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甲板にて

結局、黄泉の話を聞き続けた結果えーと朝っぱらから黄泉が暴走したから……半日

位消し飛んだ。

「さて、ようやく作戦できるな!」

黄泉が今回の作戦に参加する兵士達の前で一段高い場所に立ち宣言した。

しかしまぁいつも通りの「みんなの前の黄泉」として存在している。良かった良かった。

作戦は前とは違い、僕達の突撃からの一般兵と言った感じだ。

ティアは何かもういいや的なテンションでいる。ノイズは黄泉の後ろでいつも通りほわほわしている。作戦を聞いている一般兵の皆様もノイズを見てゆる~い雰囲気で話を聞いている。黄泉によるおおざっぱすぎる作戦を聞いても、みん落ち着いている。他の部隊とはぜんぜんちがう。慣れてしまったんだろうな。かわいそうに。前の部隊は……

「おーい、セイト!もうじきだと思うぞー!」

もう作戦前のミーティング的なものが終わったらしくみんな思い思いにバラバラになっていた。

「はいはい、行きますよー」

黄泉は仕事のために。ティアはストレス解消のために。ノイズは今の生活を守るために。そして、セイトは復讐のために。

「おーい、司令官殿ーもうじき相手側の射程圏内に入りますよー!」

艦橋の窓から顔を出した一般兵がこちらに向けて大声で伝えていた。黄泉が言った通りもうじきらしい。海上施設が大きく見えて来た。海上通過中によく見た、「人間達の油田施設が結構大きくなったものに」みたいだった。『遠視の魔術』を使って見るも特に目立った兵器は見えないけど……ん?あれ何かすごい動いて…ん?

「なあ、おい、何かあの施設からすげー強い魔力反応がないかね?」

ティアもノイズも気づいたようだった。

「いまさらかね?だから君たちはまだまだなのだよ」

いちいちディスってくるうるさい司令官黄泉は、学校に行っている悪魔があたり前のように習う『念話術』を使いなにやら指示していた。

人間の海上施設は謎の動作をして以降動かない施設が大量の魔力を使い、何を起こすのか一般兵は緊張して待機していた。すごいキリキリしている雰囲気の中、セイトはただひとつの事だけを考え、口にした。

「この空気は『ヨナゴウチの戦い』と同じだ。」

セイトの発言を聞いた黄泉達は驚いた様子だった。

『ヨナゴウチの戦い』とは押していたはずの悪魔軍がヨナゴウチを占領していた人間軍の大部隊を前に壊滅し、それ以降ヨナゴウチは占領されっぱなしという戦いだ。残った数少ない悪魔軍兵士は「巨大な化け物がいた」と発言していたが、その後偵察に行った兵士いわく、「ふつーの前線基地でしたよ」ということで生き残った兵士の発言は、混乱していたということで片付けられた。

うん、少し説明が長かったと我ながら思う。すまない。

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