやら皆、私たちが話終わるのを待っていたらしい。
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「アナタが噂の転校生ね!」
眼鏡のパパラッチ系の子が私に声をかけてきた。
「そうだと思うけど、そんなに噂になってる?」
「転校生だからね~」
一週間チヤホヤされて後は空気というパターンだろう。
「ワタシは新聞部の八重笠トウコ、よろしくね」
「うん」
私達は歩きながら話をすることにする。よそ見をしていると、象に肩をぶつけた。
「そうそう、学園の伝説しってる?」
「伝説?」
なんかヤバイ系の話をするタイプだったのかな。
「その象に願えばなんでも叶えてもらえるってさ」