天才と秀才
「ビジュ様、流石です」
囲いの1人がそう告げる
7人の人間に囲まれた物質は見る見る変形を繰り返した
「いや、これは新たなる発見に過ぎない
改良が必要だ、このままでは使い物にならない」
と長髪の男がメガネを掛け直した。
同刻
ナイル皇国、現皇帝陛下より
『我らの土地を侵略する、無知暴虐なインクラント兵を決して許すな!
ナイル国民の名誉と民と財産を守る為に戦うのだー!』
と
戦前の演説が開かれた
兵たちは士気を上げ
「おぉー」
と、天に武器を掲げる
皆
肉体猛々しく
気力雄々しく
高らかに叫ぶ
それは沈黙を守って来たナイル皇国の始めての反逆であった。