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モバイルオーダー革命 ― 町の時間を取り戻す ―  作者: とむ


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3/14

最初の灯

初めての実証実験。春木が見たのは「技術」ではなく、人の笑顔だった。


「これで本当に届くのか?」

坂本祐介がスマホをいじりながら首をかしげる。

地元の公園は、マルシェで賑わっていた。


春木は緊張を隠せない。

「届きます。押すだけです。」


数秒後、キッチンカーの端末が震えた。

“新しい注文です”


「おおっ……! 本当に来たぞ!」

坂本が笑い、周りの客も覗き込む。


「なにそれ、並ばなくていいの?」

「そう、スマホで注文できるんだ」


列が短くなる。

春木はその様子を黙って見ていた。

ただ、人が“楽そうに”している。

それだけで胸がいっぱいになった。


夜。

缶コーヒーを片手に、春木は星を見上げた。

「たった一人でも使ってくれた。それだけで、十分だな。」


【作者より】

初めての「注文」。

それは、春木にとって“誰かが認めてくれた”瞬間でした。

次回は、商店街との出会いから、物語が大きく動き始めます。

▶ 「商店街の影」につづく

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