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四話目

グシャの丘の祠にははるか昔に5神に封じられた最後の神様がいた。

名前を掌神アレイス。武器を持たず徒手格闘戦がお得意との事で。

そんな今まで一切の歴史から抹消された神様と契約をしてしまった自分。

しかも与えられたランクは聖のまだ上の神って…どうなってんだよ。


鬼「そういえば質問。あんたなんで封印なんか食らったの?兄弟げんか?」

ア「いや…兄妹達の嫉妬でそうなった」

鬼「どういう事?」

ア「兄者達は武器を持つ事で初めてその力を全力で発揮できる。

それにひきかえ、私は自分の体一つで武器を持った兄弟達と互角の力だ。

故に、恐れたらしい。素手で自分達と互角に戦える私が。

武器を持たねば出来ぬことをが私は素手で行えるのだから。

その怯えが頂点に達した時…兄妹は私を封印した。

流石に殺すまでは出来なかったらしいがな。それでも…最後のあいつらの顔は忘れない。

これで自分たちは安泰だと安堵を覚えたあの顔を!!

自らの家族すら己のために封じるあいつらの本性を!!」

鬼「家族に…捨てられたのか」

ア「そう…なるのだろうな。私には兄弟達をどうこうなどという気は無かった。

だが奴らは家族を一人失ってでもいいから、自分たちの安定を取ったのだからな」

鬼「家族に見捨てられるってのはつらいな…自分はお前の逆だよ。

力が無いから見捨てられた。誰の役にも立てなかったから…

親の期待にも応えられなかった。友人だった者も無契約者だと解った途端手のひらを返した。

立場が違うと」

ア「…これからどうする?我らはもう自由だ。どこにも行けるし、なんにでもなれる」

鬼「とりあえず…周りの人間に今の自分の状況を知らせてやる。

史上初の無契約者が史上初の最高位契約者になったってことを!!」

ア「なれば…この国に神玉はあるのか?」

鬼「国の中心にあるけど…」

ア「まずはそこだな。兄弟達に会いに行くとしようか。

その前に…いつまでもこの服に宿っているというのもなんだ。久しぶりに体を作るか」

鬼「お前、今まで服に居たの!?やめろよ気持ち悪い!」

ア「今出るから待ってろっつの!…お、これなんだ?」


服から何やら塵のような細かい微粒子が出てき始めた。

それが段々集まり何やら黒い物体が形を作り始めた。

数秒後で来た生物はえらく見慣れた生き物だった。


鬼「なんだよそれ。カラスじゃんか。こっちの方では見かけなかったんだけどな」

ア「お前の記憶を探っていたらこれが有ってな。黒でかっこよかったからこれにしてみたのだ」

鬼「それ…ある所では厄介者扱いだぜ?ごみは荒らすし、天敵居ないで減らないし。

一番厄介なのは意外と頭がいいんだこいつが」

ア「嫌われ者か。いいではないか。お前と私。この世界では厄介者だろう?」

鬼「そうはっきり言われるとちょっと…まぁ、いいか。黒い嫌われ者。総黒の孤独者。

…なんだか中二病みたいだ」


アレイスは自分の肩に止まり、祠から移動開始だ。

最初はどう移動しようかとも思ったが、どうせあの中には扉を開けなきゃ入れないんだ。

堂々と人魔エリアを抜けてやる。両親はあの状態ならもうしばらくは家を出ないだろう。

街の中に着いた瞬間、一気に視線がこちらに集まっているのが分かる。

こりゃ、もう噂が広まってんな。

史上初どの神にも選ばれなかった無契約者。それが見た事もない鳥連れて歩いてんだもの。

そら、驚くわ。さてと、扉の前に着いたはいいがどうやったら中に入れんのかな。


鬼「勝手に開けてもいいのかな?この扉」

ア「面倒なら壊してもいいんじゃないか?無契約者が帰ってきたぞと。祝砲変わりだ、景気よく行けよ」

鬼「そうかな?じゃあ一発…」


右手に全力の力を込めて…これまでの恨みと街への若干の復讐だ!


鬼「イッセーの!!」 ゴォォォン…ドォォォン!!


当たった瞬間の鈍い音の後扉はひび割れ轟音と共に崩れ落ちていった。

あれだけ頑丈そうだった扉が一発で…すげぁな。


鬼「えらい威力だな。このガントレット」

ア「何を言っておる。これは通常状態だと言ったろ?

戦闘時は威力も防御力もはるかに増す。まぁ、今の服でも鬼ランク程度なら余裕だがな」

鬼「うそ、三ランクくらい余裕!?…鎧着けんのが怖いなぁ」


扉を壊して鬼の街に堂々入門だ。ただ、こんな暴挙をしておいて街の守備隊も黙ってはいない。

中に入って程なく鎧を着た守備隊に呼び止められた。


守1「こら、貴様か!?扉を破壊したのは!?何のつもりだ!?」

鬼「中に用事があったんだけど、誰も開けてくれそうには無かったし…」

守2「…こいつ見覚えがあるぞ。たしか昨日の儀式で選ばれなかった無契約者だ」

守1「例のあいつか?ちょっと待て。無契約者がなぜあの扉を壊せる?

鬼ランクでも壊せないはずだぞ?」

鬼「まぁ、貴方方には用事が無いんだわ。教会に用が有るんで自分はこれで」

守1「待たんか貴様!守備隊の待機所に連行する!捕えろ!」


6人ほどの鎧を着こんだ守備隊に囲まれたが…

なんだろう、まったく怖くないんだが?


鬼「…どいてくれないか?自分は先に行きたいだけなんだ」

守1「無契約者が何をえらそうに!?」

鬼「自分をその名前で呼ぶな!!!」


多分人生でこれだけ大声を出したことは無いぞこら!?

やるんならこっちも実力行使で…

と思ったが守備隊の皆さま何やら自分を見て怯えている様子?

そんなに怖かったのかな?


鬼「ここを通してくれるなら自分は何もしない。いいですか?」

守「「「「………」」」」


無言は認めてくれたと認識しよう。

そのまま歩き続けると鬼ランクのほかの住人も自分をコワそうに避けていく。


鬼「自分てそんなに怖かった?」

ア「あれだけ力を解放したらここ程度のランクでは怖がられるにきまっている」

鬼「解放って他の人間にわかるもんなのか?」

ア「契約者同士ならある程度の力の差は分かる。ランクが違うならなおさらだ。

一種の防衛本能みたいなもんだな」


そのまま歩き続け次の扉に差し掛かった時、扉がひとりでに開いた。

あれ?今回は普通に通してくれるんだ?だったら最初からそうしてくれればよかったのに。

教会の前まで何の障害もなく来れたのはなんか指示が飛んだのかな?

しかし、こんなに早くこの胸糞の悪い場所に戻ってくるとは…さて、どうしてくれようか?

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