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episode4 航空機完成、そして―

 


 ――ゼーゲブレヒト家にて。



「参りましたわ。お父様」


「話があるってことだけど、なに?」



 王都にある屋敷の書斎にて、私は愛娘二人を呼んだ。


 二人にある提案をするためだ。



「食事後に呼んですまないね。二人にちょっとした提案があるんだが」


「提案? 一体、どんなことですか?」


「うん。単刀直入に言うと……彼、レオン・アルファード君に付いて行って魔法を学んでくるのはどうだろうと思ってね」



 本日、領地を賜った彼は領地と共に5億イースをもらっていた。


 最初は恐縮していた彼だったが、それを受け入れると、王家にその領土で様々な魔道具や魔法を開発したいという旨を伝え、それは二つ返事で承認された。



 彼は天才だ。


 彼は様々な魔道具を製作できる。


 すなわちそれは様々な魔法が使えるということだ。


 火、水、土、風、雷の五大魔法をすべて使用できる魔法使いは世界中でもほんの一握り。


 それらすべてを駆使して製作された魔道具たちはすべて秀逸だった。


 魔導コンロを代表例とすれば火の魔法を使用しているが火力調整ができるものはアケルリース製以外になかった。



 それを製作できるということは繊細な魔力制御も可能であるということの証左でもある。



「えっ!? よろしいのですか!?」


「いいの!? ほんとに!?」


「ああ、君たちの成績は元々群を抜いていたが、彼と交流してから学園からは教えることがないといわれるほど成長したのは確かだからね。彼に付いていくほうが君たちのためになると思っていてね。その様子だと、提案して正解だったようだね」


「えぇ!! レオン君の魔法を学べなくて寂しくなるねって二人で言ってたところだったの!!」


「ちょ、ちょっとクラリス!!」


「えっ?……あっ!!」


「ふふっ、その様子だと別の目的もあるようだね」



 二人とも、リンゴのように顔を赤くしている。


 彼の魔道具を購入した二年前から、彼の話をよく話すようになった。


 最初はライバル意識からだったようだが……


 次第に別の感情が生まれてきたようだ。



「男女付合いにとやかく言うつもりはないよ。ただ、頑張ってと言っておくよ。いろいろな意味で」


「「お父様!!」」



 優秀ゆえにいろいろとつまらなそうにしていた二人が生き生きとし始めたことは親として喜ばしいことだった。


 願わくば、彼が伴侶として娘を選んでくれることを願おう。


 ……姉妹喧嘩が勃発しそうだが。










 ◆










 領地を賜ってから2年が経ち、10歳となった。


 クラウスさんの手伝いもあり、統治は上々だった。


 この土地で宇宙開発をすることが目標なので、国家魔法士や国家魔道具士資格持ちを複数人雇い入れた。



 なんとクリス君のお父さん――宰相であるヴィルヘルム・フォン・ファルケンシュタイン氏が、この領地での仕事を王都にいる国家魔法士たちに呼びかけてくれたのだ。


 子供領主の場所に追いやられるなんて左遷もいいところだろうと思っていたが、応募が殺到したらしい。



 曰く、俺の制作した生活用魔道具を自分たちの手で作りたいということと、新たな生活用魔道具の開発現場を経験したいとのことだった。


 ……正直、彼らの思っているものとは違うものを作ろうとしている自分からすれば非常に心が痛かった。



 ――が、しかし!!



 一人よりも二人、二人よりも三人!!


 以前製作したマギリングコンピューターも大量生産し、領都で大活躍中だ。


 表計算ソフトも開発し、それによって事務作業が効率化されたことと複式簿記を採用したことでお金の流れの把握や節税に貢献している。



 いや、そんなことよりも、魔道具士や魔法士が増えたおかげでやっと完成したものがある。


 ――航空機である。


 そう、航空機である!!



 やっと出来たんだよ!!


 エンジンを作った後、それをゼーゲブレヒト領の俺の家からこの領地に持ってくるのにどれだけ時間が掛かったか!!


 重さは反重力魔法で軽減されたが直径1.5m、全長2.5mのものを運べる街道がなかったのだ。



 だから、街道整備も実施した。


 普通、街道整備なんて時間が掛かるが、ここは魔法世界。


 地面の傾斜を計測する魔道具、地面を均す魔道具も開発した。


 要は水平器とロードローラーを作ったわけだが、ここは魔法世界。(大事なことry)



 ……いや、ちゃんと地面を押し固めていく方式で作ったんだよ?


 でも、製作したロードローラーを起動させたら、ほんの少しローラー部分が触れただけで、その部分がきれいに押し固められたのだ


 本来ならゆっくり時間を掛けて、何回も往復しなければならないところだが、一発で押し固められたのだ。



 時速10㎞だろうが、60㎞だろうが関係ない。


 起動させて、ローラーを接地させたら、後は掃除用粘着テープローラーのようにコロコロさせるだけで地面はきれいに均される。



 魔法様様である。



 まぁ、そんなこんなで様々な地盤を形成した後、航空機を建造した。


 建造したのは小型機であるB737-800型である。



 建造に際し、パイロット育成のためにシミュレーターも製作した為、俺以外でも操縦できるようになっている。


 最初のパイロットとして名乗りを上げたのはクリス君とクラリスさんだった。



 そう、クリス君とクラリスさんだ。



 加えてアイリスさんもこの領地で暮らしている。


 なんで三人がここにいるのだろうか?


 俺にもわからない。



 主人公組(勝手に決定)はここではなく、王都にいるべきだと思う。



 なんでここにいるの? と聞くと、ここでいろいろ学んで来いと送り出されたとのことだった。


 ……何を学ぶんだろうか?


 俺の知識や知恵は確かにこの世界では何十年……下手すると何百年も先に行っている。


 だが、俺がやろうとしているのは乗り物系の開発なので、勉強になるものは少ないと思う。



 というのも、この世界では魔法技術は主に戦闘に使うのが主流だ。


 だが、俺は戦闘魔法を開発するつもりはさらさらない。


 俺の知識で戦闘用魔法なんか作ってみろ。



 世界なんて簡単に滅びるぞ。



 しかも、イメージ力だけで魔法が発動できるこの世界で、例えば核反応や核融合反応なんてものを教えたりしたら簡単に核の冬が来るぞ



 まぁ、そのうち学ぶものなしと判断して王都に戻るだろう。



 というより成人したら王都に行くと思う。


 そこできっと物語が始まるんだ。(ラノベ脳)










 ◆










「Top of descent」



 降下開始のコールを行い、機体が着陸態勢に入った。


 ここから滑走路に対して一定の降下率で降下をしていく。



 しばらくして、滑走路が目視で確認できた。



「セットVREFスピード」


「セットVREF 145kt」



 機長であるクリスからのコールに応えて、速度をセットする。


 これで滑走路端を通過する速度を自動で調整してくれる。



「フラップ30(スリーゼロ)


「スピードチェック。フラップ30(スリーゼロ)



 速度を確認し、コールされたフラップ(高揚力装置)を30度に下げる。


 その数分後にはさらに45度に下げた。



 着陸前段階でランディングチェックリストを実施し、着陸が実施できるか確認する。


 そして、着陸許可が下りたら、機長であるクリスがオートパイロットを解除した。



「ランウェイクリア」



 滑走路を視認できることをコールする。



『approaching minimums』


「チェック」



 GPWSから音声が鳴り、計器進入の最低高度を通過し――



『minimums』


「コンティニュー」


「ラジャー」



 着陸復航――すなわちゴーアラウンドを実施するか否かを判断する最低高度を通過した。



『50……40……30……20……10……』



 高度の読み上げが行われ、そして――



 機体は着陸した。



「リバース」


「リバース、グリーン」



 エンジンの逆噴射を実施し、速度を落とす。


 翼にあるスポイラーも自動で展開できるアームド設定にしていたため、空気抵抗でも速度を落とせる。



 80ktまで速度を落とせたら、逆噴射をやめて、タイヤについているブレーキを掛ける。



 安全な速度になったら、管制からの指示に従って、地上滑走を始めた。



 ―――


 ――


 ―



「パーキングブレーキセット」


「魔力スイッチカットオフ」


「APU始動……エンジンの回転数も減ってきてるな」


「正常に止まってるってことね。お疲れ様」


「お疲れ。……どうでしたか?」



 クリスが後ろに座っている人物に今回のフライトはどうだったかと声をかけた。


 その人物とは――航空機の開発者である、レオン・アルファードだ。



「……そうだね、ずいぶんと様になってきたなと思うよ。ランディングもスムーズだったし、操縦も危なげなかったし……」


「じゃ、じゃあ!!」


「うん、合格。二人ともね」


「や……」



「「やったー!!」」



 私たちはハイタッチして喜びを分かち合った。


 なにを隠そう、今回のフライトはレオンなしで航空機の運用を実施していいかどうかの試験だったのだ。


 その合格をもらえたことが嬉しかった。



「これで、名実ともに世界初の航空機パイロットが誕生したわけだ。おめでとう」


「「ありがとうございます!」」


「じゃあ、俺は戻るよ。機体は整備棟に移すように指示してもらっていいかな」


「わかりました」



 機長となったクリスが答えたのを聞き遂げるとレオンはコクピットを退室した。



「……やった! やっと合格だよ~」


「個人飛行の時はすぐだったのに、これに関してはすごく厳しいよな。マスターは」



 マスター……レオン・アルファードのことをアルファード領にいる私たち――


 というより魔法士や魔道具士たちはそう呼んでいる。



 先進的な魔道具や乗り物を開発し、その知識を独占せず、惜しみなく知識を与えてくれるその姿勢――


 まるで私たちの師のようだということで【師匠マスター】と呼び始めたのだ。



「将来的には要人……王族の方々をお乗せして空を飛ぶかもしれないからじゃない?」


「あぁ……可能性あるな。エシクン山脈を越えていける乗り物は王族や行商人は喉から手が出るほど欲しいだろうな」


「空を飛ぶだけなら個人飛行魔道具……F-4ファントムがあるけど、あれは魔物討伐用……戦闘用だしね」



 F-4ファントム……2年前に私と姉さまの前で飛んでいた時に着ていた衣服をさらに改良したものだそうだ。


 それはすでに量産体制が敷かれていて、その衣服……マギリング・デバイス・フライト・スーツ【MDFS】と名称を変えた。


 魔物・魔獣討伐および魔道具素材調達部隊である【レイディアントナイツ】で運用しており、私もそこに所属している。


 ちなみに属しているのはマスターが起業した【レイディアントガーデン】という企業だ。


 魔道具製作を主にしており、レイディアントガーデンから領内にあった鍛冶屋に生産を依頼する形で、領内の経済は潤っている。



「あれもすごいよな。承認コードがなければ魔道具の起動が出来ないようになってるし」


「飛行魔法を維持しながら攻撃魔法も使えるし……あれ? 今思えば……」


「……あっ」



 クリスも気づいたようだ。


 なんで今まで疑問に思わなかったのだろうか。


 いや、次から次へと出てくる魔道具のせいで思考が追い付いていなかったのかもしれない。


 私たちが気づいたこと。それは――



「「なんであれ複数魔法がつかえるの!?」」




 ―――


 ――


 ―




「あぁ、あれは魔法制御ユニットを搭載してるからよ」


「魔法……」


「制御ユニット?」



 私とクリスは早速、開発者であるマスターに話を聞こうとしたが、新規開発している魔道具が佳境ということで忙しいらしく、話すことができなかった。



 その代わり、マスターの秘書で、マスターの一番弟子になった――


 私の姉、アイリス・フォン・ゼーゲブレヒトに話を聞いてみた。



 本来、魔法というのは2つ以上の魔法を発動することはできない。


 それが、なぜかF-4ファントムは飛行魔法と攻撃魔法二つを同時に発動できる。



 その疑問を投げかけたら、なんか聞き覚えの無い単語が出てきた。


 魔法制御ユニット?



「ていうより、二人ともファントムライダーでしょう? 説明は受けたはずだけど?」


「あ、あはは……」


「空を飛べることに目が行きすぎて、碌に説明聞いてなかった」


「……ファントムライセンス……剥奪すべきかしら?」


「「それはやめて!!」」



 ファントムライダーとはF-4ファントムを使用することを許可された魔法士のこと。


 その使用許可証のことをライセンスと呼んでいる。



 本日、晴れて私とクリスは737ライセンスも取得できたことになる。



「と、とにかく、その……魔法制御ユニット? ってのが魔法を二つ以上発動してるってこと?」


「そうよ。魔法制御ユニットには飛行姿勢制御ユニットも含まれてるから攻撃魔法を発動すれば、浮遊魔法、上下左右に移動するための風魔法、攻撃魔法の3つが同時に発動していることになるわね」


「3つ!? すげぇなそれ!!」



 クリスが驚きの声を上げる。


 2つどころか3つも同時起動しているとは確かに驚きだ。



「マギリング・コンピューターのおかげで、魔法を発動するための数式や化学式を選択することが出来たり、常時起動状態にしたりと魔法制御を術者の代わりに実行してくれるの。ユニットはスーツの背中にあって、それに魔力を供給しているのが胸元にある宝石よ」


「宝石って……魔石!? あれ魔石だったのか!?」


「魔石なんて高価なもの使ってるの!?」



 魔石とは、魔力を発する水晶に似た石だ。


 魔道具は魔力を通してあげないと起動しない為、魔石を付けると起動のための魔力を魔石が供給してくれるから、魔石が大量にあれば魔道具界に革命が起きるといわれているがこれ自体が高価なのだ。


 高価な理由は鉱山で時折出てくるだけで、魔石鉱山というものがない為である。


 胸元に宝石があるなとは思ってたが、それが魔石とは思わなかった。



「あっ、魔石とは違うよ?」


「なぁんだ。そうだよね、そんな高価なもの付けられるわけが――」


「魔力を貯めたり放出したりすることができる宝石、マテリアル・クリスタルっていう新素材よ」


「「もっとすごいのが来た!!」」



 魔力を貯めることができる素材なんて聞いたことがない。



 それは魔石生成過程の途中で魔力をよく通す金属【ミスリル】の粉を混ぜてあげるとできるものらしい。


 イメージとしては魔力を通してあげることで、ミスリルに魔力が通り、それをまとった状態で維持することで魔力を貯めているとのこと。


 放出した後も、魔力を込めてあげると、中に含まれているミスリルがまた魔力を纏う形になり、魔力の籠った宝石になるという。


 ちなみにミスリルの比率と魔石生成のタイミングをミスると、魔力を貯めてくれないらしい。



 いや、そんなことより――



「魔石生成って……まさか……」


「マスター……魔石が作れるのか?」



 魔石の生成はどうやって為されているのか、それは魔法大国アケルリースでもわかっていないはず。



「……私も最初はその反応だったわ。でも、考えてみて? マスターの生家、ゼーゲブレヒト領の家の魔道具ってすべて自動で動いていたでしょう?」


「……そういえばそうね」


「オレもエンジン運ぶときに家に行ったわ……不思議に思ってたけど、あれ……魔石で動いてたのか」


「いえ、魔石だと常に魔力を放出するし、放出される魔力も常に一定だから、出力調整をできるようにマテリアル・クリスタルを3年前から使ってたそうよ」


「「もうすでに3年前に出来てた!?」」



 もう何がなんだかわからない。


 やはりマスターの知識・技術は何百年も先に行っている。



「ところで、魔石ってどうやって作るんだ?」


「魔力を高温高圧状態で数分置いてると固まるそうよ。マスター曰く、魔力の仕事量が非常に低いから使い物にならないって言ってたわ」


「魔道具界に革命を起こせるといわれる高級素材を使い物にならないって……」


「……私もクラリスやクリスのような反応してたのに、今では普通になってたわ……慣れって恐ろしいわね」



 自分の常識がほかの人たちより先に行ってしまったことでため息をついてる……


 ……一番弟子の姉さまだからこそ、このレベルまで知識を付けることができたと思うべきなのだろうか。


 ……むぅ、私は魔法を行使する方に来ちゃったから、マスターと一緒に居れる時間がそんなにない。


 姉さまみたいに学者・研究者向きの性格じゃないから……ちょっと悔しい。



 で、でも!!


 クリスといっしょにファントムライダーになったし、737パイロットライセンスも取った。


 ……とはいっても副機長ライセンスのCPL(Commercial Pilot Licence)だけど。


 頑張って機長ライセンスのATPL(Airline Transport Pilot Licence)を取って、マスターに褒めてもらうんだから!!










 ◆










 ……航空機が完成して、たった半年でクリス君はATPLを。


 クラリスさんがCPLを取得した。



 ……早ない?



 あの子たちおかしいよ。


 こんな早くに取得できるとかおかしいって。


 しかもあの子たち俺と同い年で航空機パイロット資格取得ってなんだよ。


 児童操縦かよ……誰がうまいこと言えといった。



「あ、マスター」



 廊下の出会い頭にアイリスさんに会った。


 ……このマスター呼びも定着してしまった。



 なんだよマスターって。



 ……いや、これは仕方ないかもしれない。


 空は飛ぶわ、魔力を貯めて置けるものは作るわ。


 未来の道具とも言えるようなものを作ったら、そういう評価されてもおかしくない。



 ……仕方ない、諦めよう。



「なにかあったの? アイリスさん」


「えぇ、朗報ですよ。先ほど製造部門から報告が上がってきました」



 製造部門? 朗報?


 ――まさか!?



「まさか!? 出来たのか!!」


「はい! R-7が完成しました!!」



 や……




 やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


 出来たぞ!!



 俺の夢の第一歩!



 R-7ロケットの完成だぁぁぁぁぁぁ!!



「やった! 早い!! やったよ!! アイリスさん!!」


「きゃ!」



 アイリスさんの手を取ってブンブンと振る。


 普段ならしない行動だ。しかしそれをしてしまうほど嬉しかった。



「あっ……あの……」



 アイリスさんが小さく声を上げた。


 ……顔が真っ赤だった。


 俺は冷や汗が出た。



「ご、ごめんなさい!! つい……嬉しくなって」


「い、いえ!!……私も嬉しいです」



 気を使って、話を合わせてくれた。



 やべぇ、女の子の手を握ってしまったよ。


 好きでもない人間に触れられるのは、さぞ嫌だろう。


 前世ならセクハラで訴えられてもおかしくない。



 ……自重しよう。



 でも、ちょっとは思うんだよ。


 今世においては俺の容姿って結構いいと思ってるんだ。前世と比べれば。


 だが、周りの人間のイケメン率が高い為、フツメンに成り下がっているのが俺なんだよ。



 ちょっと悲しくなってきた。



「ありがとう。一緒に喜んでくれて」


「あっ、えと、ロケット完成もそうですけど……嬉しかったのはそれだけじゃなく……」


「え? 他にも朗報があるの?」


「え?……いえ! ロケット完成だけです!! 嬉しかったのもそれだけです!!」



 嬉しかったのはそれだけじゃないとのことだったので他にもあるのかと思ったがそうではないらしい。


 ……なにかと勘違いしたのだろうか?



「とにかく! これでローンチウィンドウ(打上予定日)が決まりますね!!」


「あぁ! すごい楽しみだ!」



 この結果如何では、GPSや探査衛星、通信衛星を打ち上げて通信地盤を作った後、有人宇宙飛行を行う。


 本当にこれが夢の第一歩だ!!









「はぁ……私のいくじなし……」

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