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オオバケ!   作者: 羽兎
第三章〜急襲〜
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死霊の巻

戦闘、始動

──第二の銃弾、爆発までおよそ後30秒……


「どこじゃあ!? 早く出てこんかい!」


 鷲上は敵の居場所を追い、遂にトンネルの端……崖の孤城までやって来てしまっていた……。



「……何じゃあこの部屋は?」


 鷲上が飛んでいる最中、視界の端に映ったのは黒い扉……



…………そう、禁忌の部屋である。




「誰かおるんか? おるんやろ……一体何じゃ?」




「その扉から……離れて」


 扉を叩いている鷲上の側から聞こえたのは、耳元で囁く男の声……振り向いてもそこには誰もいない。



……ぐいっ!


「おいっ!? 急に引っ張られっ……?」


「……やはり見えませんでしたか……残念です」


 突然扉の前から引き離され、再度後ろを見るも声が聞こえるだけで誰もいない。



「まぁ……いいでしょう。とにかく、そろそろ爆発するので、ここから離れて下さい」


「……見えへんちゅうに! 幽霊か!?」


「あ、そうでしたね……遂()()から来たもんで……」


「………は?」


 見えない誰かはそう言うと、鷲上を掴んで班員棟の出口に走り始めた。


「何すんじゃい! ワシは狙って来ちゃるんを探し……」


「とにかく……あなたまで爆発に巻き込まれてはいけない! いい加減にしてください!」


 トンネルに明かりが差しはじめた。もうすぐ出口に着いてしまう……。


「おい! 過去から来た……とか言う奴!」


「あ、申し遅れました。富士谷です……富士谷で結構です」


「んじゃ富士谷さんよ! あんた一体私をどこに……」


「……出口です」


 富士谷の言葉と同時に、2人はトンネルから地上へと

出て来た。


「ここはやはり……明るいですね」



……ドーンッ!



 富士谷が何かを言いかけたその時、トンネルから爆発音の様なものが鳴り響いた。



「……!? 二発目っ!?」


 鷲上は後ろを振り帰り、そして驚いた。1kmくらい先の方からここまで、地割れが続いて地下が見えているでは無いか!



「ここまで届くとは……何たる威力! さてはPW4(デス・パワード)!!」


「…………!?」


 突然、2人の背中に何か冷たいものが走った……。


(地割れの奥から何かを感じる……? 何か光ってる……?)


 地割れの中から藤谷が捕えたのは点滅する光……それも2つの……



「……まさか!? 伏せて目瞑れ! 富士谷さん!」




……ヒュンッ!




….…ピカッ!




「……危ねぇっ! ……遂に来やがったな!」


 地割れの奥から放たれたのは閃光弾。間一髪で避けたものの辺りは白い光に包まれ、2人の視界は奪われてしまった。




……ズーンッ!



 2人の見えない地割れの中から、禍々しいオーラを放ちながら、1人の男が近づいて来る……。




「……随分と遅かったものなので……私の方からお出迎えに上がったぞ……!」




「……来たな! W.C(ワールドチェンジャー)!!」










あれ? 富士谷は何故爆発のことを知ってるのかって?


え? 富士谷の真影は猪狩に移ったんじゃ無いかって?


はい、次回に乞うご期待。

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