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果ての惑星

作者: 音羽有紀

短いお話です

果ての惑星


色々な種族がいる惑星

あたし達は寄せ集め

いろんな惑星からここに逃げて来たの

住んでる人はみんな優しい

あたし達はここでしか生きていけないの

けれど皆を誇りに思う

この惑星にたどりついたのだから

死にそうになりながら

生きる希望を持って

この惑星に辿り着いた

辛かったでしょ。

苦しかったでしょ。


そんな一人、キノフが話し掛けて来た

「この惑星も、もうすぐ

住めなくなるよ。」

「そうね。」

「君は、何処かに行かないの」

「行かない。キノフは?」

「俺も。」

当たりまえの様にキノフは言った。

「死んじゃうよ。」

周りの風景を見ながらあたしは言った。

「ああ、木も枯れて来た。もう、人の住める環境じゃなくなるな。

レンゲ、お前こそ出て行かないのかよ。」

「あたし、ここが気に入ってるんだ。

もう生きていくしか無いの、この星で。」

赤く染まった空を見上げながら、ここの皆の笑顔を思い浮かべた。


そう生きて行く、この星が朽ち果てるまで。






読んでいただいてありがとうございます

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― 新着の感想 ―
[良い点] 悲しくて儚さのあるお話。 だけど心が少しだけ暖まるような思いを抱かせてくれました。 [一言] 趣のある作品で、面白く拝読させて頂きました。 今後も頑張ってください。 通りすがりの通行人が活…
[良い点] 終末ものですね。優しく哀しい雰囲気あって個人的にすごい好きな部類の話です。1話完結の短編で出すと読みやすくて面白そうだなと思います。少女終末旅行っぽい雰囲気あるような感じですね。 赤い空、…
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