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風紀部隊は第一課、第二課、第三課の三つに別れている。
第一課は主にこの街の防衛。亡霊から街を守るために外壁の上で外を見張る仕事や街の中で起きた事件を解決する仕事などを担当している。
一見楽そうな仕事に思えるかもしれないが、そんなことはない。実際、外敵から街を守るために外壁の上で見張りをする仕事を受け持ったことがあるけど……ただ突っ立っていればいいだけじゃないんだ。
体がなまらないために三十分置きに鍛錬をしなければならない。
主に腕立て伏せや腹筋といった筋力トレーニングだけど、俺は嫌いだったな。外敵が滅多に来ないからって、なにもそのような訓練を見張り中にしなくてもいいのに――。
第二課は主に情報関連。報告された内容を資料にまとめる仕事や、解決された事件や新たに発生した事件を住民に報告する仕事を担当している。
事務がメインであるため、戦闘が苦手な人は多い。もちろんその分、頭のキレる奴は多いのだが。
俺はそういう仕事が得意じゃないから……というか、ルナと契約した時点で戦闘特化になったため、どちらにせよ、第二課に志願したところで却下されていたことは間違いないだろう。
第三課は主に街の外へ出なければならない仕事を担当している。
この街以外にも人が住んでいる街は存在するので、そこまで重要人を送り届ける護衛や物資の輸送、街の中では入手できない薬草の採取や亡霊の生態調査など。
当然、街の外へ出ることが基本なので一番殉職者が多い課である。
そのため、第三課に所属している人は契約者のいる迷人ばかり。獄人なんて本当にごく僅かで、無類の戦闘好きや亡霊に何らかの恨みを持っている人しかいない。
だからなのかな。入った当初は本当に大変だったよ。いきなり変な奴に絡まれるし、訓練だと言って本気で襲われたこともあるし――。
「っと、ここだ」
諜報部に辿り着いた俺は服装を正した。
ここに訪れたことは何度もあるけど、やっぱりちょっと緊張する。
第二課は御堅い仕事をこなしているため、知っている人ならまだしも知らない人が相手だった場合、礼儀やら何やらを特に気をつけなければならない。
そのため――コンコンコンコン。
念のために、ゆっくりドアを四回ノックすると、
「はーい、どうぞ」
おっ、この声は!
聞覚えのある声に一気にテンションが上がった。
とはいえ、礼儀作法はちゃんとしなければならないので。
「失礼します」
と言った後にドアを開き、ルンルン気分で中へ入ると、
「あっ、まーくん。久しぶりだね」
予想通り、俺と同じ迷人の女性が出迎えてくれた。
左側で結ったオレンジ色の髪。ぱっちりとした瞳に俺の契約者とは比べ物にならないほど豊満な双丘。両耳につけているダイヤモンドダストの形をしたピアスが大人びた印象を与え、第三課の制服よりも装飾が多い第二課の制服を着こなした少女。
箱庭飛鳥。
一つ年上の彼女は、先ほどルナがあの女と呼んでいた俺の友人である。
「どうぞ、入って入って」
飛鳥さんが俺を客人用の椅子まで案内してくれる。
「すみません、アポなしで」
「ううん、いいよ。それよりも今日はどうしたの?」
「武装不可事件について調べ物を」
「武装不可事件かぁ……あっ、そういえば今すごい話題になってるね」
「もしかしてミレナース教のことですか?」
「うん。彼の活躍で死者を出さなかったとかなんとか。ここに記事があるけど、見る?」
「いや、やめておきます」
やんわりと断っておく。
実はさっき、休憩室で隊長が目覚めるのを待っている間に読んだ。
内容は、迷人を批判しているもの。
実際には武装不可の状況に陥った迷人をミレナース教が救出するという、彼のインタビューを載せているだけなのだが、少なくとも俺はそう捉えた。
「ミレナース教の株が一気に大上昇だね」
「でしょうね。獄人である彼が第三課の隊長や副隊長を救ったわけですから」
「あれ? でもその場にまーくんもいたんだよね?」
「ええ、一応いたにはいたんですが……亡霊に拘束されていましたので」
「そっかぁ、地面からガバッとやられちゃったのかぁ」
「あれ? よくわかりましたね。記事には載っていなかったはずなのに」
「こう見えてもうちは三年間第二課で仕事しているからね。迷人が危機に陥る時って大抵が亡霊出現時なんだよ」
「そうなんですか? 全然知りませんでした」
「じゃあこの際に覚えておく方がいいよ、テストにでるから」
「一体何のテストですか」
「うちの直属の部下になれるかどうかの――」
「……ん? 今なんて?」
「うん? 何かな?」
聞き直したら笑ってごまかされた。
ものすごく重要なことを言われたような気がしたんだけど。
『トノサマ!』
「あー、ところで例の件なんですけど、何か進展とかありましたか?」
契約者がうるさいので本題へ入ると、飛鳥さんが真面目な顔つきに変わった。
「脳を揺らすような酷い音、だったよね?」
「はい、どうやらその音を聞いた直後、隊長と副隊長が武装不可の状況に陥ったみたいなんですが……」
「んー、残念ながら新着情報は何もないかな。一応聞き込みはしているけど、そのような音を聞いたことがある人は今のところなし。二回目の武装不可事件で意識不明の重体になった彼は当分目を覚ましそうにないし……せめて信ちゃんか悠ちゃんが目を覚ましてくれればねえ」
「お手上げ状態、ですか」
「ごめんね、力になれなくて」
「いえ、そんな……協力してくれるだけでも本当にありがたいことですから」
改めてお礼をしておく。
やはり隊長か副隊長のどちらかが目を覚ますのを待つしかないのか――。
「あ、ところでまーくん。一つ訊いてもいいかな?」
「なんですか?」
「どうして今日は武装しているの?」
「ええっと、それは――」
『体調不良です。体調不良で風邪をうつしたら悪いので武装してきました。そう答えてください』
俺が飛鳥さんと親しげに話していたせいか、ルナが不機嫌極まりない声でお願いしてきたので、仕方なしにそう答えてやると。
「へえ、ルナちゃんってそんな子になっちゃったんだぁ」
若干、声音を変えて文句を言い始めた飛鳥さん。
「そんな子って?」
「武装する方が一番契約者に風邪をうつしやすいって知っているのに……まーくんに迷惑をかける酷い子になっちゃったんだね」
『なっ!?』
ルナが動揺の声を脳内に響かせた。
なるほど、そういうことか。
「ええ、そうなんですよ」
『ちょ、トノサマ!?』
「最近、俺に対する風当たりがきつくなったんですよね」
『そんな覚えありませんよ!?』
「飛鳥さんの言う通り、強引に武装させられたので……契約者とは思えない行動ですよね」
と言って、にやりと笑った後。
「ホント、最低な契約者ですよね」
「うんうん、さいてーだよ、さいてー」
と、飛鳥さんと共に堂々と愚痴を漏らすと、
「そんなわけないじゃないですか!」
案の定、自分から武装を解除してプンスカと怒り出したルナ。
……やっぱりこいつはアホの子だ。完全に誘っている会話だというのに。
飛鳥さんがにんまりと笑った。
「さすがルナちゃんだねっ。出てきてくれると思っていたよ。あっ、もちろんさっきのは冗談だからね?」
「なっ!? 謀りましたね!?」
むぎゅっと抱きつかれたルナが嫌そうな顔をする。
なんて顔してんだよ、最高に羨ましいぜこんチクショウ。
と、たわわに実った果実に埋もれているルナに向けて羨望の眼差しを送っていると、
「まーくんもむぎゅってしてあげよっか?」
「へ?」
飛鳥さんが予想外なことを言ってきた!
むぎゅって、むぎゅってことは――。
目の前にはその豊満な双丘に埋もれているルナがいる。
つまり、俺もルナと同じような体験を!?
思わず顔がにやけてしまう。
「それじゃあまーくんにも」
「はい! もちろんお願いしま――」
と、むしろ俺から突っ込もうとした。
その瞬間だった。
「絶対にダメです!」
ルナが飛鳥さんの拘束から無理やり逃れやがった。
そして、こちらを向き。
ごつり。
あぁ、うん。そんなもんだろうね、うん。
「なんですかその顔はー!?」
「いや、なんでもないよ。ただちょっと悲しかっただけ……うん、気にしないでくれ」
「トノサマが私を苛めます!?」
地面に手をついてがっくりと項垂れるルナ。
しょうがないじゃないか。ないものはないんだ。
「こらこら、まーくん。あんまりルナちゃんを苛めちゃダメだぞ」
「苛めてるつもりはないですけど……そういえば飛鳥さん。リアナはいないんですか?」
ふと気がついたので訊ねてみる。
リアナは飛鳥さんの契約者。いつもそばで事務の手伝いをしているのに……今日は彼女の姿がないな。
「リアナには調査任務を頼んでいるんだ。あと二、三時間すれば戻ってくると思うけど」
「そうですか、それはよかったです」
なぜか俺の代わりにルナが安堵しながら答えやがった。
コイツ、相当リアナに逢いたくないんだな。
などと思っていると、
「いやっほぉぉぉい! 予想外に早く終わったぜ!」
あ、フラグが立った。
リアナが……いつものように赤髪をリーゼントにした少女が、勢い良くドアを開けて部屋に入ってきたのだ。
ルナの顔が一気に青ざめる。
「お? ルナっちじゃねえか! なんだなんだ、今日は最高だな! 俺の嫁がついにデレたか!?」
「あなたの嫁になった覚えなんてないです!」
「あなただなんて……さすが俺の嫁。わかってるじゃねえか!」
「ち、違いますよ!? 今のはただの二人称です! 決して旦那さんという意味で言ったわけではありません!」
「ツンデレか……それも悪くない」
「ツンデレでもなんでもないですよ! 私はトノサマの正妻です!」
「とか何とか言って、結局愛人は俺なんだろう?」
「そんなのいらないです! 愛人なんて不要です、不要! というかリアナは重要なことを忘れています!」
「重要なこと? なんだよそれは」
「性別ですよ、性別! 私たち同性ですよ!?」
「なんだ、そんなことか……」
「そんなことってどういうことですか!? 重要なことじゃないですか!」
「別に重要じゃねえよ。確かに同性だといろいろな弊害はあるかもしれねえが……」
グッと右手の親指を上にあげた。
「大丈夫、二人の愛があれば乗り越えられるさ」
「勝手に相思相愛みたいなこと言わないでくれますー!?」
うがーっと暴れ出すルナ。いつ見てもこの二人のやり取りは面白い。
もちろんこれは本気じゃない。ただ単にリアナが面白がってルナをからかっているだけ。
しかし、ルナ自身もからかわれているだけだとわかっているはずなのに……毎回ムキになるわけで。
「うへへ、ルナっちを食べちゃおう」
「なっ!? 来ないでください! そんなイヤラシイ目で私を見ないでください!」
と、涙目になりながらリアナから逃げ回るルナ。
やっぱりコイツは学習能力がない。反応すればするほど、リアナが面白がるだけなのに。
「トノサマ、助けて下さいよ!」
「おう、頑張れよ」
「頑張れよじゃないですよ!? って、トノサマ!? ちょ、とのさまぁ! うわーん、見捨てないでくださいよおおおお」
と、ルナが泣き叫ぶことによって、より一層下卑た顔をしたリアナがルナへ近づき、
「うへへ、うへへへへ……」
「いぃぃぃやぁあああああああああ」
そうして、リアナに蹂躙されたルナが、
「もう、トノサマの……殿様の正妻でいられなく」
と、目の光を失ったまま訳のわからないことを呟き始めたところで。
「姐御、例の件終わったぜ」
満足したリアナが飛鳥さんの方を向き、真面目な顔つきになった。
「ルナっちや真志っちがいるけど、この場で報告してもいいのか?」
「うん、いいよ。二人にも関係あるからね。それで、どうだった?」
「最初の報告は誤報だったことが判明した。いろいろぶっ壊されてて大変だったけど……確認して正解だったな。報告された人数よりも一人多かった。しかも、そのうちのひとりがリリエットの姉御と一致した」
「そっか……」
何の話かはさっぱりだが、明らかに飛鳥さんの表情が曇った。
それで報告は完了したらしく、再びリアナが放心状態のルナを弄り始めると、
「ねえ、まーくん。一つ重要なことを伝えてもいいかな?」
「もちろん構いませんけど……さっきの報告と関係あることですよね。いろいろ省略していたので俺には何の話かさっぱりわからなかったのですが」
「武装不可事件に大きく関わること、かな」
「え? ってことは」
「うん。リアナの報告で一気に進展したよ。まーくん、いろいろ話してくれたよね? ここ数日の出来事」
「はい、少しでも情報は多い方がいいと思ったので」
第二課に報告する義務のついでに、俺は飛鳥さんに最近起きた出来事を話していた。
といっても、副隊長の愚痴がメインだったけど……それが何の役に立ったんだ?
「前に亡くなった人の墓を作ったって話をしてくれたこと、覚えてるよね?」
「もちろんですよ。で、その話がどうしたんですか?」
「いやね、まーくんの話を聞いて一つおかしいことに気づいたんだよ。こっちの勘違いだったら悪いと思ってまーくんたちには内緒でリアナに調べてもらっていたんだけど……心して聴いてね?」
「は、はいっ」
珍しい。飛鳥さんがこれほど真面目な顔になるなんて。きっとものすごく重大な出来事だったに違いない。
そうして俺が一度深呼吸をし、心の準備を整えたところで。
「第三課副隊長、悠奈=リリエット。悠ちゃんはもう……亡くなっているの」
「――え!?」
飛鳥さんがとんでもないことを言いやがった。
「副隊長が死んでいるって一体どういうことですか!?」
「そのまんまの意味だよ。悠ちゃんは一度目の武装不可事件で亡くなったんだよ」
「でも、副隊長は実際に俺と」
「それは偽物。悠ちゃんじゃないの」
「……どういうことですか?」
「ええっと、最初から説明するとだね――」
飛鳥さんの話の内容を要約するとこうだった。
第一回目の武装不可事件で報告された死者数は四。
しかし、実際に俺たちが造った墓は五つ。
おかしいと思った飛鳥さんがリアナに調査を依頼。
実際に五人分の遺骨があり……死体鑑定を仕事にしている人に確認をしてもらったところ、そのうちの一人が副隊長のものであると判明。
「誤報、ではないですよね?」
「間違いない情報だよ。だから現在も悠ちゃんに化けているのはミフィールか迷人のどちらかだね。どうして化けているのかは知らないけど」
「化けるって……でも《光の拳銃》を召喚していましたよ? その能力を持っているミフィールと契約しないと扱えないんじゃ」
「んー、となるとコピー能力とかじゃないかな。いろいろ制約があるはずだけど……まぁ、とりあえず能力の件は置いてくとして。まーくん、最近悠ちゃんの契約者を見た?」
「契約者ですか?」
「うん。悠ちゃんがいつも肩に乗せている可愛らしいミフィールがいるでしょ? リスみたいな」
「リスみたいな……ええっと」
ここ数日のことを思い浮かべてみる。
会議に出席していた時の副隊長。喫茶店で暴走しかけた時の副隊長。一緒に墓を造った時の副隊長。二回目の武装不可事件を報告した時の副隊長。
どれもこれも武装しており、俺の前では一度も解除していない。
「見てない、ですね」
「でしょ? おかしいよね、いつもユノちゃんを可愛がっているのに。うちのところへ死者数を報告しに来たときも武装していたから変だなって思ったんだけど、これでいろいろとおかしな報告が上がっていたことに繋がったよ」
「おかしな報告って?」
「最近亡くなったはずの人が街を徘徊しているっていう報告。ちょっとまーくん、これを見てくれないかな?」
「これは……?」
渡されたのは、第三課隊員の写真だった。
性別は男。名前は知らないが、この人どこかで見たことがあるような――。
「ほら、彼は第二回目の武装不可事件を報告した人物だよ」
「あぁ! そういえばこんな顔でしたね。で、この人がどうかしたんですか?」
「彼は同じく一度目の武装不可事件で亡くなっているの」
「――え?」
嘘だろ、おい。
そんな、まさか――。
「驚くのも無理ないよ。特に第三課は殉職者が多くて新規加入者も多いからね。いちいち人の顔なんて覚えていられないよ」
「じゃあ、武装不可の状況を作り出した犯人は副隊長に化けた奴……?」
「残念ながらそこまで確定したわけじゃないんだよね。あくまでもこれは予想だけど、おそらくその者は共犯者、かな」
「共犯者ですか……」
コピー能力がどういうものなのかはわからないけど、少なくともここ数日行動を共にした限り、そんな酷いことをする奴には思えなかった。
むしろ、何かに苦しんでいたような気が――。
「もしかして……脅されている、とか?」
「脅されている? 何か知っているの?」
「ええっと、ここからは飛鳥さんに話さなかったことなんですけど――」
と、最近副隊長の様子がおかしかったことやその時に言った台詞、武装不可の状況に陥らなかった俺を見た時の反応などを伝えると、
「なるほど、ね。何があったのかは知らないけど、一度会いに行こっか」
「そうですね。それじゃあ早速……あっ」
そこで重要なことを思い出した。
「どうしたの?」
「今、彼女は治療中ですよ。意識が戻ったという報告はされていませんし、どうします?」
「あ、そっか。うーん、困ったね。意識が戻らないと話をすることもできないし……そういえば、医師は精神的な負担が理由って言っていたんだよね?」
「はい、そうですね」
「じゃあ脅迫の線はより濃くなったと見てもいいかなあ。ちなみに様子がおかしくなったのはいつから?」
「俺が調査任務を命じられた翌朝なので……三日前の早朝からですね」
「三日前ね、了解。それじゃあまーくんは彼女が目覚めるまで見張りを頼もうかな。逃げ出すってことはないと思うけど、もし目が覚めたらすぐに報告してほしいんだ。その間にうちは怪しげな報告やその人物の行動について調べてみるから」
「わかりました。それじゃあまた連絡しますね」
「うん、こっちも進展があり次第報告を――」
と、動き出そうとしたところで。
コンコンコン。
「はーい、どうぞ」
「失礼します」
第二課隊員が部屋に入ってきた。
「報告します。第三課副隊長、悠奈=リリエット様が意識を取り戻しました」
「……ナイスタイミングだね。報告御苦労様。それじゃあ真志君、一緒に」
「すみません、もう一点報告がございます」
「何かな?」
「ちょっとこの場では申し上げにくいことなのですが」
と言って俺の様子をちらちらと伺う第二課隊員。
「それじゃあ俺はこれで失礼しますね。飛鳥さん、この件はひとまず俺に任せてもらってもいいですか? あと、報告は保留ということにしてほしいのですが……」
「ん、そうだね、その方がいいかも。ちょっとこっちも重大な件を抱えててね……そっちはまーくんに任すよ。でもうちにはちゃんと報告してね?」
「はい。それでは後ほど。ルナ、行くぞ」
「はいっ」
そうして俺はルナと共に部屋を後にした。




