表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オオバケ!   作者: 羽兎
第二章〜真影〜
29/47

真の証明の巻

絶賛、裁判中

「零細、異論はないか?」


 零細が証人台へと向かい、満と入れ替わる。右にいた裁判官が、自身の腕時計をチラリとみた。


───18:50


「……はい」


(気のせいか……? 変な間があった様な……)


「それでは被告人の証人を改め、零細義隆を指名する」


 まずは猪狩弘の本人証明から始まる。零細達は予め猪狩の過去を追跡し、証明となる猪狩への質問を作成していた。

 手元に配られた質問票を見ながら裁判長が進める。

 

「………まず、この名前で間違いありませんか?」

  

 零細が質問を始める。しかし、その目に猪狩の姿は入っていない。

 

「……はい」

 

「それでは生年月日をお願いします」


 距離感が遠い零細に違和感を感じながらも、裁判を受け続ける。


「1985年……」


(───これが何の証明なのか?)


 そう猪狩が思ったのは十問目辺りのこと。問われるのは猪狩の個人情報ばかりである。



───18:55分、11問目。


「15年前の2010年……」

 

 聞き覚えのある日付が猪狩の耳に響く。数える間もない程、十五年前のあの日を思い出した。


「……植松事件について教えて下さい」


───目の前で25人が殺害……そのトラウマが零細からは消えていない様に見えた。


「あの事件…………」


 猪狩が説明を始め30秒。零細が一人の裁判官に何か手で合図を送った。


「…………」


「……………………」


 二人のやりとりには猪狩だけが気づいている。横目で怪しげに様子を伺いながら、話し方を変えずに続ける。


「………………」


 トラブルが一つ……一ノ瀬の能力説明が厄介である。一触即発の状況で、猪狩は思考を巡りに巡らせ答えた。


「では次……」


(…………疲れた)


「2年前の11月11日…………どこで何をしてましたか?」


 身に覚えのある日付に猪狩は再び震える。視線を横に逸らすと、猪狩の視界端に満が映った。


 

ー───全て打ち合わせ通りに───


(…………打ち合わせ?)

  

 メモにそう書かれている。零細は横目でチラリと確認し、裁判官に再びサインを送った。

 


───時間がない、早くまとめて───


 質問に答えながら、満が書いた文字に反応して、猪狩は手元の時計を確認する。


───6時58分


 秒針が10を指す。零細は手元で小さくサインを送り続ける。


(そう言えばあの裁判官、一言も喋ってないな……?)


───それに、肩に白い鳩を乗せている。男は俯いた表情で、猪狩からは顔がよく見えない。


「…………次です」


 比較的簡単な質問を猪狩に行う。


「…………

お疲れ様でした♪


二章残り2話位です。よろしくお願いします。

それではまた次回お会いしましょう♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ