神な僕の愉快な日常
「僕は『バグ』を無くす為に来た。」
セイトはひとつの決意を滲ませた様子でそう言った。
「『バグ』と言うのは『ちっちゃい略』の事だな?」
「そうだ、あれは君たち悪魔と人間が生まれる前に僕がこの世界をつくった時に。使った神の力の欠片を人間が暴走させた結果だ。」
「神の力の欠片?どうしてそんな物を人間が持っているのかしら?」
疑問に思った事をすぐに口に出すティアがセイトに尋ねた。
「悪魔には上級魔術までを使える力を与えたけど、上級魔術は使える悪魔は君たちだけ。だからノイズとティアは最強悪魔だね。おめ。」
「いや!「おめ。」じゃないよ~!最上級禁忌魔術を使えたって言う『大悪魔』サタンとか『堕天使』ルシファーっていなかったんですか~!?」
セイトの話を静かに聞いていたノイズが食って掛かるようにセイトを問い詰めた。なぜならノイズは山を一撃で平地にし、その上クレーターを作り上げたという『堕天使』ルシファーや、万に匹敵するほどの数の劵属を一度に生み出したという『大悪魔』サタンなどを戦隊ヒーローのように信じていたからだ。
「あーそれは…1万年前ぐらいにぼーっとこの世界を見てたんだけどちょっと山が邪魔だなーって思ってちょっと削ったら伝説にされちゃったり、6千年前ぐらいに天使をパシったら色々誇張されちゃったり…色々…ねぇ?」
「そんな程度の事で今日まで語り継がれたなんて…」
「ほんと、なんかばかばかしくなってくるわね。」
「なあ、本題に戻っていいか?セイトもティアたちも。」
「ああ、ごめん。」
「そうね。」
「う~嘘だ~!これが~!サタンなんて~!」
ノイズはいまだに立ち直っていないようだが話を続ける。
「悪魔には魔術で、人間には科学を与えた。科学って言ったって上質な金属の作り方とか加工のしかたとかそういったほうだけどね。」
「ほう、だから戦車だとか戦艦だとかをつかってるのか。」
「そう、科学の力を与えたのは良いけど、上限を与えていなかったんだ。だから人間は『ちっちゃい略』の開発を成功した。でも、開発が成功しただけで運用は成功してないからこのざまだよ。」
「そうだったのか…もしかしての推測だけど今回の遭遇も前の遭遇もセイトの計画通りってことかしら?」
「さあ、どうだろうね?」
「どうだろうね?か。」
はぁー、とため息をはくようにティアが呟いた。それに反応したように黄泉が話始めた。
「すまない、こんな所でカミングアウトするのは悪いとは思うんだが、私は先程言ったように神だ。そのなかでも、時空神。だから未来が分かる。これから人間が開発した『ちっちゃい略』が大量発生する。普通のレベルの悪魔や人間では抑えることができない。ティア、ノイズ、お前たち程でないと殺すことなど不可能だ。故に私がここに来た。」
成る程…本来この場にいるはずのない時空神がいるのもうなずける。要するに僕のミスを直すために送られて来たと言ったところか。
「すまんな。こんなところに来てもらって。というか送られてくるんだったら一言ってほしいんですがね?」
「まあ、いいじゃないか。と言うわけで宣言する。我、『時空神』ツクヨミがセイト、真名『破壊神』セトを手助けしよう。」
「ああ、よろしく頼む。」
「そんなに格好いい名前だったのね。セト様とツクヨミ様って。」
「う~ん、納得できないけどこのままだとここで生活出来ないんだよね~?」
「まあ、この世界を救ってもらっていいかな?」
「「「いいとも~!」」」
これで本作品は終わりです。ここまで読んで下さりありがとうございました。この作品以外でありますが執筆は続けて行きたいと思いますのでよろしくお願いします。ありがとうございました。




