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オオバケ!   作者: 羽兎
第二章〜真影〜
21/47

恐怖!恐怖症の巻

雁野琉、20歳。

身長178cm、体重59kg。小柄

好青年で運動神経抜群の美男子(猪狩とは真反対)。


サッカー部元副キャプテン。足が異常に速い。

頭は悪くないが良くもない。直感で動く。

ムードメーカー的存在で場を盛り上げるのが得意。

それにモテる。非常にモテる。


趣味は筋トレ(?)

表向きの職業は教師(専科体育)

A.F18班班員。


真影は『紡糸(ストリング・コネクト)

至ってシンプルで、体を糸状に変形させることが可能。


・これにより、隙間さえあれば潜入、侵入が可能など、潜伏任務がお手のもの。

・ただし、糸状になっている際は、その部分は体の感覚がなくなってしまう(つまり全身を糸状にすると元に戻れなくなる)。

・よって変形時は体の一部を正常に保っておかなくてはならない(雁野曰く、目が一番効率がいいらしい)

・体は最小で髪の毛サイズまで縮小可能。千切れるとその分体を失うため、体重や身長が変化してしまう。


どこもシンプルじゃないけれど……


取り敢えず、本編どうぞ!

 尾上が戸愚呂に追いつく間、猪狩達は高速のトンネル通路を着々と進んでいた。


「ここって津波来ないんすか? 外凄いんすが……」


 高速の上であるが、それを支える柱は海抜3m。


「…………だ、大丈夫です」


(……それにしても辺りが暗すぎるし、前が見えん)


 省吾の服を掴んでトンネル内を進んでいく。暗所恐怖症の猪狩は今にも気が動転しそうであった。



「うぅ……ちょっと! まだなんですか?」


 猪狩の様子が危うくなり始めた時だ。



──────ドォォーン!!



 爆発音と共に、辺りに一瞬だけ光が走った。


「何だ今の? 下から…………!?」


 高速トンネルの下には、旧風吹山トンネルが通っている。それは、戸愚呂のダイナマイトの音であった。



(た、確か戸愚呂さん……!)


 何かに省吾が焦り始める。



──────ガララララッ……!


 音から数秒後、トンネルも揺れ始める。事前に戸愚呂から伝言を聞いていた省吾は、爆発で穴の空いた地面から下へと降りた。


「ちょっと……!? どこに行くん……」


「猪狩さん……ちょっと待ってて下さい!」


(大丈夫なのか……? あのおっちゃん?)


 暗いトンネルに猪狩一人。条件に条件が揃ってしまった。


「もうダメだ……! 禁断症状」

 

「おーい……」


 猪狩は気づいていないが誰か一人、男が向こうに立っている。


「うぅ……あぁ!!」


 猪狩が変な呻き声をあげ始めた。



───ガリガリガリガリ……!


「あぁぁぁぁぁ!!」


 猪狩が叫び声をあげた。プシュッ、という音と共に顔から血が噴き出し、顔を覆った手は赤いネバネバした液体で染まっている。


 これが猪狩の禁断症状。過剰な自傷行為。


(うわっ……! 何なんだコイツ……)


 あまりに酷い有様に男は声を失った。



「何で……!!」


 突然様子が変化する。人格が変わったように何かを呟き始めた。


「……がぁぁぁぁ!!」


「…………さっきから何やってんだお前」


「…………!!」



 猪狩は男に見向きもしない。痺れを切らした男は、猪狩へと攻撃体勢を取り始めた。


「『神経網毒(バイタル・ポイズン)』!!」


「…………うぅ!!?」


 男の放った針が猪狩の頭部へ刺さる。男の真影は、打ち込んだ者の体内で毒を製造する能力。死へと至らせる威力は無く、受けた者はじわじわと苦しむ。


「テメェ……猪狩弘は城名飛麿(じょうめいとびまろ)が連れていく!」

 


…………ヒュッ!


 男の視界から突如、猪狩が消えた。コトッ、と音を立てて毒針が地面に落ちる。


「…………何ぃ!? どこ行った!!?」


 男が戸惑っている背後に、猪狩が立っている。



「だから……」



「……え」


…………ズッ


「…………」

ご精読ありがとうございます。

記念すべき20話!

第二章も折り返し地点に差し掛かってまいりました。

一章は一話あたり2000文字でしたが、今は1000文字くらいなので大体二倍になるわけですね……。


未だにこの作品ブクマ頂いておりません。誰か……!


後、阿呆鳥第七話更新しました。そちらもお忘れなく!


それではまた次回お会いしましょう♪

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