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オオバケ!   作者: 羽兎
第三章〜急襲〜
33/47

エネ、登場の巻

揺さぶる、感情

───7:05(富士谷の死後、45分経過)


「…………エネ? 何ですかそれ?」


司令塔まで、実に1.5km。四方に明かりは見えるが、下手に進むと取り返しがつかない距離に、二人は活路が開かない。


「……実は私達も、司令塔へ遅れて行ったのです。先程……彼を動かす際、少し記憶が飛んだせいで……」

 

 長話に発展しそうなメルの話を遮り、食い気味に猪狩が質問する。


「……分かったから、何を思い出したんだ!?」


「あ、『何』と言うよりかは『誰』です」


 メルの捻くれた言い回しに、半ば苛立ちを覚えながら、猪狩が近くの椅子に座り込む。


「そうです! あの時確かに7()()に来るって……」



───富士谷の能力、時空消滅。

○対象のモノや人を1〜100単位の過去、又は未来に送る。

○自身が創造するパラレルワールドの未来を読むことが可能である。


上記より、猪狩達の今の状況を見越していた富士谷は、ある人物に依頼を立てていたのであった。


「……私よ」


 メルが名前を答えようとした時、猪狩達の前から女性の声がした。


「……あ、来ましたか」


 猪狩は声の先を凝視するも、暗闇のせいでその姿が見えない。声質的に10歳前後の少女、猪狩はそう察した。


「……富士谷遅すぎ」


 声の主が動くと猪狩の座る電灯が灯り、彼女の短い金髪を照らし出す。


「……巫女、さん? 初めまして……」

 

 白と赤の巫女装束を見に纏い、首からダイヤ型のペンダントを付けている。



───初対面の筈の彼女に、何故か猪狩には既視感があって た。


「彼女は、預言者のエネです」



───預言者。

 富士谷が言及した通り、人並外れる先見の明を持つ、真影保持者である。

 真影保持者である『預言者』と、それ以外の人間である『予言者』。その預言の信頼性は歴然としており、エネは『預言者』の類に属している。


「エネです……エネで結構です」


 富士谷瓜二つの独特な言い回し。猪狩は動揺が過ぎなかった。しかしその声は、やはり聴き覚えのあるものでもあった。


「……それで、って富士谷は?」


 不思議そうに彼女がメルに問うも、彼は返事が思い浮かばないでいた。


「……富士谷はどこなの?」


───三文字が声に出ない。


「裁判所で……待ってます」


 妙な間に勘づいたのか、エネは神妙な表情を浮かべながら続けた。

 

「そう……じゃあ、急ぎましょう」



「……取り敢えずどっちだ? 早く会おう」


 富士谷と彼女の関係性が気になる中、胃に穴が開く様なこの空間から抜け出すように、猪狩は方向もわからないまま走り出した。


「こっちよ? ……それで、話って?」


「……話?」


 その関係性からか、富士谷の『死』を案じさせまいと、メルは彼女に"話"をする為に会う、その(てい)で待ち合わせをしていたのであった。


メルが話し始めた。


「預言者として、あなたを導き5年が経ちますね……」


「えぇ……そうよ? あなた達に拾われてね?」

 

 メルが続けて聞き返す。



「長い事、話すまいと隠していたシアンの予言…………詳しくお話を伺ったこと、無いですよね?」


 



メルと富士谷は、何故最初から知ってたのか…….?


いや、これ以上言うと面白くないか。

色々と伏線張り過ぎて怖いです。


後、1000pvありがとうございます!


またのお越しをお待ちしております♪

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