第二話 その後の二人
短めです。今後は投稿ペースを上げていきます。絶対だからな!
「むう…どれだけ調べてもあの神社のことが出てこない…」
家に帰ってから私はあの神社のことをネットで調べ続けているのだが、全くと言っていいほど出てこない。
この時代、軽く調べれば大抵のことは出てくる。
「…そういえば神社の名前聞いてなかったな。」
そんな初歩的なことに気づかないとは…!
というか、あそこがあったであろう場所の地図を調べてもそこには神社はなかった。ただただ普通の住宅街があるだけだった。
「まあ、また今度行ってみたらわかるか。」
そう思い、忘れないように鋼さんからもらったお守りをカバンに付けてその日は眠った。
鋼は、日課である境内の掃除をしながらふと今日来た志保さんのことを考えていた。
「それにしても、ここに僕以外の人が来るのなんて初めてだったから驚いたな…うまく話せてたかな?」
今日話した内容を思い出しながら掃除の手を止める。そして足元に寄ってきた猫を抱え、語りかける。
「雷はどう思う?俺、うまく話せてたかな?」
語りかけられた雷という猫は首を傾げ、なにか言いたげなように鋼をじっと見つめる。ただ鋼は何を伝えたいのかを理解できるわけもなく、ふっと笑いながら住居に帰っていく。
「また会うのが楽しみだな…」
次会う時のことを考えながら、鋼は布団を被さり、考えごとをしているあいだに眠りについた。