佐野惟兎、登場の巻
東雲省吾、50歳。1975年2月22日生まれ。
身長181cm、体重60kg。微ハゲ。
恥ずかしがり屋な性格。吃音がひどい。
頭は普通。心優しく紳士的であまり怒らない。
呼称は一掃して"省吾さん"。
暗所恐怖症であり、高所恐怖症。
趣味はガンプラ作り。
A.F18班班員。
真影は『貧者王』。
・自分が窮地に追い込まれれば追い込まれるほど、真影の威力が増す。
・上記の場合、所持者の肉体が強制的に覚醒&暴走。
・最長維持時間は1時間。それを過ぎると1日の真影停止に陥る。
・能力発動後、能力発動中の記憶は消えてしまう。
よって本人は戦闘向きでは無いと判断。戸愚呂と同じく、常時武器を持ち歩いている。
それでは本編どうぞ!
ーーー新風吹山トンネル内ーーー
「…………俺……は?」
「気づきましたか……猪狩さん!」
(体が軽い……? それに何だか……)
目が覚めるとあたりは真っ暗。省吾は猪狩をおぶって、旧風吹山トンネルを進み続けていた。
「あ……ありがとうございます……俺は一体?」
「あなた……倒れていたんです。側には誰かの死体があってですね……」
(……死体? 一体何の話だろう?)
この、記憶が消えることも猪狩の発作の症状の一つである。大体発作解除の、数分前からの記憶が消えてしまうのだ。
ただしこの症状、猪狩はまだ気づいていない。
「死体って……何なんですか?」
「ああ……それがひどい流血で……誰かに襲われた形跡があった様でして……」
(流血……?)
「それがその……。もしかしてですが……猪狩さん。
あなた、襲われたりしませんでしたか……?」
「襲われた……? 俺が!?」
「ええ……」
症状の自覚が無い猪狩は当然身に覚えがない。そう、飛麿を殺した事も覚えていないのだ。
「とりあえず……先を急ぎましょう」
飛麿との戦闘から20分。猪狩、本部まで後2.5km。
ーーー藤港風吹山口ーーー
「確か……ここで待ち合わせだったはずだよね」
風吹山を越えた雁野と冬香は、一同の集合場所へと辿り着いていた。
「でも……まだ誰も来ていないわ」
待ち合わせ場所には二人の他誰も来ていない。予定なら、羽外山と零細らが先に着いている筈だ。
「戸愚呂さんは無事……なのだろうか」
山の上から見えたトンネルの様子に、二人は心配していた。あの時二人が目撃していたのは、敵が『消えていく』現象だったのだ。
『PW4(デス・パワード)』の存在……。実を言うと、零細と戸愚呂以外の18班メンバーは誰も知らない。
「あの様子だと……いつものことでしょ♪」
「まぁ……大丈夫か」
「気長に待ちましょう♪ 後10分経って来なかったら出発よ♪」
「…………そうだな」
ーーー風吹山麓ーーー
一方、麓町にて一人単独行動を取る零細。津波に流された町の、一体どこに向かおうと言うのか…………。
「久しぶりだね! 零細くん♪」
零細の背後から誰かが声をかけて来た。
黒の服に茶髪の髪……それと、雨が降っているのに一切濡れていない体……。
「お前から来るとは……珍しいな」
「それほどでも♪」
「それで、何のようだ……?」
先程爆発した、旧風吹山トンネル前。二人は戸愚呂がいなくなったタイミングに遭遇していた。
「お仲間さん……死んでるんじゃ無いの?」
「だったら……何だ?」
いつもより低い口調で零細がそう言った。
「何にも? それより、お話があるんだ〜!」
「…………?」
「ねぇ零細くん! 僕達の仲間にならない?」
「何を言ってるんだ…………?
…………佐野惟兎」
お疲れさまです。
遂に佐野惟兎登場!いよいよ連行作戦編も終わりです。
本当に長かったですねー。ほんとーに
場面変換が多いので難しかったかもしれないですが、ここまで読んでくれた皆さん、本当にありがとうございます!
これからも頑張ります!
それでは、また次回お会いしましょう♪




