お仕事と食事
本作品はその場の思いつきで書いたためよくわからない部分が多々あると思います。ご指摘よろしくお願いします。
『ごめん。他に好きな人出来たから別れよっか』
「そっか!それなら仕方ないね。別れよ!」
そうメールを返し私は携帯を伏せる。
「はぁぁぁぁぁぁふっっっざけんなよ!!!!」
これで何人目だ。
私の見た目に釣られて近寄ってくる男と付き合う毎日なのだが私の本性を知ってすぐ別れようとしてくる。
「ほんっっっとに嫌になる」
ふと鏡に目を向ける。
誰もが認める美貌。 モデルやアイドルに匹敵するであろう見た目だ。 私が男だったら一目惚れするだろう。
そんなことを考えていたらきつい臭いが鼻をつく。
「あぁ……またゴミ捨てるの忘れてた。」
私はおもむろに黒いゴミ袋を2つ両手にもちアパートの外に出る。
ご近所さんと軽い挨拶をすませゴミを捨てる。
部屋に戻った私は臭いがこびりつく前に手を洗う。
「あーーーー恋したーーーい!!!!」
と心の中で叫ぶ。 実際叫んだら近所迷惑だしね。
絵本で見た王子様はいつ来るのだろうか。
私だけの王子様はいつ来るのだろうか。
そんな妄想から現実に引き戻される。
携帯電話だ。 電話がなっている。
私は気だるげに電話に出る
「はい。なんですか?今猛烈にイライラしてるんですけど」
『あっれれ~??また振られちゃった?(笑)』
「うるせぇ煽んじゃねぇよ通話切るぞ」
『ごめんごめん!今日も仕事の依頼なんだよね』
「要件だけ端的に言え」
『はいはい。ほんと愛想ないねぇ~嫌われるよ?』
「うっさい死ね」
『もーとりあえず携帯にデータ送っておくから今日中によろしく~』
ぷつ。つー。つー。つー。
こんな機嫌の悪い時に仕事とか……
仕事の依頼をしてくるあのうざいやつは何を隠そう私の上司。
「ほっっんとあのくそピンク野郎いつか殺してやる。」
私の会社は本名を明かさない決まりがある。
あのクソ上司はピンク☆ペッパーと名乗っている。
名前の通り全身ピンクのスーツで派手だ。
遅れたが私が名乗っている名前はブラック。
理由は簡単だ。
彼氏がブラックコーヒーが好きだったから。
もう別れたけど
私は嫌々仕事の服に着替える。
黒く綺麗な髪を後ろにまとめ、ビシッとした黒のスーツできめる。
どこからみても仕事ができる女って感じだ。
「っとあぶね。仕事道具忘れるところだった」
アパートを出る直前に思い出しスーツケースをもち手袋をポケットに詰め込む。ついでに携帯も。
今回の仕事は単純だ。
指定の場所にあるゴミを掃除、その場所の清掃、そしてゴミの破棄だ。
アパートから遠くの場所のため普段は乗らない電車に乗る。
心地よく揺れるバスの中で意識が朦朧とする。
そういえば最近寝不足だったな
ここで私の意識は途切れる。
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やめて、痛い、痛い、やめて、
ぁあぁ、死んじゃうよ、ねぇ、
愛してるって!嘘じゃないから!
顔だけ良くても本性があれじゃねぇ。クスクス
うるさい。うるさい。うるさい。
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私はそこで目が覚める。
「はぁ…最悪…早く仕事済ませて家帰りたい…」
そう独り言を零す。
丁度降りる駅だ。 寝過ごさなくてよかった。
駅から少し歩いたところ。 そこが今日の仕事場だ。
裏路地のさらに奥。 人気のない所。
「さぁて今日のゴミはなんだろな~♪」
鼻歌交じりに裏路地に入る。
そこにはカップルだろうか。男女が倒れている。
いつもの様に袋に詰めようとするとふと気がつく。
こいつ…私を振った男じゃねぇか!?
私は携帯ですぐに連絡する
「これ知っててこの仕事押し付けやがったなあのピンク野郎っ…」
ただいま電波が届かないばs
私は電話を切る。繋がらない。
仕方がない。女の方だけ片付けよう。
私は手際よく女を解体し、丁寧に袋に詰めていく。
男の方も解体し、袋に詰める。
そしてピンク野郎にメールを送る。
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ターゲットの回収、解体に成功。
男の方は私が貰う。今回の報酬はいらない。
女は予定通りいつもの肉屋に渡しにいく。
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ふぅ。一息ついてから大きな袋をケースに詰める。
都合がいいことにタクシーが拾えた。
これなら肉屋まで楽に行ける。
○×精肉店までお願いします
そう伝え私はもうひとつの袋を眺める。
あぁ愛しの人がこんな姿に…
ゾクゾクする。 早く食べたいなぁ。
そんなことを考えていると精肉店についた。
私は軽くお礼を済ませタクシーにお金を払い降りる。
○×精肉店。 表向きはコロッケや唐揚げなどを販売しているが裏では人肉売買をしているいわゆる闇精肉店だ。
顔パスで中に通してもらい、女の方の肉を渡す。
「はい。これ今日頼まれてた分。お代はいらないから男の方もらってくよ」
『はぁ。まあ女の方が売れるから別にいいがこりゃまたブラックが私情を挟むなんて珍しいこともあったもんだねぇ』
「うるせぇ蛇男」
クスクス笑う彼を尻目に私は店を出る。
精肉店の店主通称スネイク。
長い舌にスプタンをしているためそう呼んでいる。私だけかもしれないが。
まあともかく家に帰ろう。 今日はご馳走だ。
急ぎ足で家に着くと今日の報酬を広げる。
うん。われながら流石な仕事ぶり。
脳みそも内蔵も傷ついてない。 最高。
とりあえず脳みそをスプーンですくって食べる。
あぁ舌の上で蕩けてたまらない…♡
気付けば脳みそを食べ終えていた。
「はぁ…♡1番美味しいところたべおわっちゃった…」
私はため息をつく。 ショートケーキのいちごを最初に食べてしまった気分だ。
私はほかの部位をタッパーにつめ冷蔵庫に入れる。
「あ、まだ残ってんのあるじゃん。捨てなきゃ」
多分目玉だったものをゴミ袋に入れる。
彼氏の肉を全て冷蔵庫に入れ終わると一息つく。
今までの彼氏を思い出す。
1人目は目玉が美味しくて
2人目は二の腕が美味しくて
3人目はどの部位も不味くて
4人目は心臓が美味しかった
5人目は脳みそが美味しかった
6人目はどこだろう
そんなことを考えながら舌なめずりをする。
そう私は死体愛好家でもありカニバリストでもある。
何より私は次の彼氏に元彼氏の肉を使った料理を食べさせるのが大好きだ。
「今のお肉が腐る前に早く男見つけないとな」
私は私服に着替えキープしていた男に会いにいく。
「やっぱり君が好きなんだ…だから手料理食べに来ない…?」
あぁ君はどんな味がするのかな
どうだったでしょうか?次はこの主人公の過去を少し書こうと思い連載にしてあります。
感想評価モチベに繋がるのでよろしくお願いします!