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オオバケ!   作者: 羽兎
第二章〜真影〜
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特殊な能力の巻

各々の、真影

「羽外山?」


 その名を聞いた猪狩の頭を掠めたのは、羽外山戸一郎顔である。


「リーダー、もっと詳しく!」


(リーダー?)


「ダメ……上手くいかない…………」


(本当にこの人がリーダーなのか?)


 それまで、零細がリーダーだと思い込んでいた猪狩は少々驚き気味で尋ねた。


「あなたがリーダー? 宜しく……」


 猪狩が挨拶を言いかけた時だ。


「…………うるさいっ」


 満が急に呟いた。


「満は集中していると少し……」

 

(『集中』……?)


 足を更に踏み込む。その時、彼女の言う意味が漸く分かった。

 彼女の方へと近づく度、寒気が襲う。目には見えない、何か異様なものを感じ取ったのだ。


「あんた……見えてないね」

 

 満が猪狩にそう言った。隅の方は暗く彼女のの顔がよく見えなかったが、見るからに髪はボサボサで埃っぽい服。引き篭もりの様な状態の人がそこにはいる。


(……見えてない?)


「ほら、見えてない。そこから先はダメ」


 満がそう警告したが、猪狩は更に一歩踏み込む。徐々に零細が焦り始めた。


「おい猪狩! それ以上は近寄るな! 結界が!!」


 次の瞬間、猪狩の体に何か白い細いものが巻き付く。


「猪狩くーん! ほれ!」


 糸に寄せられる先を見る。雁野の指が糸状に変化して、こちらに伸ばしている。


ぎゅるるるる!!


 糸は勢いを増して雁野の方へ戻って行く。同時に猪狩も寄せられる。


「何だ……コレは!?」


「"紡糸(ストリング・コネクト)"。体を糸状に変える僕の真影(ビジュアル)だ」


(真影……? あ、確か零細の……)



 気がつくと猪狩は、雁野の目の前に立っていた。


「うおっ!?」




「前に話した通りだ。我々は皆、特殊能力、『真影』が使える」


 猪狩の疑問に答える様に零細が説明する。




「あー! ハイハイ私から」


 藤峰が自身の真影を説明し始めた。


「私のは、"雪の結晶(クリスタル・スノウ)"っていうの! 辺りを絶対零度にできるのよ」


(サラッと怖いこと言ってる……!)



「え〜と、琉くんはもう終わったから……戸愚呂ちゃん」


 彼女は戸愚呂の方を見てそう渡す。

 

「俺は"陰の使者(ハイド・マスター)"。近くに陰があれば、生物も、人間にも、憑依できる……」


「相変わらず物騒だよね!」

 

 猪狩は素早く雁野の影から抜ける。後になって、自身の影がある事に気がついた。


「ふふ……次は……省吾さん!」


「えーと……私はですね、"貧者の(ゴット・ペナリー)"。自分が追い込まれていく時にしか発現しない、戦闘に向かないヤツです」


(……この人の真影、誰が見つけただろ)


 藤峰が指名する前に、零細が始めた。

「えーと、俺はさっきのアレだ。"保護防衛(サイドディフェンズ)"。自分の半径100mなら、攻撃、自然現象、そこの中にある限り、影響しない」 


(……最強)


 またもや猪狩の疑問を晴らす様に零細が続ける。


「もちろん穴はある。距離が広ければ広い程負担が掛かる。それに、至近距離にいる場合、仲間を守れない。その為に……」


「私の"全結界(アクロス・バリア)


(…………?)


「今張ってる結界のこと。自分から30m以内にいれば、誰が何をしようと、把握できる」


(それはバリアじゃない気が…………)


「そんな訳で、彼女は今集中している。地上の人間を察知しているんだ」


「地上? ってことはココは……」





「ああ、総合公園の地下20mにある、俺たちの隠れ蓑だ」






何か段々ジ○ジ○風になってきたような……。

まあいいか。


それよか、アホウドリッテノヤッテルヨ

みんな頼むから見てくれ。


ココまでついてきてる人に感謝。

頼むからブクマだけでもして!


あの走馬灯から始まりココまで来ました。

まだまだ猪狩くんの冒険は続きます!

乞うご期待!


それではまた次回、近い内にお会いしましょう!

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