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モバイルオーダー革命 ― 町の時間を取り戻す ―  作者: とむ


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8/14

もう一歩だけ(アミナ)

伝わらない言葉の隙間で、生まれる理解。

異国の少女が見つけた“音”のアイデア。


夜の喫茶は、静かだった。

アミナは閉店後、片づけを終えると、小さなノートを開いた。

「トリオキ……リザーブ……」

赤いペンで丸をつける。


そこへ春木が入ってきた。

「今日も遅くまでありがとう」

アミナは笑って首を振る。

「いいえ。今日、音を考えた」

「音?」

「ゆっくりの人が、すぐ分かる音。

 でも、早い人は邪魔に思わない音。できる?」


春木は少し考え、目を細めた。

「……できるかもしれない。小さく、短く、優しい音で」


翌日。

常連の老夫婦が、画面に指を触れる。

ピロン――。

柔らかい音が店内に広がった。


「分かりやすいねぇ」

川嶋が、少し照れたように笑った。

「この音、アミナが考えたのよ」

春木は横で頷いた。

「言葉が違っても、“分かる”は作れるんです」


その瞬間、喫茶に流れた空気は、まるで春のように穏やかだった。


【作者より】

アミナが見つけた“音”は、言葉を越えた優しさでした。

次回からは、雨の通りとともに、町が変わり始めます。

▶ 「雨の日の行列」につづく

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