地元の偉人伝 島根県
『地元の偉人伝』のコーナーです。2回目の今回は、島根県です。
島根県といえば、隣の鳥取県に次いで、2番目に人口が少ない、政令指定都市一つより少ないくらい、という印象なのだが、出身人物は数多い。
元総理大臣の竹下登や、その異母弟の竹下亘は、島根県の雲南市の出身。
竹下登は大勲位を授かっている。
今の政治家、とりわけ昭和末期から平成、令和にかけての政治家たちは、むしろ嫌われる存在だった、というが、地元の選挙区には良くしてくれていたようだ。
竹下登は昭和末期の総理大臣で、平成元年の時に総理大臣だった。その後が宇野宗佑、さらにその次が海部俊樹だったが、昭和は64年まで続いた、厳密に言えば62年と14日続いたのだが、昭和生まれの総理大臣は、なんと平成になってから、という驚きの事実がある。
この後、平成になってからは、1年ごとに総理大臣がコロコロと入れ替わるという時代が続いていくことになる。
小泉と安倍以外は、ほぼ1年ごとにコロコロ入れ替わり、それで大した実績の無い人でも、歴代の総理大臣として数えられるという、まさにこれが、昭和末期以降、平成、令和の政治史なんだとか。
島根県の話をしていたんだった、再び島根県の話に戻ろう。
隣の鳥取県と島根県、どっちがどっちだか、よく間違えられやすいとか。正確に覚えてもらいたいんだけどね、県民としては。
人口の少ない県は少ないなりに、火事場の馬鹿力を発揮して、生き残りを図ろうとする。
今回は、松江城について語る。全国に12しか残っていない現存天守のうちの一つがあるのが、松江城だ。
築城したのは堀尾吉晴という武将。
堀尾吉晴
(1542~1611)
信長、秀吉、家康の3代に仕えていたが、特に秀吉には木下藤吉郎の頃から仕えていて、関係は深い。
生駒親正、中村一氏とともに、豊臣政権三中老の一人でもあった。五大老と五奉行の意見が合わない時などに仲介役のようなこともしていたようだ。
『島根県発!大河ドラマの主人公』として、推薦したい人物といえる。
生まれたのは現在の愛知県大口町のあたり。
松江城が完成してから間もなく、69歳で亡くなったという。松江城の完成を見ないで亡くなったといわれていたが、誤りであることが最近になって判明したようだ。
次男だった堀尾忠氏が松江藩の初代藩主になるが、初代藩主って?吉晴が初代藩主だったんじゃないの?という疑問がある。
忠氏は異説では長男だった?という説もあるが、兄・金助が小田原征伐の陣中で亡くなったということから、養子になったんだそうだ。
以上のことから、堀尾吉晴を島根県発の大河ドラマの主人公に推薦する根拠とする。
あとは、最近流行りの、放置系ゲームの美少女キャラクターとかで登場させたら、どんな感じになるだろう、もしかしたら本当に実現したりして…。
平成、令和の方は、残念ながらというか、大河ドラマの主人公候補どころか、そもそも時代そのものがつまらない、という見方もされてしまうようだから…。もうそろそろ、第二次世界大戦前後、あるいは戦後の政治史、経済史も検討してはどうかと思われます。