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オオバケ!   作者: 羽兎
第三章〜急襲〜
37/47

8:20の巻

再び、一時間前

ー7:20


 猪狩達が消えたその直後、零細の胸ポケットの辺りから何かの音がした。零細が取り出してみるとそれは、いつしか富士谷が渡したあのエンブレム……。それも微かに動いている。


(動いている……どこかを示しているのか……?)



 よくエンブレムを観察してみると、AFの文字が白から黒に変わっている。それに、エンブレムの中に入っている富士谷の血が疼いているのが見える。



「どうしたの? 零細……」


 何かをずっと眺めている零細を不思議に思ったのか、満はそう尋ねた。



「……ああ、これだ。前に話した……」


 "話した"と言っても、富士谷のことを知らない満達18班の全員には、猪狩に話した通りの嘘の情報しか与えていない。要するに、誰も知らない。



「何か敵に反応するアレね……やっぱり敵の仕業なの?」




……強ち間違ってはいない。この元凶としては……。




「分からないけど……ちょっと外見てくる、俺」



 手元のエンブレムが示す方角を見ながら、零細は一人、法廷を去って行った。



「指してるのは……病院?」



 エンブレムが指しているのは2階の窓から見える総合病院棟。あそこに猪狩がいる様だ。




ー7:30


 10分後、零細が病院に着くも、中は平然としていて新しく誰かが運ばれて来た様子でもない。



「猪狩さん……ですか? こちらにはいらっしゃいませんが……」



 受付に尋ねてもどうやらいない様だ。その後しばらく零細は病院棟を探索して、ちょうど50分ほど経ったその時だ。



……救急車が出動します!



 すぐ近くから救急車が出る音が聞こえた。しかも、向かっている先はどうやら司令塔……。




ー8:20、法廷内……



「猪狩弘……本当にお前ではないんだな?」


 未来の猪狩が富士谷と共に姿を消した為、一人残ったリアルタイムの猪狩の裁判は停滞していた。また裁判の趣旨は最早すり替わり、『突然出て来たあの男は誰なんだ!?』というものになっていた。



「……知らねぇって言ってんだろ!!」


 猪狩がブチ切れたその時だ。突如猪狩の姿が消え失せた。



「……猪狩? 猪狩弘? これもお前の真影か?」


 裁判長がそう言った次の瞬間だ。



……ドサッ!



 法廷内の富士谷が座っていた席に3人が折り重なって現れた。そう、猪狩、エネ、メルの3人が突然現れたのだ!

 近くの裁判官が駆け寄り、意識がない事に気づき救急車に電話をかけるや否や、法廷内は再び騒ぎとなった。



「おいっ! 猪狩くん、しっかりしてくれよ!」


 救急搬送で運び出され付き添いの雁野達18班員が必死に声を掛ける中、一台の外車が彼らの元に止まった。



「……おい! どういう事だよ?」


 外車の運転席から現れたのは息を切らした零細。救急車をいち早く追跡し、大急ぎでここに辿り着いたのだ。



「….わからない。急に猪狩が消えて……そしたら今度は急に現れて……」


「取り敢えず生きてるんだよな?」


「大丈夫。意識がないだけ」



「どうなってるんだ一体!?」


 そう声をあげて、手元を見て零細はハッとした。エンブレムが今度は猪狩を指している。




そして、零細は気付いた。




「……富士谷! まさか!」






ー富士谷が零細に伝えた最後の言葉……





「そのエンブレムは……虚空時限の保持者の異常の時反応しない。関係者が死んだ場合、文字が黒くなる」




少し間を空けて富士谷は続けたのだった!、






時系列です。時間はおおよその目安


7:20(1)…富士谷が猪狩と接触。富士谷の(?)能力が発動し一時間前へ……


ーーーーーー


6:30…AF地下通路にて、禁忌の扉にて富士谷が死亡。


6:45…富士谷の手紙を読み、司令塔を目指す。


7:05…エネと落ち合う。


7:20(2)…猪狩が富士谷と接触。能力解除。富士谷、猪狩、エネ、メル、どこかに消える。


7:30…零細、エンブレムに従い病院へ


8:20…リアルタイムの猪狩、姿が消える。猪狩、エネ、メルが突然姿を現す。


9:00…4人で何かを話し合う。


あれれ〜?富士谷さんいつ戻ったのかしら?


ま、次見てください。

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