キタ!難聴主人公
「なに?AB部隊からの通信が途絶えた?」
黄泉とセイトは、ティア、ノイズと合流したあと、C部隊の10名と合流すると一つの報告を受けた。それは、先程の通りAB部隊からの連絡が一切来なくなったというものだった。
「いつから来なくなったんだ?」
「えーと、1~2時間前だった気がしますね」
「そうか、ありがとう。」
1~2時間前か…別れてそこそこ時間が経ったあとで僕達が人間のちょっとした部隊を滅ぼした時あたりだな。ん?
「そう言えばその時間ティア達は何してたんだ?」
ティアは、は?といった様子で答えた。
「ごはん食べてたけど。」
「え?どこで食べたんだ?そもそもあったのか?」
「あったよ~あと、どこで食べたっけな~?まあ、美味しくいただけたよ~」
「なにっ!どこだ!お前達を探してたから見つからなかったし、というかお前ら探さずにごはん食べてたのかよ!今すごいお腹すいてんだけど!」
黄泉…あいつお腹すきすぎて昔風のしゃべり方から今風の女子になっているだとっ!
「そんな事もあろうかと食料、持ってきましたよ!主!」
現在進行形で空腹的な死活問題に直面している黄泉の言葉に答えたのはいままで特に良いとこ無しのまさかの桜花だった。
「え?何で桜花さんいるんですか?」
「え?いてはダメですか?」
「いや良いです…すいません…」
桜花の背後からどす黒いオーラが溢れていたためダメとは言えず、言う必要もなかった。でも、いつもより桜花さんはツンツンしている気がしますねーはいー。
「そもそも主が悪いんですよっ!もうちょっとで良いですから見せ場を作ってくださいよっ!」
「す、すまない。(なあ今日はどうしたんだ?桜花は)」
黄泉が僕にアイコンタクトで相談してきた。どうしたってきかれてもな~。
「(分からないけど寂しかったんじゃないか?桜花は、最近放置してただろう?知らんけど。)」
僕は一応相談に応じるが、「分からないけど」や「知らんけど」で間違っていても保険を固めた。これが僕の会話方法だ。うんまじで。
「(あ、そうなの?)あ、ありがとう!桜花!このごはん食べていいか?」
黄泉に感謝を述べられたのが相当嬉しかったのか頬をだらしなくさげてにやけていた。
「うぅぅぅ!ありがとうございます!主!」
(((桜花さん変わったなー)))
この時、僕、ノイズ、ティアが同じ事を一語も違わず考えたのであった…
でもこんな桜花さんも可愛いいなー
「セイト…にやけているよ~!」
「ノイズにばれてしまっていたかーアチャー!とはいえね、あのね、横からガンガン殴って来るのやめてくれないかね!」
「なになに?セイトさんよー何やってるのかねー?」
「いやっ!あのさっ!ティアも殴って来ないで!」
「むっ!セイト…お前は…桜花が!…」
「何!ノイズさんも!え!?恐いんですけど!?いやっ来るなー!」
こんな様子を見ていた桜花は普段通りの落ち着いた様子になり、優しく微笑み、ギリギリ聞こえるか聞こえないかぐらいの声で呟いた。
「ふふ、3人とも嫉妬してしまって。可愛らしいですね。」
(シット?は?何言ってんだ?とうとうこいつらヤバイんじゃないか?)
???『キタキター!この展開安定の難聴主人公!キター!』
(うん?なんか聞こえた気が…でもこの中の誰の声でもない…しかしどっかで聞いたことがある声だけど…なんだこの感覚は?)




