探索
手がかじかむ
ペタン……ペタン
白色に輝く神殿になんともマヌケな音が響く……
まァ私の靴のものなのだが。暫く歩いたかぎりの結論を言おう。ここ、クッソ広いことが分かった。いやもう3時間歩きっぱなしなのに曲がり角1つありやしないし、
だがずっと変わり映えしなかった現状に1つの新たな要素が加わった。
曲がり角が見えてきたのだそれも3方向にこのまま直線の道と左右の道、確かにそれは変わり映えしなかった現状では喜ぶものだったのかもしれない。
だが、私は左の通路から虫の羽音のような、凄く耳障りな音が聞こえてきたのに気がついた。
そして、
あ、これヤバいやつ隠れよ
と、柱の後ろへ身を隠し音が聞こえてくるほうを覗きこんでいると、その羽音の主は身体を表した。黒い体に赤く輝く目、背中には3対の今まで見た虫に酷似したそれの数十倍はあろう大きな羽根。そしてその頭部、おそらく口に当たるであろう場所に……
何かの紋章が彫られた剣が突き刺さっていた。
えっ?何あれ?ムカデみたいなてかあの剣あの構造的に自分じゃ取れないよな。とったら懐いて外まで案内とかしてくれないかなぁ……
と、1歩出した瞬間。
……ペタン
黒い異形の怪物が振り向き、恐ろしい形相でこちらに振り向いた。
ヤバ これダメなやつ
そして地に伏した。
え?
「よし!このダンジョンのボスは討伐した!!今日はここまでにしよう!」
そう言う男の声が聞こえてきた。
展開が早い?ごめん
ここまだ導入みたいなもんだから許してオニィサン!
喉いてぇ