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episode37 アケルリースの宇宙開発

 


 T-3分前。



 SSME(スペースシャトルメインエンジン)のジンバル動作チェックが開始された。


 SSMEが正常に角度を変えられるか確認後、規定位置で固定される。



 そしていよいよ打ち上げ1分前。


 早くなる鼓動を感じながらその時を待つ。



『静音装置作動』



 T-16秒。



 イヤホンからアナウンスが聞こえた。


 広報課に移ったリディアの声だ。


 エンジン周りに大量の水を放出して、音の反響による破損を食い止める。


 聞いただけじゃ、音で破壊されるなんて想像できないけど、実験を実際に見たらなるほどと思ってしまった記憶がある。



『メインエンジンスタート』



 SSMEが点火された。


 コールが聞こえた時から船体がガタガタと揺れ始める。



 そして、その6秒後――



『SRB点火! リフトオフ!!』



 2機のSRBに点火され、船体の固定をしていたボルトが爆破されて、留めるものが無くなった船は上昇を始めた。


 身体がグッとシートに押しつけられる。


 その感覚が、空に向かっているんだと自覚させる。



『リーベルス望遠鏡復活の為、エンデバーが再び宇宙に向かいます!――』



 リフトオフ恒例のコメントが聞こえてくる。


 だけど、今回はそれで終わりじゃなかった。



『いってらっしゃい! 『努力の姫君』マリア・フォン・フィーメル! 貴女の称号と同じ名の船と共に、この航海に幸多からんことを!!』



 続けて発せられたコメントは、私に向けてのものだった。


 私と同じ称号の名前?


 努力の姫君って呼ばれていたのは知っているけど……このオービターが同じ名前?



「エンデバーって名前はな、「努力」って意味なんだよ」


『だから皆、このミッションでエンデバーが使われるって聞いてびっくりしたんだ。マリアちゃんにぴったりだってね!』



 隣にいるダスティンさんがこの船の名前の意味を教えてくれた。


 それを聞いて、ティナさんが最初のブリーフィングで私に「よかったね!」と声をかけてくれた意味を教えてくれた。



 ああ、私はなんて恵まれてるんだろう。



 感動に打ち震えていたけれど、SSMEのスロットルが上がってからは、余裕がなくなってきた。


 体にかかる重力は地上の3倍に上がる。


 その状態が何分も続いて、迎えたT+8分45秒。



『MECO』



 MECO(メインエンジンカットオフ)……メインエンジンの燃焼が終了した。


 その瞬間、私の周りにあった物がフワリフワリと浮き始める。


 今まで私自身にかかっていた重さも、無くなった。



 それが私に実感させる。


 私は宇宙に来たんだ!!



「〜ッ!」


「早くシート片付けろ〜」


「早く上に上がろうよ、マリアちゃん」



 感動に震えていると、ダスティンさんとエルヴィンさんに片付けを促された。



「わわっ、ごめんなさい!!」



 慌ててシートの片付けに入った。


 ふわふわと宙に浮いているからか、結構楽に片付けることができたので、私達はフライトデッキに上がった。



「シート、片付け終わりました」


「はい、お疲れ様」



 ユルゲンさんに報告を終えると、私は早速フライトデッキ上部にある窓を覗き込んだ。



 ――一目見た瞬間、圧倒された。



 海の青、雲の白、大地に芽吹く木々の緑。


 鮮やかなコントラストで描かれた絵画のような光景が、窓の外に広がっていた。



「これが……エクセル。私達の住んでる惑星(ほし)



 私が再度感動に震えていると、船長のユルゲンさんに声をかけられた。



「マリアちゃん、宇宙へようこそ」


「えっ?」


「この言葉はね、クリス様が初めて宇宙に上がった時にマスターが最初にかけた言葉なのよ」



 エルフリーデさんがその言葉の由来を教えてくれた。



「だから、初めて宇宙に上がった人に、船長がこの言葉をかけるようにしようって皆で決めたんだ」



 ティナさんがこの言葉の意味を教えてくれた。



「おめでとう。これで名実共に宇宙飛行士だな」



 最後に、ライナーさんから祝福の声をもらった。



「はいっ!」



 私は最高の笑顔で皆さんに答えた。



 ――


 ――


 ――



 飛行3日後。


 ようやく、リーベルス宇宙望遠鏡の姿がはっきりと見えてきた。


 高度570km程の高高度となると、これだけ時間を掛けないと来れないんだなぁと実感した。


 その後、何回かOMS(補助エンジン)を点火し、速度を上げて、リーベルス望遠鏡と同じ軌道に入り、ユルゲンさんの操縦で9.1mまで近づいた。



 ここからは私の仕事だ。



「相対速度0コンマ2」


「こちらエンデバー。キャプチャー開始します」


『こちらコントロール。キャプチャーを許可します』



 スピーカーからラインハルトの声が聞こえる。


 そっか、CAPCOMになったんだ。



 そう思ったのも束の間。


 私は即座にリヒターアームの操作に集中した。


 アームの先端にあるカメラと第二関節部にあるカメラで距離と位置を確認しながら捕獲していく。



 ゆっくりと、そしてグラップルフィクスチャに対して真っ直ぐに漸近する



 1秒に何cmという速度で近づき――



捕獲(キャプチャー)!!」


捕獲確認(キャプチャーコンファーム)



 無事、捕獲した。


 そのあと、カーゴベイに望遠鏡を係留して、整備環境は整えられた。



「ふぅ、あとはお願いします」


「「「「「……」」」」」



 ふと振り向くと、皆さんがポカンとした顔でこっちを見ていた。



「えっ? な、何か……?」



 なんか手順を飛ばしただろうか?


 でも、確認しながら作業したし、ダスティンさんもサポートに入ってくれていたから、何か抜けてても声をかけてくれるはず……。



「ねぇ、マリアちゃん。ホントに宇宙初めてなの?」


「えっ? あ、当たり前じゃないですか」


「あんなに綺麗なキャプチャー、クララ以外に見たことないわ」



 ティナさんの質問に答えるとエルフリーデさんがそんなことを言った。



「訓練時でも上手いなって思ってたが、ここまでとは……マスターが任命するだけのことはあるな」



 ライナーさんが腕を組んでうんうんと唸っている。


 これは……褒められてるって事でいいんだよね?










 ◆










 ――ボールドウィン宇宙空間観測所



 アケルリース王国ボールドウィン領の山地に建設されたロケット発射及び観測を行う施設。


 そこで、最新式の固体燃料ロケットの打ち上げが行われようとしていた。



「第一回GO/NO GO判断、GO」


「イプシロンロケット、射点移動を開始します」



 フライトディレクターのGOサインを受けて、オペレーターが射点移動をコールする。


 ――イプシロンロケット。


 名付け親は、レオン・アルファード。


 開発責任者であるクライン・フォン・ボールドウィンが機体の図面を渡した際に「イプシロンみたいだな……」とレオンがこぼした言葉から名前が決定した。



「いよいよね。ちゃんと形になって良かったよ」


「形だけじゃなく、中身もしっかりして欲しいんだけど……」



 シンシアの台詞からは、なんだかハリボテを作ったような聞こえ方をしたので、クラインはそれを指摘した。



「ち、ちゃんと中身も作ったよ!! ていうか、内部の魔道具はキャサリン先輩が作ったんだから、信頼しなよ!」


「わかってるよ。冗談だ」



 開発陣は全員、ミッションコントロールには入らず、専門に訓練を積んだメンバーが管制を行なっている為、クラインとシンシアは軽口を叩けていた。


 いよいよ打ち上げという高揚感の中、キャサリンが思い出したように口を開いた。



「そういえば、今宇宙にいるんだよね? マリア」


「そうだな。それがあったからレンとボールドウィンさんの婚約披露パーティーに出れないんだろ?」



 ジェイはクラインの方を見ると、それに気がついたクラインが姉の心境を知っている限り口にした。



「残念がっていましたけどね。そもそもマリアさんが宇宙飛行士になったことすら知らないんですが」


「あれ? ルナってマリアが宇宙飛行士になった事知らなかったんだ?」


「宇宙飛行士のことは各国の宇宙開発関係者にしか伝えられていませんし、それにマリアさん、訓練が忙しすぎて報告できなかったんですって。もう殆ど、帰ったら寝るの生活だったらしいですよ」


「そ、そんなにキツいんだ……」



 シンシアからマリアのことを聞いたキャサリンは顔を引き攣らせた。



 ――


 ――


 ――



 一方、宇宙では――



『は〜い、ここでストップ!』


『はい、どうですか?作業出来そうですか?』


『いいよいいよ。バッチリ!』



 リーベルス望遠鏡の修理の為、EVA(船外活動)が開始されていた。


 ティナはリヒターアーム先端につけた拘束具に足を固定してマリアのアーム操作でリーベルス望遠鏡の上部部分の修理に入った。


 対して、エルフリーデは下部部分の修理に取り掛かっている。


『エクイップメントベイドア開放しました。魔力ヒューズプラグの交換に入ります』


『了解しました。地上にも映像が届いています』



 CAPCOMのラインハルトは地上……MCC(ミッションコントロールセンター)にて、その作業を食い入るように見つめる。



『♪〜 あ、マリアちゃん、ちょっと下に下げて』


『えぇっと……これぐらいですか?』


『オッケー』


『ねぇティナ? そっちのバックにヒューズプラグ入ってない?』


『え〜、エルフリーデ、無くしたとか言わないでよ〜』



 軽口を叩きながらも、着々と進んで行く作業に、ラインハルトは感嘆していた。


 しかもその作業をアシストしているのが同期なのだから鼻が高いとも思っていた。



『あったよ。……投げる?』


『ダメに決まってるでしょ!? 私が行くから待ってて』


『ティナさん、近づけましょうか?』


『あっ、頼める? マリア』


『お安い御用です!』



 マリアのアーム操作で近づいて行く二人。


 危なげもなく、荷物を渡せる距離になったところでピタリとアームが止まり、二人は荷物の受け渡しを完了した。


 MCC(ミッションコントロールセンター)のベテラン達も、マリアの手腕には驚いていた。



 スムーズなキャプチャーと現在のティナを支援するアーム操作はベテランのそれであった。



 ――


 ――


 ――



「〜ッ♪  美味しい!」



 EVA1回目が終了し、エンデバーに二人が戻った後、その日の業務が終了し、皆で夕食を取る。


 今回持ち込まれた宇宙食は全てブラウン亭が開発したもので、ティナは特にカレーを気に入ったようだった。



「メニューが増えたおかげで飽きもこないし、美味しいし、言うことなしだな」


「逆に増えすぎて持って来れなかった宇宙食もあるのがネックだがな」



 エルヴィンとダスティンも食の改善がされて満足しているようだったが、ダスティンの言う通り、メニューが多くて全てを持ってこれず、何を持って来るか選ばなければならなくなった。


 まぁ、それはそれで楽しみも増える要因ともなっているから、デメリットではない。



「食事も改善されたおかげで、長期滞在時のストレスはかなり軽減されるね。……そうか、マスターはそれを見越して宇宙食開発に力を入れ始めたのか」



 ユルゲンがそう言うとクルー全員が納得したように頷いた。



「そっか。国際宇宙ステーションとかで半年以上の長期滞在が予定されてるから、ご飯の質って大事だもんね」


「飯が不味かったら帰りたくて仕方がなくなるからな」



 ティナとエルヴィンの言う通り、閉鎖空間で半年以上も缶詰にされるというのは、思っているよりもかなりのストレスがかかる。


 しかも壁を隔てた外側は一歩でも外に出ると死んでしまう空間。


 そんな中で食事が不味かったらモチベーションに多大な影響を与えてしまう。



 まぁ、レオンはそんなことは考えておらず、ただただ宇宙飛行士の皆に美味しいご飯を提供したいという一心で行動しただけなのはここだけの話。



「長期滞在ってそんなに辛いんですか?」


「ん〜……長期滞在任務に就いたことがないからわからないけれど、辛くはないんじゃないかしら? まぁ、不満がないってわけではないと思うけど」



 マリアの質問にエルフリーデが答えるが、STS-19クルー内に長期滞在経験者はいない為、真に答えることができる者はいなかった。



「俺達は最大でも15日くらいしか宇宙にいたことがないしな」


「だが、長期滞在を想像できないというわけではないな」



 ダスティンとライナーも長期滞在経験はないが、複数回宇宙に上がったベテラン飛行士である為、ある程度の想像はできるようだった。



 他愛もない会話。


 しかしながら、そんな小さなことですらも楽しいと感じるマリアは、重さの感じないその空間で、充実感を感じていた。











 ◆










 ――イプシロンロケット。


 全長:24.4m 全幅:2.6mの固体燃料ロケット。



 アケルリース技術者達が作った中で最も巨大なそのロケットが、いよいよ打ち上げられる。


 しかも、ペイロードにはダミーウェイトが載せられているわけではなく、アケルリース魔法技術省が開発した魔力観測衛星が積載されている。



 失敗すれば、それが失われてしまう。



 ミッションコントロールセンターで開発責任者として打ち上げを待つ俺の背に、そんな重圧が打ち上げ時間が迫るにつれて増していった。



「クライン、大丈夫だって。もうここまできたらなるようにしかならないよ。当たって砕けよう!」


「砕けちゃダメなんだよ……」



 シンシアが励まそうとしてくれるのは嬉しいし、当たって砕けろって言葉もそれぐらいの気概でってことなのだろうが、ロケットだからホントに砕けてしまうかもしれないから笑えない。



『T-1分』



 打ち上げ1分前になった。


 自動カウントダウンシーケンスが開始されて、数秒後、魔力供給が外部から内部に切り替わった。


 ここの魔法回路の構築に四苦八苦した思い出が甦る。



『T-14秒、駆動用魔力起動』



 内部に搭載された加工魔石……マテリアル・クリスタルが起動する。


 これで、内部の制御魔道具達が動き出す。



『T-9秒、SMSJ点火』



 ソリッドモーターサイドジェットと呼ばれる姿勢制御用の小型ジェットが起動。


 翼による制御も考えたが、この方法が自分達に取っては実現が容易だった。


 ……まぁ、大変だったことには変わりなかったけど。



『5、4、3――』



 カウントが0にせまって行く。


 そして迎えるT-0



『第一段点火!リフトオフ!!』



 眩い光と轟音と共に放たれた機体は、凄まじい速さで上昇する。


 固体燃料ロケットの推力は液体燃料ロケットの比ではない。


 これが人を乗せていた場合では問題だが、ペイロードにあるのは魔力観測衛星なので、振動に耐えられるものなら問題はない。



 ……それが一番大変だったんだ。


 通常の魔道具ではロケットの打ち上げ時と航行時にかかる圧と振動に耐えられない。


 だから素材を固く丈夫な素材に変えようとしたら、今度は重くて打ち上げられないときた。



 だから、軽くて丈夫で魔法付与ができる素材が必要という難題にぶち当たってしまった。


 結論、「そんなの見つかるわけねぇだろ!!」ということになって、レイディアントガーデンから素材を購入して衛星や制御魔道具を製作した。


 レイディアントガーデン内で講習を受けた「マギリング・コンピュータ」を駆使して魔道具を製作していったが、製作して思ったことは【レイディアントガーデンの技術力は異常】ということだ。



 航空機やロケットに使用されている制御魔道具の完成度と宇宙有人施設に使用されている生命維持魔道具の完成度……それ以外にも、生活用魔道具も高性能なものが多く、知れば知るほどアケルリースの先を行っていると嫌でも思ってしまう。



 しかもそれらは全てレオン・アルファード氏が設計している……ってわけじゃなく、教育を受けた魔道具士や魔法士が設計・製作をしている。


 要はレイディアントガーデンには導師様クラスの人間がゴロゴロいるのだ。


 しかもそれらはレイディアントガーデン内では中間レベル。


 上位レベルは言うまでもなく航空機・宇宙機の魔道具製作をしている魔道具士や魔法士だ。



 それに追いつこうとしている俺達はもう必死だ。



 固体燃料ロケットの開発は今のところ順調で、このイプシロンロケットも順調に上昇していて、魔道具も不具合なく稼働している。


 固体燃料ロケットに関しては実験が進んで、なんとか開発できているが、俺達は今、高くて分厚い壁に当たっている。



 二液式ロケットエンジン……液体燃料ロケットの開発だ。



 ――あれ、どうやって制御しているのかさっぱりわからない。


 推進剤と酸化剤を混ぜて燃焼させて膨張したガスを使用して作用反作用の法則で飛んで行くロケット。



 何十tもあるロケットを飛ばすことができる程の燃焼……それに耐えられるエンジンの開発が非常に難しい。



「これも円軌道に乗せようと思ったら高度500kmくらいが限度だし……なんとか静止軌道に乗せられるロケットを開発できれば、早期警戒衛星も打ち上げられるのに」


「……今思えば、それを速攻で成し遂げるとかレイディアントガーデンって化物よね」



 シンシアの言うことは俺も思っていたが、それよりも二液式ロケットを最初に作った時点で化物だと思う。



『第三段、燃焼終了。衛星切り離し……成功しました!』


「「よしッ!!」」



 俺とシンシアは同時に拳を握った。


 高度500kmの円軌道に乗せられた魔力観測衛星は宇宙に漂う魔力を観測する衛星だ。


 しかし、アケルリースには通信衛星がない為、衛星が無事、軌道に乗ったか否かを確認できるのは94分後だ。



「今から94分か……」


「すっごいドキドキする……無事軌道に乗っていますように!!」



 神に祈りを捧げるように指を絡めて手を合わせるシンシア。



 もしかしたら、速度が出過ぎて重力圏外に出てしまっているかもしれない。


 もしかしたら、切り離しの際に急激に減速して、落ちようとしているかもしれない。



 打ち上げの時とは違う不安が、MCCを包む。



 そして――迎えた94分。



 俺達は、成し遂げた。



『魔力観測衛星からのデータ受信!! 軌道投入成功です!!』


「よっしゃぁぁぁぁぁ!!」


「やったぁぁぁぁぁ!!」



 MCCにいた全員が叫んだ。


 空と宇宙の境界である高度100kmを始めて超えて、実験衛星を軌道投入できた。


 レイディアントガーデンでは、初の宇宙圏到達時は簡単な通信ができる衛星が投入されただけで、実験衛星などはその後に打ち上げられている。


 俺達は初の宇宙圏到達を成し遂げたと共に、観測データを取ることができる衛星を打ち上げた。


 その点では、レイディアントガーデンを超えたと言える記録だ。



「よし!」


「追いつけた……私達、ノアセダルに追いつけたよ!!」



 シンシアも、不安が解消されて涙を流している。



 そう、俺達は追いつけたんだ。



 自国での衛星打ち上げが可能な技術を手に入れたんだ!



「この調子でどんどん先に行こう!」


「おーッ!!」



 この勢いを殺さずに、二液式ロケットエンジンの開発も進めよう!!



 ……勢いで開発できるものではないけれども。

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