変な乗りになると楽しくて大切な事忘れるよね
???『キタキター!この展開安定の難聴主人公!キター!』
(うん?なんか聞こえた気が…でもこの中の誰の声でもない…しかしどっかで聞いたことがある声だけど…なんだこの感覚は?)
「おいセイト!どうしたんだ」
僕は1人考えていると横から黄泉に声をかけられ意識を今の状態に戻した。
「ああ、悪いぼーっとしてた」
「なんだよー話せよー!」
「そ~だそ~だ!」
ノイズとティアがやけに気になった様子で最近の政治やってる人のようにヤジを飛ばしてきた。
「お前らはどこぞの政治家だ!?」
「このハゲー!」
「ちーがーうーだーろー!違うだろ!このノイズ様の言うことが聞こえないのか!?」
「お、おう」
結構心に来る言葉とよくわからん言葉をあざーす!でもそういう時事問題わかん無いんですよねー。
うん、スッゴい泣けてくる常識問題だからね。(平成29年10月某日)
「そんなことは良いとして、いままでどこで何やってたんですか?桜花さんって」
「え?はい。いままで私はずっと、ずーっとひとりで『式神ボックス』にいました」
『式神ボックス』?また聞き覚えの無い言葉が出てきましたねぇ!実況のセイトさん!そうですね!解説のセイトさん!(裏声)
脳内実況中継はいいとして。『式神ボックス』の話を聞いてみると、式神を一時的に封印することができるらしい手のひらサイズの箱のことらしい。
名前のまんまだな。それ
なんだかんだで合流してからみんな安心したのかいつものゆったりした雰囲気になっている。
いやー平和って良いなー in敵の施設
こんな思いを馳せていると突如自分達の後ろから爆発のような音が聞こえた。
「何だ?」
「こっちは平和にやってんだからそういうのやめろよなー!」
「いや、こっちからケンカ売りに来たんだよな!?どういう立場でものを言ってんだよ!?」
「この爆発の音は誰かがおならをしたんじゃないの~?」
「「「それは無いな!」」」
「女の子がそういうことを言うんじゃありません!」
爆発が起きて、自分達の後ろにいるC部隊がどうなっているか煙によって見えなくても誰も心配せず、ボケて、ツッコんで
いた。
「こんな反応してて良いの?」
僕が真っ先に考えた事を口に出した。
「さあ?あ、そう言えば後ろにC部隊いたっけ?」
ティア…こいつ!後ろの仲間忘れてやがる!
しかし、忘れていたのはティアだけでなく、黄泉もノイズも桜花さんも「あ、そっだけ?」みたいな様子だった。忘れてやるなよ…
「うぁあああ!」
「ぐひゅあ!」
「おいおい!何かヤバイんじゃないか!悲鳴が近づいて来てるぞ!」
徐々に悲鳴が大きくなっている。ただの事故の爆発とかの問題じゃない。『何か』が爆発を起こして、そのまま何かしらしていると言った様子だ。
「風よ~!『トルネード~』」
考えても無駄とノイズも考えたのか風の初級魔法で煙を吹き飛ばした。
すると、見えたものは前に戦った『ちっちゃい略』に似たものだった。(第一作品目の短編版のボス的キャラです、読んで無い方はそちらをどうぞ。)しかし、
「こいつって前にも戦った奴だけど…」
人の形をしているのだが、人のように腕二本足二本ではなく、触手のように柔らかく蠢いているが、鱗のようなもので覆われている異形の存在だった
「やっぱりこのシリーズってキモいよな。」
「「それなっ!」」
「それなっ!てなぁ…まだこいつと同じような種類は一体しかみてないだろ。」
「いや、こいつ以外も絶対キモい!」
「ようわからん事を断言すんな!」
「うっせぇええうわぁああ!」
「ティアどうしたぁああうわああ!」
「二人とも叫ぶな!うるさいぞ!でもこいつ、くそみたいにキモいな特に触手がぁあああ!」
みんな叫びまくっているが理由は単純、触手がどこぞの「殺せん〇ー」並みにぬるぬるしているからだ。そんなものが本気で自分に迫って来ると考えてほしい。勝手に口が動き、叫んでしまうだろう。少なくとも今自分は叫んでいる。
どうしてこんな風に面倒なものに巻き込まれるかなぁああああ!
「死っね!」
ティアが壁際の影を巨大な針の形状にすると『ちっちゃい略2』の背中に突き立てた。しかし、前回の『ちっちゃい略』のように体が固く、その肉体に入ることはなかった。
「こういう物理耐性がある奴って魔法系攻撃って効くタイプだよね~」
「え、そうなのか!?」
「ああ、そうだなよくあるパターンだな。」
「そ、それはどこ情報何だ?聞いたこと無いんだが!?」
ゲームだけどな。
「まあいいよ!貫通せよ、炸裂せよ、乖離せよ『ブリューナク!オルタ!』」
ノイズが最上級魔術であり、全てに突き立つと言われる槍を魔術のエネルギーとして召喚するという『ブリューナク』をランクダウンさせて使いやすく変えたもので、恐ろしく弾速が早く、突き立ったら炸裂して、乖離する。しかし上級魔術なので使える者は限られるけど。
そのような恐ろしく早い物でも目に見えない速度で横から触手で叩きおとした。
「「「は?」」」
「だろうな」
「「「は?」」」
黄泉のバカは何を言ってんでしょうかねぇ!
「何言っているの?あんたにはできるの?黄泉?」
「できるぞ、そんなこと。やって見るか?」
黄泉はさぞや簡単にできると言ってきた。さらにさらっとやって見ようぜ!と言ってきたんだ。
「よーし!わかったわ!やってみようじゃないの!」
え?やるの?当たったら即死だぞ!?突き刺さって炸裂だよ!
「食らえ!貫通せよ、炸裂せよ、乖離せよ『ブリューナク!オルタ!』」
ティアが放った『ブリューナクオルタ』が黄泉に向けて放たれた瞬間に黄泉がいた場所が砕かれて…いなかった!?
その場で悠々と立っていた。
「「「「ス、スゲェエエエー!」」」
「よく弾けたな!お前!」
「どうやったの!?」
「スゲ~!スゲ~!」
黄泉スゲーぞヤバイぞあいつ!さすがだな!さすがお偉いさんだな!
「そんなのひゅってやれば良いのだよ」
「あれか、お前あれか、才能ある系の奴か。だから説明が雑なのか。」
「こういう奴ってムカつくよな!」
「確かにね~!」
「え、ええ!そんな事言われてもなぁ?というかさぁ酷くない?ねえ、才能って言われても仕方ないけどさぁ、頑張って来たんだよ!?」
「(こいつ才能認めたぞ)」
「(確かにね~)」
「(ムカつくよね!)」
「お前ら…なあぁ!」
こんな下りをしていると急にティアに押された。
「は、何すんだお前あぶねっ!て、何で床が抉れて…」
「「「「あ、」」」」
この瞬間みんな同じ事を考えただろう。
(((こいつ、いたなー)))
『ちっちゃい略2』の存在を思い出したのだった。
何かデジャブるなぁ。
こういう強キャラっぽい奴って大抵忘れるんだよなー。変な乗りになって。




