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五十話目

今回の依頼には自分には一切のメリットはない。討伐対象が自分のため得られる物などないのだから。

しかも負ければせっかく作った装備品を無償で差し上げるという形だ。

まぁ、実際問題負ける気など一切しないのだからその点は心配はしてはいないのだが…

この依頼の目的はこれだけの契約者が集まった時点で半分以上は達成されている。

残りの半分はこれから行う戦闘で成果が決まる。

その最初の相手が最高ランクの戦団というからこちらとしては美味しい話だ。

後は…キッチリ実力を示す戦いをする!!!




戦闘の初手は余裕を見せるため聖戦団に差し上げることに。団長の号令を聞き、団員は即座に動き出す。

一切の淀みなく自分を囲い、武器を構える様は洗練されたというのが合うんだろうな。

一発目は号令通り弓が二人同時に矢を放つ。面白かったのは二人共弓に矢が無いのだ。

何を撃つのかと思えば弓を引く仕草で矢が瞬時に現れ弓に装填される。


鬼「なんだあれ!?矢が勝手に出てきたぞ!?」

ア「ほぅ…私も知らん技術だな。人間にも進歩したのだな」

ギィィィン!!

鬼「おわっ!?」


考えていると足の甲の部分を矢が正確に当たっている。しかも当たったのちも回転を続けて貫通力を維持。

勢いは衰えず、足は地面に押さえつけられている。なるほど、本来なら貫通して足を地面に固定するんだ。


マ「なんで、貫通しないのよ!?私達全力の矢なのよ!?

サ「あれが噂の鎧の力…」

フ「準備はできたわ!今度は私よ!矢は駄目でも魔法ならどうかしら!

雷よ、集いてすべてを焼き尽くせ!サンダーブラスト!」


詠唱と共に自分の周りを何本もの雷が囲み、一気に中心へ。

ドォォォォン!!

逃走を防ぐためと威力をあげるための複数の雷か。なるほど面白い。

だが…


鬼「いてて…ちょっと痺れたな。龍だと少しはこっちにもダメージが来るんだな。

こら聖とやるときは少し防御考えんといかんかな」

ア「鎧だとどうしても物理方面に防御力が特化するからな…改善の余地ありと」

フ「ちょっとふざけないでよ!あれ食らってちょっと痺れるとかいったい何!?

鎧の中身ごとまる焦げになるはずなのに!」

鬼「てめぇ、何マジで殺しにかかってんだよ!もう少し手加減とかないのか!」

フ「ない!」

鬼「いい度胸だババァ!もうこっちから仕掛けるからな!」

ギ「そんな暇など与えん!もう一度魔法を練り直せ!弓隊はまだまだ打ち込め!

近接部隊、私と共に攻撃を仕掛けるぞ!」



後方部隊に指示を飛ばし、今度は団長自ら武器を構え攻撃を打ち込んでくる。

三名はお互いを邪魔しない絶妙のタイミングで攻撃を仕掛けてくる。

剣を殴ろうとすれば、槍が邪魔をする。槍に集中すればもう一方の槍が死角を攻めてくる。

距離を取ろうとすればそこをすかさず弓が撃ち込まれる。当たってもダメージは無いから気にはならない。それでも…


鬼「あ~うぜぇ!!ちょこまかちょこまかと!!確かにこれはムカつくな!」

ギ「何がちょこまかだ!何故これだけ攻撃を当てても傷一つつかんのだ!?どういう鎧なのだ!?」

バ「これがアブルートの素材から作った装備か!」

ラ「いやぁ、こら是が非でもほしいですね。団長!」


いやぁ、これはそうではないんだけど…まぁいいか。勝手に向こうが勘違いしてるだけだし。

自分は何も嘘はついてないもんね~。とにかく、これ以上手間取るのは評判が下がってしまう。

実力を見せつけるのはこんなもんでいいだろ。まず、最初に狙うのは…


鬼「そこで魔法練ってるババァ!まずはてめぇからだ!」

ギ「近接部隊、キリュウの突撃を止めろ!」


団長の指示で団員が即座に自分を囲む形を変えていく。

素早い動きでそれはすごいんだろうけど…


鬼「よし、動きが乱れたなアホウ共が!!」


全員が自分はババァを狙うと考えてそのための動きをする。

誰がそんな標的をばらすような事するかボケ!

一瞬の動きの変化を突いて槍の片割れとの距離を一気に詰める。


バ「なっ!?」

鬼「死なんようにするから恨むなよ!」


ドン!ドン!ドォォォン!


一撃目を腹部に当て、顔面を蹴り付け壁とキスでもしやがれボケ!!


ラ「バレル!?」

鬼「貴方にもご退場願おうか!」

ラ「貴様、よくも!!」


流石に不意打ちが二回も続けられるほど甘い腕でもなかったか。

瞬時に数回も突いてくるそのスピードは確かにすごい。だが!

突いてくる数撃、そのうちの一発を槍をつかんでこちら側に引き付ける


ラ「くそ、離せ!」

鬼「よし、希望通りにしてやるから感謝しやがれ!」


ドロップキックの要領で一度飛び上がり胸部に両足で蹴り付ける。

蹴りの勢い、そのままにランディスが吹っ飛んでいく。


ギ「そのような隙だらけで!」

鬼「よし、よく来たじゃねぇか!褒美だ、受け取れ!」


まだ宙に浮かんでいる状態の自分に止めを刺すべく、こちらまですぐさま攻撃を仕掛けてくる。

多分来るかな~と思っていたら本当に来てくれたのでそちらも終わらせよう。

両手を地面に着き、両足を開脚したまま振り回す。

一回カポエラとかいう武術で見たことあったけど、まさか自分でやる日が来るとはな~。


ガァァン!


回した右足が思わず顔面にヒットした。金属同士の甲高い音が闘技場に響き渡る。

意識を失ったのか、団長はそのまま倒れこんでしまった。…死んでは無いよな?


ギ「かは…」

鬼「よしよし、息はあるな。で、そちらの御三方。これ以上やる?」


三人は武器を手放し(法神契約者は何を捨てるんだろ?)降参の意を示している。

戦闘時間は10分少々。最高位の戦団相手としてはどんなもんだろうか?

それにしてもまずは一組目撃破と。あんまり時間をかけると全部終わらせるのにどんだけかかるか…

次からは様子見などせんと瞬殺だ瞬殺!!

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