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ラ・ブティック・ド・ドゥスールー優しい菓子のお店ー  作者: 來波 幽


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時雨時の青年編ー第2話

前回までの話


大国主命は、現世での人間がすこしでも

安らげる、寂しさを癒せるところを作りたいと願い、


神々の会議の場で提案し、仮決定される。

(上手く行けばその喫茶店は続けれるかもという位置づけ)


そのまま

彼は相当な力を使い、外国の神様たちを召喚するもののバッサリ断られてしまう。

彼の力が尽きる寸前に召喚したのはー、


平安時代の天皇【崇徳上皇】。

彼は当初大国主命のその提案に否定的だったが、

次第に話していくうち、嫌々ながらも手伝うことに。



大国主命から要項を渡された崇徳上皇は、その内容に目を丸くする。


果たしてその内容とはー?

崇徳上皇と大国主命は、喫茶店となる建物の中に移動し、向き合うような形で椅子に座る。



「して、大国主命。この紙の内容なのだが」


先に口を開いたのは崇徳上皇。


「【承諾した神は全員【人の身】を得て仕事を遂行すること】とかいてあるのだが、詳しく聞かせろ。」



「そのままの意味です。私たちは神は人間には見えない。だから、我が、貴方様に人の身を与えて、貴方様はその姿で仕事を遂行するー。ということですよ?」



「つまり、【人間の振りをして寂しい心を持っている人間を癒せ】とでもいうのか?」



「そのとおりです。」

きっぱりと言う大国主命に対し、

崇徳上皇は溜息をついた。


「やはり、日本国の神様の考えることは我には分からぬ。」


「まあまあ。まずその文の内容を実行しますね。」



「はい?!ちょっと待ってっ!!」


崇徳上皇が制しするのを見ずに彼は、呪文を唱え、崇徳上皇の姿を変えた。


青みがかかった黒髪、目は紫に近い黒、シェフのような白い制服を着た青年に早変わり。


「ちょっと…ってなんだ!これ!」


大国主命は戸惑う崇徳上皇を他所にガッツポーズを小さくした。


「それが、貴方様のこの世界で、いや、現世での仮の姿ですよ。あと、名前を与えましょう。【崇徳上皇】のままっていう訳にはいきませんからね。そうですね…顕仁…でしたよね…」


顕仁ーの名前を聞いた瞬間、彼の周りには憎悪のオーラが一瞬にして立ちこめる。

「その幼名やめろ。」



「すみません。ではー徳井仁(とくい ひとし)とはどうでしょうか?徳と仁だけ使わせて頂きましたよ。」


悪びれる素振りもなく微笑む大国主命にまたため息。


「しかたない。貴方が言ったら、それは縛り。なのだろ?その名前でしばらくここに居よう。」



「では、お次は、ここの建物の整理整頓並びに清掃を私とやりましょう。」


「はい…?こんな大きくて、広くて、そして、3階建ての建物を我とあなたでやるのか!?1日以上かかるだろ!」


「人間の姿に慣れるためでもありますよ?【徳井仁】くん。」



「ぬぅっ?!」


それから、2人は約5日かけて大掃除、整理整頓を行った。



清掃終わり後の1幕



「おつかれのご様子で。」

疲れていない大国主命は、

床に倒れ込みあまり動かない徳井仁(崇徳上皇)を見おろす。


顔をガバッと上げ、大国主命に沢山の言葉の矢を討つ。

「それはそうだろ?!約5日はかかったではないか!寝所、おそらく我以外の神々が寝るであろう部屋の掃除、キッチン、厠!その他もろもろやった!我は疲れたぞ…」


「おやおや…。仕方ないですねぇ」


大国主命は神の姿から仮の姿に変えた。


「!?大国主命…その姿は?!」



大国主命の仮の姿ー。

白髪の短髪に

目は黄金色で、明るい肌。

スーツを着用し、どこにでもいる(?)サラリーマン風へ。


「ん?これですか?仮の姿です。私も作ってみました。まぁ、力削れるのですがねぇ。これなら、貴方様と外へ出ることができます。」


「えええ?!」



「この時の私の呼び方も考えておかねば…んー…大谷でいいですかね。」


「雑ー!!!」


「お店のメンバーができて運営できたら私はあまりこちらに来ませんから、良いのですよ。さて、徳井くん、お買い物に参りますよ。」


頭をかき、照れくさそうに顔を下げる。


「…まだ呼び慣れぬなあ。」


「あと、徳井くん、そのなんて言うのでしょうか、平安時代の時に使っていた言葉なるべく控えるようにお願い致します。」


「現代にはもうこの言葉はないのか…わかった。努力しよう」


「大掃除、片付け終えましたので、労い込めてお好きなものを買いましょう。」


「わかった。」


建物の扉を開け外へ出る2人。



その影で黒い影が彼らを見ていた。


「あぁ、我が君!我が君!なんと哀れなり…哀れなり!!私めが…その隣にいる男を殺して、我が君、貴方様を!元に戻して…差し上げます…我が君の姿は【怨霊】の方が美しいのですよぉ…♡」


そう言うとその影はすぐに消えた。



立ち止まる徳井。


大谷(大国主命)は、彼を見て「どうかしましたか?」と尋ねる。


「特に何も無い。だが、【誰かに見られていたような】気がするのだが。気のせいだ。まい…行こうか。大谷さん。」



「はい。」




次回の話ー


黒い影から【我が君】を見る謎の男性



それを知らぬ、徳井仁こと、崇徳上皇は、大国主命とメニューの提案をおこなうことに。



時雨時の青年第3話は来週に更新予定です。

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