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白の双子

作者: おこめ

気づけば君はそばにいた

いつから?

生まれてから

すぐに?ずっと

君はいつもそばにいた


手を合わせたら合わせ鏡

唄う調べはいつもひとつ

何気ない仕草も同じだけど

君以上に僕は笑えない

同じだけど違うんだって

雪の冷たさが教えてた


振り返ったら笑い合える

涙流れたらぬぐってくれる

寒い夜は抱き寄せて

名前を呼ぶとほんのり微笑む

二人を包む空気の甘さ

ずっと二人はこのままだって

信じていたし悟ってた

幸せが日常だった


君がいるのは当然のこと

当たり前なのに大切で

でもそれが特別だって知らない

君が特別ってこと

大切ってこと

君が好きってことなのに


気づかず過ぎた足跡が全部

昨日の雪で消えていた

叫んだ声も届かない

最後に見たのは凍えた姿

過ぎた時間は埋もれていく

白の世界に君はいない


胸が軋む音がした

頼りない足

動機がうるさい

迫る何かに何もできず

僕が壊れる音がする

遠くで風の声がする


いないなんて認めない

君がいないなんて嘘っぱち

もう だめだよ まだこんな

君に何も伝えてない

まだ君に触れていない


甘えるなんて なんて贅沢

指先でなぞることさえも

夢に見るくらい遠いこと

あの日繋いだ手から始まった奇跡と

今は涙で滲む跡


振り返れば募る惨めな秒針

降り積もる

今日もまた

無意味な明日

会いたい


会いたい会いたい


君に会いたい



誰かが 君になれるなら



気づいたときには僕は死んで

そして君が生まれてた

僕に宿る君の光が

今日もこの世界を照らす

雪で埋もれた過去もすべて

なかったよねと知らんぷり


君と僕

ずっと一緒?

涙を通して触れ合った

溶け合い絡んでひとつになる


生まれてからも

これからも

そして未来もずっと 健やかに

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