入口を探せの巻
南の星に全てをあげよう
───藤港
本部を控える一同は、地震によって壊された藤港を訪れていた。船は津波で陸に上がり、街の建物は津波に流されてしまい、見当たらない。
辺り一面、一同の膝辺りまで泥水で埋もれている。
「……今何時?」
本部への目印が消えている。もう1時間探している有様だ。
「そうね、大体……3時」
「もう1時間半このまんまじゃん! まだなの?」
目印に頼らなければ本部には辿り着けない。それもその筈、入り口は毎度変わる為である。今や津波に流され、何が何やら分からない状況だ。
「おーい! もしかして……零細!?」
佐野に似た声が一同の背後から聞こえた。零細の同期、鷹星が走って向かって来ている。
「鷹星か! お前も迷ってるのか?」
「ああ……逸れちまって……」
場所を散策している最中置いていかれたらしい。多分トロいからだろう、零細は思っていた。
「なあ……ここだったよな?」
「ええ……確かにここのはず……」
───但し、入口の変化には周期性がある。一同は鷹星の案内で、目星となる場所まで来ていた。
「あれじゃないのか?」
一同が戸愚呂の言った場所を振り向く。見覚えのある裏路地が確かに見える。
「よかった……ここは崩れてなかったね」
「そりゃ本部に近いから」
本部への入り口に近ければ近いほど、周囲に本部の影響が反映される。堅いガードで覆われている本部の周りは、必然的に強化されてしまうのだ。
「前々から思ってたけど……これってバレないの?」
「緊急時以外はこんなオーラでないだろ……」
本部への道が分からない時は、防衛フィルタを緩め多少のオーラを出している。本部への道が班員にのみ分かるような仕組みになっているのだ。
「お邪魔しまーす……で、あってるっけ?」
「どうでもいいんだが……浸水が酷いな」
水浸しになったボロ屋に侵入する。一見すると空いた"一軒家"。ここに仕掛けがあるのだ。
「あった」
満が指差した場所は、埃だらけの古びた暖炉。暖炉の横に小さな紋章がある。
「じゃあ俺から行きますか!」
鷹星はそう唱えると、戸愚呂に火をつけるよう合図を送った。
(四次元ポケットかよ……)
持ち併せたライターで火を付けると、暖炉が鷹星丸ごと燃焼し始めた。
……ヒュッ!
服の袖に火の粉が触れた瞬間、鷹星はその身をくらました。暖炉には絶えず火が燃えたぎっている。
「毎回、これ怖いのよね〜」
「……アイツなんで先に行ったんだろ」
「彼、一番が好きだからね」
火に燃焼効果はなく、『熱い』と言う感覚は無くなる。目前の全員が姿を消すと、自動的に火は消える。
(なぜ俺が一番前に……)
戸愚呂を先頭に、全員が次々と火に飛び込む。
───本部
「お! もう着いたか」
AF総合班員棟、居住区画。各班室は一階にあり、オフィス作りになっている。
「久々に来るわね……えーと、事務所はどこかしら?」
「……ここだ」
目の前にはやや大きな部屋が一室。中では省吾と猪狩が何かを話し合っている。
「ま、とにかく到着!」
「さあ! 中に入りましょう!」
鷹星が高らかに指揮を取る。
(お前は違うだろうが鷹星……!)
───全員帰還、作戦終了。
所々ネタぶち込みまくりですが気にせずに……
次回からはもっと酷くなります!
僕はもう眠いから寝ます
それではまた次回お会いしましょう♪




