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episode78 遠い世界からのボトルメール

 


 新型宇宙船「パスファインダー」が月に向かって飛び立ったその日の夕方、そのニュースは世界各国へと伝達されたそうだ。


 そんなことは俺達には関係なく、パスファインダーは低速航行へと移行し、機体内部のチェックに入った。


 今までの宇宙船と比べて広いことと、実証試験でもあることから、やることが結構多い。


 機関のチェックもさることながら、各部の状況も把握しなければならない。



『居住区画、特に異常は見当たりません』


『こちら機関室、同じくです』


「ありがとう」



 ユルゲンとクリスタからの報告を受けて返答する。


 広いから船内通信でのやり取りだ。


 ひとまず、安心できる状態になって俺は胸を撫で下ろした。



「今のところ順調だな。じゃあ、順番に飯にしようか」


「わかりました」


「なぁ、ちょっと聞きたいんだけどさ」



 アイリスが答えてくれた後、クリスが何か質問があるようだった。



「なんだ?」


「なんで船内に重力魔法をかけないんだ?」


「そういえばそうね。船内はこの磁力靴で足元を固定する形を取ってるし」



 クリスの言う通り、船内は現在無重力状態となっており、重力魔法はかかっていない。


 一応この宇宙船は航空機でもあるから、船内にはシートもあるし階段もある。


 月面では問題ないが、宇宙空間ではそこを移動する際には低磁力の磁石を付けた靴を使って足場を固定する方法を取った。



 フリーダム宇宙ステーションには居住スペースがあり、そこでは重力魔法が常時展開されている。


 レン君達がモニターになったあのプロトタイプの教訓を受けて、モジュールに入った瞬間に床に落ちないように、徐々に重力がかかるように工夫されている。


 そんな感じで実用化されている技術を何故使わないのかと言うのは当然の疑問だろう。



「それは、制御ができないからだ」


「……制御できてなかったらフリーダムステーションには付いてないだろ?」



 少し言葉が足らなかったな。


 俺はクリスに問題を出してみた。



「じゃあ、問題だ。この船とフリーダムステーション、違いはなんだ? 大きさ以外で答えてくれ」


「えっ? えぇっと……」



 少し考え込んだ後、クリスは一つ答えを出した。



「……推進力の有無か?」


「そうだ。フリーダムステーションはプログレスの力がないと速度を上げられない。しかしこの船はVASIMRが搭載されているから前に進める」


「ああ……だからなんだ?」



 まぁ、そうなるよな。


 クラリスもアイリスも同じような疑問を抱いているようだった。


 しかし、ユリアは違うみたいだな。



「答えは重力、ですわ」


「えっ?」


「この船は前進だけじゃなく、ピッチもヨーも変更できるように高推力のRCSが搭載されているのは知ってますわね?」


「ああ、それは知ってるけど……」


「重力魔法は常に天底側に押し付ける力が働いています。ですが、これは状態が常に安定しているステーションに限ってのみ、安定して重力魔法が効果を発揮できているのですわ」


「だが加速度が変わる、あるいは方向のベクトルが変わるこの船で重力魔法を動かすとどうなると思う?」


「……もったいぶらないで早く言ってよ」



 クラリスが痺れを切らしてそう言った。



「回頭や増速をした際、横にかかる慣性や加速度、それを打ち消すためにかかる重力魔法が下方向に押しつける重力魔法と干渉してしまう。四方八方に重力がかかると、結果――」


「船内にいる人達はたちまちミンチになりますわ」


「「「……」」」



 クリス達三人は顔を青ざめた。


 ちなみにこれは理論上だけではなく、ネズミを使った実験でも実証されていた。



「まさかあそこまで見事に潰されるとは思いませんでしたもの」


「何を冷静に怖いこと言ってんのよ!?」


「な、なんでそんなことに?」



 ユリアの淡々とした感想を聞いてクラリスがツッコミを入れたところで、今度はアイリスが質問してきた。



「魔法付与には1Gに保てと言う命令しかかかっていないんだよ。だから、地上のような慣性による力なんかは考慮できておらず、常に搭乗者に1Gの力を加えていってるんだ」


「では、それを考慮すればいいのでは?」


「至極尤もなんだけどなぁ……」



 アイリスの指摘は尤もだ。


 地上と同じように物体に力がかかればミンチになんてならずに済む。


 しかし、それをするにはわからないことが多いのだ。


 特に重力は。



「アイリス、重力ってなんだろうな?」


「えっ? 物と物とが引き寄せ合う力……ではないのですか?」


「レオンを初めて王宮に連れて行く時に聞いたわね」


「懐かしいな、おい」



 あれからもう14年ですよ



「そうなんだが、それでも説明できないことが多々あるのが重力なんだよ。スペースシャトルだって重力を生み出せるだろ? 軌道噴射(オービットバーン)の時に」


「そりゃあ、そうだろ? 進んでるんだから」


「じゃあ聞くが、エクセル地上の重力と軌道上でエンジンを噴いた時にかかる重力の違いはなんだ? 場所が違うはなしだぞ」


「えぇと……」


「……トンチ?」


「じゃないと思うわよ、クラリス」



 考えた末に、クリスは手を上げて降参を示した。



「もう無理! 違いなんかわかんねぇよ!」


「正解だ」


「……えっ?」


「正解は「わからない」だ。今のところはな」



 エクセルだけでなく、質量をもつ惑星の重力と加速によって発生する重力の違いなんてわからん。


 二つとも同じく「重さを発生させる力」には変わりないのだから。


 それで言うなら「重力には違いがない」とも言える。



「でも、なんとかなってしまっているのが魔法の不思議なところだよ。まぁ、従ってだ、この船に重力魔法を積んでいないのは「ミンチになりたくないから」ってのが答えになるな」


「えぇ……そんな唐突に話を切られても……」


「じゃあ、これから一般相対性理論とかの話する? 飯食えなくなるぞ」



 時間無くなって。



「じゃあクリス、操縦お願い」


「あいよ」


「アイリスさんもどうぞ」


「ありがとうユリア」


「……じゃあまずはアインシュタイン方程式から――」


「「早く食事に行ってこい」」



 話を聞きたくなかったからなのか、追い出される形で俺も食事に行くことにした。











 ◆










 食事を終え、船体側面の窓から外を眺めていた。


 直線的に月に向かっているから側面から見えるのは満点の星しか見えない。


 アポロ計画のような軌道だったら、側面から月とか見えたのかな?


 まぁ、月は艦橋から見えるからいいんだけど。



「どうですか? 宇宙は」


「やっと来れたって感じ?」



 外を眺めていたらアイリスとクラリスが話しかけてきた。



「ああ、なんていうかな……来れちゃったってのが本音」


「来れちゃった?」



 心臓が強くないとわかったところで宇宙に上がることは諦めていたし、皆に宇宙の素晴らしさ美しさを知ってくれたらそれでよかったからな。



「まさか俺のような持病持ちでも宇宙に上がれるような宇宙船を作れるなんて思ってなかったからさ」


「レオンさんならいつかはこうなると思っていましたよ?」


「……そっか」



 この世界の住人から見たらそりゃ天才だと思うだろう。


 しかし、俺が今まで作ったのは前世で実用化されていた物を魔法と器用な職人さん達のお陰で作ることができた。


 でも、それはロケットの構造と飛行原理を知っていたからだ。


 それをただ再現しただけで、自分の力で生み出した物なんてなかった。


 ……この船も、俺一人じゃ作ることなんてできなかった。



 やっぱり人の力は偉大だ。



「皆はこの景色を見ながら仕事をしていたんだな」


「ええ。と言っても星空を見ているよりも……」


「エクセルを眺めることの方が圧倒的に多かったわね。それは何回宇宙に上がっても変わらなかったわ」


「私も同じです」


「姉様なんか寝る前に絶対エクセルを眺めるのが日課だったしね」


「そりゃ最高だわ、俺もやりたいな」


「帰りならできるのではないですか?エクセル方面ですし」



 慣性航行じゃないから後数時間で月に到達できる。


 できれば長く宇宙に居たいって思いもあるが、それはこれから何回も宇宙に上がれるから後の楽しみにとっておこう。


 今はただ、「アレ」を手に入れる為だけに力を注ぐとしよう。










 ◆










 重力均衡点(ラグランジュポイント)を通過後、パスファインダーは減速に入った。


 ここからは月の重力に引っ張られながら進んでいくことになる。



「おぉ……」


「すごい……月がこんなに近くに……」



 艦橋から見える月は白く輝き、眩しすぎるぐらいだった。


 アイリスも近くで見る月の姿に圧倒されている。



「着陸ポイント確認」


「了解、軌道計算開始」



 クリスとクラリスは着陸の為の準備を開始していた。


 俺は通信機を船内用放送に切り替え、船長席にある受話器を手に取った。



「これより着陸準備に入る。各員は速やかに着座し、減速に備えよ」



 受話器を置きしばらくすると、減速開始ポイントに到達した。



「パスファインダー減速開始」


「VASIMR最大出力」


「了解。VASIMR最大出力」



 クリスが減速開始をコールすると、クラリスはVASIMRの推力を上げるようユリアに指示する。


 そして速やかにその命令を受諾すると、ユリアはVASIMRの推力を最大まで上げた。



 背中を蹴られたような衝撃を受けた後、しばらく減速が続いた。


 その後、VASIMRの推力はアイドルまで戻され、パスファインダーは月周回軌道に入った。



「ふう……アイリス、MCCへ報告」


「はい。アルファード、こちらパスファインダー。月周回軌道に乗った」


『――こちらアルファード。おめでとう、こちらも確認した』



 月とエクセルは40万kmも離れている為、約1.4秒も通信に時間がかかる。


 魔法による通信は低軌道上ではタイムラグを感じないくらいだが、月軌道上のこの船相手ではやはりタイムラグが発生するようだ。



「あとは降りるだけだな」


「あの機械の近くに降りるって事でいいのね?」


「ああ、頼む」


「オッケー」



 クリスが残すは降下フェイズのみとなったところで安堵していると、クラリスが着陸地点の最終確認をしてきた。


 俺が返答したら軽く返事してくれたが、アポロ11号ではこの月面着陸に非常に神経を使ったというのに、クラリスの何というゆるさか……。


 まぁ、アポロ月着陸船と比べてこの船は燃料莫大、推力莫大とくれば着陸復行後、再アプローチだってできる。


 一発勝負じゃないだけ楽だろう。



「じゃあ、サクッと下ろすわよ。垂直着陸だからすっごく楽だわ」


「……うん、頼む」



 頼もしい限りだわ。



 ――


 ――


 ――



 というわけで一切のドラマもなく、完璧に着陸ポイントへと着陸したパスファインダー内で船外活動服へと着替えを始めていた。



「これが新型っすか?」


「うん。船内服の上から着れるようにした」



 エルヴィンが着込んだ船外活動服を見て質問してきた。


 新型船外活動服は、EMUとMMUを合体させた機構を持つが、旧式に比べて非常にスマートである。


 服内部の空気を全て抜いた事で気圧差による膨張を防ぎ、動きやすくなった。


 空気を抜いたお陰で熱がこもることもない為、冷却下着もいらないし、気圧を下げるプリブリーズもいらない。


 前世でもこのような船外活動服は開発が進められていたが、気密が確保できる伸縮素材が出来なかったから、俺の記憶の中では実現されていなかった。


 プロトタイプはあったと思うけど。



「これ、サラマンダーの皮なんですよね。何でこんなに伸縮性があるんですか?」


「MCブースターで高出力魔力を流したらこうなったらしい」



 ユルゲンの質問に答えた後、全員が着替え終えたことを確認して、ドアを開ける。


 しばらくすると着替え終えた女子グループが更衣室から出てきた。



「お待たせー」


「ごめんねー、時間かかっちゃって」



 パトリシアとクリスタが軽い雰囲気で詫びてきた。


 これから月に降りるのに気楽なものだ。



「よし、じゃあ皆インカムをオンにしてくれ。音量調節や温度調節なんかは左腕のコントローラーでできるからな」


「「「「「はーい」」」」」


「「「「「うーっす」」」」」



 ……遠足や部活の合宿にでも来たのかな?



「じゃあ、空気抜いていくぞ」



 搭乗口ハッチ近くのコンパネを操作して空気を抜いていく。


 そして気圧が0となった後、皆の状態が問題ないことを確認するとハッチを開いた。


 ハッチを開くとエアステアが展開される。


 今、俺の眼前には、白い砂の大地が広がっている。



「……誰が先に降りる?」


「お前に決まってんだろうが。船長(コマンダー)だろ」


「早く行きなさいよ」


「ほら、後がつっかえてますわよ」



 クリスとクラリスとユリアが急かしてくる。


 アイリスは苦笑いを浮かべるに留まっているが、幼馴染組は非常にドライだな。


 ……ちなみにこれ、世界で放送されているようで、クリスの手にはカメラが収まっている。



「……よし」



 俺は意を決してエアステアを降りていく。


 それに付いてくる形でクリスも後を追ってきた。



 最後の一段。



 そこを降りると、あとは月だ。


 柄にもなく、緊張している。



 ただ一歩。


 ただ一歩を踏み出し、新雪に足跡をつけるかのように、地面を踏めばいいだけなのに。


 それだけなのに凄く緊張する。



「……やっとここまで来れたよ」



 地面に向けていた目線を上げ、周りを見渡す。


 船体で全面が見えるわけではないが、ここから見える景色は地面の白と空の黒しかない。



「人類が初めて宇宙に上がってから9年。人類はここまで来ることができた」



 俺は、前世で有名なあの言葉を放ちながら、一歩、足を踏み出した。



「この一歩は私に取っては小さな一歩だが、人類にとっては大いなる飛躍だ」



 俺、レオン・アルファードは宇宙初飛行にして、そして今世で初めて月に降りた人間になった。










 ◆










『この一歩は私に取っては小さな一歩だが、人類にとっては大いなる飛躍だ』



 エクセル地上。


 グランウィード一家はMTVにかじりついて月からの中継を見ていた。


 画面には、レオンが降り立った後、カメラを持つクリスも後に続いて月に降り、その後続々と宇宙飛行士が月に立った映像が流れる。



「すげぇ……本当に月に立ったよ」


「本当に……ミラミナス計画が始まって3年くらいですか? それくらいで月に行けるなんてレイディアントガーデンって本当にすごいですね」



 レンの言葉に呼応するようにルナも、映像に目を釘付けにされながら感嘆した。



「私たちはようやくISSへの有人宇宙飛行ができたところだっていうのに……先を越され続けるねぇ」


「てかレオン殿、コメント洒落てんな」



 その映像を共に見ていたヘルガは技術格差に愕然とし、マーリンは別のところで感心していた。


 そして、リビングにいるのはそれだけではなかった。



「……おつきしゃん?」


「そうだよ。あの人たちはね、今お月様にいるんだよ」


「おつきしゃん!!」



 ルナが語りかけていたのは3歳くらいの子供だった。


 彼はエリオット・グランウィード。


 レンとルナの息子である。



「ぴょんぴょん!」


「うさぎはいないかな……」



 エリオットが何を示しているのか瞬時に理解し、レンは答える。



「パパ、多分、うさぎさんみたいに皆さんが跳ねていることを言いたいんだと思います」


「あっ、そう」



 だが、的外れだったようだった。


 映像には、皆が飛び跳ねるようにしながら進んでいく姿が見られた。


 確かにうさぎのように見えなくもない。



「確か重力が1/6なんだっけ?」


「そうさ。そんな低重力だとあの進み方が一番なんだろうねぇ」


「ぴょんぴょん!!」



 そんな会話をしながら、レンはアポロ11号が月に立った時もこんな感じだったのだろうかと思いながら、家族団欒を過ごしていった。










 ◆










 全世界への放送が終わった瞬間、俺は再度辺りを見渡した。


 そして、ある方向を向いて止まる。



「……あった」



 俺はそれを認めると、一目散に走り出した。



「あっ! おい! レオン!!」


「ちょっと! 離れると危ないわよ!!」



 クリスとクラリスが声をかけてくるが、それを無視して走る。


 そして何百mか走ったその先に、目的のものは横たわっていた。



 やはり近くで見るとボイジャー探査機そのままだ。



 横1.78m、縦47cmの本体と直径3.66mのパラボラアンテナ、2.5mのアームの先には各観測機器が搭載されているスキャンプラットフォーム。


 そして磁気計が取り付けられている13mのブーム。


 どう見てもボイジャーだ。



 しかし、フリーダム宇宙ステーションから見える範囲では「アレ」が見当たらなかった。


 恐らく、地面に接地している面にあるのだろう。



「おい! 船長が勝手な行動したらダメだろ!!」


「よっぽどそれを確かめたかったのね……」



 俺に追いついたクリスからは注意され、クラリスからは呆れられた。



「……すまん」


「いや、わかってくれたらいいけどよ」


「レオンさん!」



 俺が謝ると同時くらいにアイリスも追いついてきた。



「大丈夫ですか!? 体調に変化は!?」


「ないよ。大丈夫」


「そうですか……もう、心配させないでください」



 突然走ったものだから、体調が悪くなっていないか心配したんだろう。


 アイリスが胸を撫で下ろしたところで、皆も集まってきた。



「へぇ、どこから見ても探査機だ」


「劣化具合から見て、月に落ちてかなり時間が経っていることがわかりますね」



 ダスティンとユルゲンが感想を述べる。


 確かに太陽風と宇宙線に晒されてかなり劣化が激しい。


 であれば、僥倖だ。



「すまない。これを転がすのを手伝ってくれ」


「転がす……ですか?」


「何かありますの?」



 アイリスは転がすことに疑問を抱いたようだが、ユリアは何かあるのかと俺に聞いてきた。



「金属板があるはずなんだ。金色の」


「……えっ?」



 俺がそういうと、皆はそれぞれ顔を見合わした後、アイリスが代表して口を開いた。



「あの……上空からの写真ではそんなものは見当たりませんでしたが……」


「とにかく転がして、接地している面を見せてほしい。頼む」



 俺は頭を下げると、皆は渋々と……なのかはわからないが、持ち上げるのを手伝ってくれた。



「まぁ、マスターの頼みだしね」


「私、こういうの得意ですから」



 パトリシアはそう言い、ソフィアは自信満々にボイジャーに手をかけた。


 そして皆の力と月の低重力のお陰で、難なくボイジャーを転がすことができた。



「……嘘」


「……どういうことですの?」



 アイリスとユリアが絶句しているが、俺はそれに目もくれず、現れたそれを間近で確認する。



 円や四方八方に伸びる線、折れ線などが書かれた金色の金属板。


 それは、3年半前にボイジャーが発見されてから、ずっと欲しかったものだった。



 ――ゴールデンレコード



 それは地球人類からのボトルメール。


 俺はそれを、ついに手に入れた。



「はじめまして。そしてお疲れ様、ボイジャー」

月世界旅行編が始まってから約一ヶ月、お待たせしました!

ゴールデンレコードの登場です!


次話は17時にアップします。

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