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魔具

「私を殺すのですか?」

「あーもう!分かったよ殺さないから参加すりゃあいいんだろ」

ローズの表情に光が差す。


「アージュ、このただの人間には装備は必要不可欠だと思うよ。アージュとは違うからね」

「そうだね」

オレとこの女が違う? 一体どこがだろうか?

この普通の女の子のアージュと華乱には一切違いなどない様に見える。人間という点では。

「華乱様……ちなみに水晶を集める方法は他にもあります。何も人の命を取らなくとも、依頼を受け心精霊の欠片を10個集めれば一つの水晶になるんですから」

「えっ! マジで!? よかった……」

狐はアージュの肩に降り立ち、腰掛ける。

「アージュ早くしなよ」

「そうだね、華乱。とりあえず王宮に行きませんか?」

「王宮に? 何でだ?」

アージュはド忘れでもしたのだろう、狐のフォックスを見ようとする。

フォックスは天を仰いだ。やれやれと頭を振り代わりに説明をする。

「王宮に行けば、初期金が貰えるんだよ。これを使って魔具を買うのが妥当だと思うよ」

「魔具?」

「は、はい、魔具とは魔力のこもった武器です。銃、剣、打撃武器、鞭、グローブ、弓などが基本の武器です他にも防具などがあります、華乱さまはどれになさいますか?」

思ったが、さっきからこのウサギはオレの精霊っていうのに全く説明をしてくれていなかった気がする。

「アージュは? アージュは何を使ってんだ?」

フォックスが不敵に笑う。

「アージュに魔具が必要なはずないだろ、自分の武器が元からあるのだから」

「あぁ、私のは参考になりませんよ? 早く王宮に行きましょう」

軽く流されたので頷いてついていく。



王宮は金と白い石で豪華にシンプンルに作られていた。玉座には誰もいなく、立ち入り禁止になっていたが肖像画から前の支配者が美人だということは分かった。

王宮に使えている者から1万グル受け取り魔具屋を訪れた。

「華乱様、グローブとかどうでしょう?」

グローブはごっつい物から革製のピチッとした普通の手袋のようなグローブが置いてある。

「華乱、見てて」

アージュはそう言うと透明な板を取り出しフォックスに投げ渡しながら“フォックスアップ”と言った。

板を小さい手で触れたフォックスは光に包まれ姿を変えた。

普通の大きさの人間の姿へと……

ショートの黒髪に、一部だけ長い髪を黒いリボンで束ねて服装は狐の時と変わらない男の姿に。

アージュは人になったフォックスを見上げた。

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