恐怖!恐怖症の巻
雁野琉、20歳。
身長178cm、体重59kg。小柄
好青年で運動神経抜群の美男子(猪狩とは真反対)。
サッカー部元副キャプテン。足が異常に速い。
頭は悪くないが良くもない。直感で動く。
ムードメーカー的存在で場を盛り上げるのが得意。
それにモテる。非常にモテる。
趣味は筋トレ(?)
表向きの職業は教師(専科体育)
A.F18班班員。
真影は『紡糸』
至ってシンプルで、体を糸状に変形させることが可能。
・これにより、隙間さえあれば潜入、侵入が可能など、潜伏任務がお手のもの。
・ただし、糸状になっている際は、その部分は体の感覚がなくなってしまう(つまり全身を糸状にすると元に戻れなくなる)。
・よって変形時は体の一部を正常に保っておかなくてはならない(雁野曰く、目が一番効率がいいらしい)
・体は最小で髪の毛サイズまで縮小可能。千切れるとその分体を失うため、体重や身長が変化してしまう。
どこもシンプルじゃないけれど……
取り敢えず、本編どうぞ!
尾上が戸愚呂に追いつく間、猪狩達は高速のトンネル通路を着々と進んでいた。
「ここって津波来ないんすか? 外凄いんすが……」
高速の上であるが、それを支える柱は海抜3m。
「…………だ、大丈夫です」
(……それにしても辺りが暗すぎるし、前が見えん)
省吾の服を掴んでトンネル内を進んでいく。暗所恐怖症の猪狩は今にも気が動転しそうであった。
「うぅ……ちょっと! まだなんですか?」
猪狩の様子が危うくなり始めた時だ。
──────ドォォーン!!
爆発音と共に、辺りに一瞬だけ光が走った。
「何だ今の? 下から…………!?」
高速トンネルの下には、旧風吹山トンネルが通っている。それは、戸愚呂のダイナマイトの音であった。
(た、確か戸愚呂さん……!)
何かに省吾が焦り始める。
──────ガララララッ……!
音から数秒後、トンネルも揺れ始める。事前に戸愚呂から伝言を聞いていた省吾は、爆発で穴の空いた地面から下へと降りた。
「ちょっと……!? どこに行くん……」
「猪狩さん……ちょっと待ってて下さい!」
(大丈夫なのか……? あのおっちゃん?)
暗いトンネルに猪狩一人。条件に条件が揃ってしまった。
「もうダメだ……! 禁断症状」
「おーい……」
猪狩は気づいていないが誰か一人、男が向こうに立っている。
「うぅ……あぁ!!」
猪狩が変な呻き声をあげ始めた。
───ガリガリガリガリ……!
「あぁぁぁぁぁ!!」
猪狩が叫び声をあげた。プシュッ、という音と共に顔から血が噴き出し、顔を覆った手は赤いネバネバした液体で染まっている。
これが猪狩の禁断症状。過剰な自傷行為。
(うわっ……! 何なんだコイツ……)
あまりに酷い有様に男は声を失った。
「何で……!!」
突然様子が変化する。人格が変わったように何かを呟き始めた。
「……がぁぁぁぁ!!」
「…………さっきから何やってんだお前」
「…………!!」
猪狩は男に見向きもしない。痺れを切らした男は、猪狩へと攻撃体勢を取り始めた。
「『神経網毒』!!」
「…………うぅ!!?」
男の放った針が猪狩の頭部へ刺さる。男の真影は、打ち込んだ者の体内で毒を製造する能力。死へと至らせる威力は無く、受けた者はじわじわと苦しむ。
「テメェ……猪狩弘は城名飛麿が連れていく!」
…………ヒュッ!
男の視界から突如、猪狩が消えた。コトッ、と音を立てて毒針が地面に落ちる。
「…………何ぃ!? どこ行った!!?」
男が戸惑っている背後に、猪狩が立っている。
「だから……」
「……え」
…………ズッ
「…………」
ご精読ありがとうございます。
記念すべき20話!
第二章も折り返し地点に差し掛かってまいりました。
一章は一話あたり2000文字でしたが、今は1000文字くらいなので大体二倍になるわけですね……。
未だにこの作品ブクマ頂いておりません。誰か……!
後、阿呆鳥第七話更新しました。そちらもお忘れなく!
それではまた次回お会いしましょう♪




