兄と弟4
こんなので辛いと思っていたら身が持たないぞ、と付け加え、誠は切り終えた林檎を皿に乗せ凪早に渡す。
凪早は黙ってそれを受け取ると、食べるわけでもなくジッと見つめていた。
「・・・まぁ、精々ない頭で悩め。俺はもう時間だから帰るけど、南凪くんどうする?」
「ひどっ、頭はあるぞっ!・・・あー、母さんが今日仕事忙しいらしくて迎えに来られないらしいんだ。早めに帰らせようと思ってたんだが、こんな時間に一人で帰らせるわけにいかないから、悪いけど、送っていってくれないか?」
「それは構わないが、どうする?起こさないでおぶって帰ろうか?」
凪早は少し思案するように中を見た後、いや、と答えた。
「起きた時一人だと余計寂しいだろ。それなら始めから起こして状況を伝えておいたほうが良いと思う。母さんが帰って来るのは結構遅くなるけど、この子は強い子だから多分、我慢してくれる」
「・・・そんなに遅くなるならうちで預かろうか?」
一人は危ないし、と誠が提案するが、凪早は首を横にふった。
「いや、そんな遅くまで迷惑かけるわけにいかないよ」
「じゃぁ、夕飯だけでもうちで取らそうか。そのあと家に送るよ」
それなら良いだろ?と笑う誠に凪早もつられて笑った。
やはり持つべきものは頼りがいのある友だ、と凪早は心底思う。
何か頼めば、文句を言いながらも断ることは出来ないお人よしで、顔には出さないが、自分より人の事を心配するような奴だ。
なんだかんだと言いながら、世話を焼いてくれる。
本当に良い親友を持った。こいつが幼なじみで良かった、と何度思ったか知れない。
だが、それを改めて誠に言うことはしない。
ほわんと笑いながら、凪早は南凪を起こすため手を伸ばした。
本当に妙なところでぶった切っちまったな・・・(△ ̄)遠い目。
二つくらいでまとめようとした結果がこれだよ・・・!




