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始の章―イマジネーション―  作者: 風純蓮
過程の話―虚ろなる現世―
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反逆の時間

 天界、地上、奈落――3つの大地により構成されるこの世界のうち、最も退屈とされるのが奈落だ。

 ここは堕落した者が暮らす世界。堕ちて、落ちて、底辺の悉くを集えた場所となり、天界からは蔑みの対象とされている。

 では、奈落におけるカーストは如何なるものかといえば只一言、弱肉強食の世界である。落ちるところを失った者には死が訪れるのだ。

「……実につまらん」

 奈落を統治するルシファーさえ、この日差し無き暗黒世界を嘆いていた。

 嘗ては神、あるいは天使と、光を象徴していた者達がここにいる。ルシファーもその1人で、彼は堕落した天使だ。他に居るのは――奈落の中でも最上位に位置する、強大な力を持った悪魔達である。単純な力だけで見れば、世界の崩壊をも軽く招く。

「ルシファー様、どうしたんです?」

 そんな悪魔の1人――リリスが、嘆きを口にしたルシファーへ近寄る。

「奈落など飽きた」

「では何をするのです?」

「そうだな……天界を地上へ叩き落すのが良いだろう」

「素敵なお考えですね、ルシファー様」

 ルシファーを恋い慕うリリス、彼女はルシファーが座る台座の隣を陣取る。

「それじゃあ、ミカエルのことはどうするんです?」

「可愛い妹の泣き顔を見るのも悪くない。最愛だからこそ、この手で討つ。あいつも同じことを考えているだろう」

 やがてルシファーは、奈落に身を潜める全ての命に対し、時は満ちたと言わんばかりに声高に言った。

「皆、反逆の時間だ」

 この言葉こそ――ラグナロクの始まり。

 本来であれば世界の終わりを迎えたこの戦争、そこへイレギュラーである月宮たちが加わるのはもう少し先のことだ。

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