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オオバケ!   作者: 羽兎
第三章〜急襲〜
34/47

シアンの予言の巻

禁忌の、扉

ー7:07(能力発動から約47分)

 

 メルが質問して2,3分が過ぎた。あれ以来誰も何も話さない。気がつくと辺りが明るく、建物も人通りも増えてきている。一同は既に司令塔付近にまで辿り着いていたのだ。



(おい……? 流石にさっきの質問はマズいんじゃ……)


猪狩がそんなことを思うのも束の間……。




「……シアンはもう、いない。私のせいで……」



 頑なに口を閉じていたエネがそう話し始めた。



「……え? シアンは病死って!?」


「嘘。それはシアンの嘘……」


 メルが困惑するのも構わず、エネは話を進める。



「シアンは……私の尊敬する人だった。予言者としての、私の目標だった……」


 話している間に、猪狩達は駆け足で司令塔の前へと来ていた。しかし扉の正面には監視が5人ほど立ち並んでいる。到底入れるわけがな……



燐風恋射(ヒッツ・ラバーズ)!」


 エネが監視に向かって銃で撃つ様な仕草をし、そう叫んだ次の瞬間……




バタッ!




 5人の監視が一斉に倒れた。あまりの速さに猪狩は理解が追いつかなかったがそれどころではない。先を急ぐ一同は一先ず司令塔内部へと入る。



「シアンは……誰にも知られずに死んだの」



 再びエネが話し始めた。一同は裁判所への誘導看板に沿って進んでいく。



「……え?」




「あの日……何故か私はあの扉を開こうとした」




……あの扉、きっと富士谷が死んだあの扉の事だ。二人は一言も発さずエネの話に聞き耳を立てる。



「……シアンも一緒だった。止めようとしてくれたんだけど、遅かった」


 曲がり角に差し掛かる。裁判所まで後少しだ。しかし、ふと時計を見た猪狩は唖然とした。





ー7:18




(………っべぇ!!? いつの間に……!?)



 後2分弱。猪狩は少々焦り気味で走り始めた。そうとは知らずにエネは続ける。



「急に……扉が開いて、誰かが出てきた……」




 あの時の光景と同じだ。数分前の出来事に猪狩は落ち着かず、何しろ人が目の前で死ぬという経験……。そのトラウマから猪狩は吐き気を催した。



「……そいつ、何か喋り始めた。どっちだ、どっちが呼んだ見たいなこと」


 富士谷の時はそんなことは無かった。


(扉の向こうには人が居て、誰かを待っていて……目的は何だ?)


「シアンの予言ね、続きがあるの……続きっていうか別冊だけど……」



 最後の曲がり角を曲がると、裁判所まで後100m位だ。消滅までおよそ後1分……急がないと間に合わない。




「……その内容を言うと私も殺される。あの"神"に」



「……殺される!? あの神……?」



「そう、禁忌の扉(天国)の向こうにいる……神」





ーシアンの予言通りに行くと、その神はこの年に消え去る。しかしそうなってしまうと……



 


………皆んなまで居なくなるんだー




ありがとうございました。


キャラがだんだん増えてきましたね……死亡キャラも。


次回、いよいよ御対面です。


またのお越しをお待ちしております♪

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