表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
始の章―イマジネーション―  作者: 風純蓮
過程の話―虚ろなる現世―
46/60

妙な夢

「――!?」

 飛び起きた。時刻は夕方の4時で、どうやら俺は昼寝していたらしい。

「わっ、びっくりした……どうしたです?」

「――いや」

「?」


 ――あれからまた数日が経過した。

 戻ってきた冬木に協力を仰ぎ、グランツとアリシアの死体を処理した後のこと。この数時間で吉良家の体制は大きく変わったように見えたが――どうやら丁度、里美の兄が海外から戻ってくるらしく、家の跡取りはとりあえず彼に任せることになった。まったく、都合が良すぎるぜ。

 続いて里美なのだが――彼女は冬木の案で精神科へ連れて行かれることになった。まあ妥当である。彼女は、あの狂った人格を制御しなければならない。制御できなければ、将来社会へ出て行くこともかなわないだろうし。


 さて、あの日以来。俺は妙な夢を見るようになった。

 よく分からない。エターナルマザーの無機質な空間とも違い、穏やかな白い光が包む世界で、俺は何か公園のような喧騒を聞きながら眠っているのである。

 で、日に日に夢の内容は先へ進んでいき――きりの悪いところで、今みたいに目覚めるのだ。


「なんだか心配です」

「大丈夫だよ。もうあんな醜態は曝さない」

 摑まっていた時はボンヤリしていたところを、今やすっかり元気な青松の頭を撫でて、眠気も失せたのでゲームでも始めることにする。

「あ、私もやるです」

 青松はこの世界へ来てからというもの、ゲームに夢中なのである。

 気付けば俺のデータより先に進んでいたりするし、やはりニートというのは恐ろしい。


 俺は、再び訪れた平和を噛み締めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ