7/25 日曜日 天気は晴れのち晴れの予報
7/25 日曜日
我孫子真奈美と名乗る女性と生活を共にして3日たった。幸いにして…というより、俺より明らかにダメそうな感じなのだが、料理だけは今まででかなりうまいものだった。
「慎之介くん、感想は⁉︎」
「悔しいけどうまいっす」
そういうと、鼻高々に
「あったり前よー‼︎お姉さんからいろいろ教わったんだから!」
彼女の言う「お姉さん」とは、俺の母だ。
俺の母が父の家に嫁いだ際に、幼い彼女と知り合いその後に俺が生まれ数回会ったことがある、らしい。当然、幼い俺には再従兄弟がいたなんて、覚えがないのだ。
「なんて呼べばいいの?3日たったことだし『お前』なんて、呼ぶと他人みたいだし」
「そうだなぁ… 『真奈美さん』でいいよ?
もしくは『姉さん』でもいいけど?」
「そうだな、じゃ『真奈美さん』で」
「わかった‼︎」
そういうとなぜかうれしそうに笑いながら、食器を片付けた。
直後スマホのバイブレーションが鳴ったので何かと見てみると、幼なじみの物部沙耶からの電話だった。
「はい?慎之介だけど?」
「あ、慎ちゃん?私だよ〜」
「はいはい。で、何?」
「部活の連絡で明日は10:30から部活だって、部長に最終連絡よろしくね〜」
「わかった」
「じゃ、明日ね〜」
物部沙耶は幼稚園からの仲で、母親同士も仲良くしていたので、かなり仲良くしていた。
「真奈美さん、明日10:30から部活だから、弁当よろしく」
「慎之介くんは何部なの?」
「漫画研究会、名前だけで活動内容はその日の部活の気分次第。でも、ほとんどラノベとかの感想を作文にして、発表し合う部活」
「へぇ〜 楽しそうだね」
漫画研究会、とはいうものの部長がやる気のない先輩なので活動は曖昧だ。しかし、新年度には、一年生が必ず5.6人入るため、廃部の心配は無いのだそうだ。
「まぁまぁだけどね。さっきの物部沙耶も同じ部活なんだよ」
「ふーん、じゃあガールフレンドだ?」
「ば、ばーか そんなんじゃねぇよ!」
「分からんぞ〜? 向こうが気があるかも分からんしぃ」
「もう、やだよぉ」
そんなこんなで時はあっという間に過ぎ、午後6時半になった。
「はい‼︎お待ちどお‼︎真奈美さん特製カレーライスでぇーす‼︎」
香ばしい香りが鼻をくすぐる。うまい。
「ごちそうさま、うまいっす」
「はいはい。お粗末さま。」
午後10時、高校に入学してから眠気が早い時間帯に来るのでだいたいこの時間に寝てる。
「真奈美さん、俺寝るから。
弁当よろしくな」
「まかせなさい!おやすみー‼︎」
「おやすみー」
今日も特に変わり栄えのない日だった。
明日も特に変わり栄えのない日であるように…
俺の日常第2話です‼︎
すでに3日たったのですが、二人は馴染んできたようです。このまま、仲良くなることを祈り筆を置きます。
では、また次回