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オオバケ!   作者: 羽兎
第二章〜真影〜
13/47

A.Fの仲間達の巻

新たな、仲間

「…………着いた」


 中央庭園。100年もの歴史がある、神无露町の観光スポット。そこも今や、水に沈もうとしている。

 昼間はいつも人気が少ない。しかし、高台避難のため今は人で混んでいる。


「……ここで誰が?」

 

 余りにも人が多い。本当にここが合流地点なのか、猪狩はそう思った。


「いや……こっちだ」


 零細は庭園の端にある公衆トイレの方へと向かった。中に入るものの、誰もいない。


「……え?」


「こっちだ」

 

 零細は奥から2番目の個室へと入った。周りを確認して、防犯カメラの赤外線センサーに目を当てて、こう唱えた。


「我ら集いし者、時は今来たり」


 猪狩も防犯カメラの方を見つめる。辺りが白い光に包まれ、二人は赤外線センサーに吸い込まれる様に、公衆トイレから姿を消した。





────────


「ん…………?」


「気づいたよー!」


 顔の上から女性の声が聞こえる。瞼が重い。




(何だ……? それに体も……冷たい?)




「あれ……? 俺は確か…………ここは……?」

  

 ようやく目が開く。蛍光灯が強く照らす其処には、零細の姿もある。


「ここは私達の集合地。あなたも彼と、一緒に来たのよね?」

 



(そう言えばトイレに吸い込まれて……)




「零細と一緒に…………ところでアンタは……?」


「おい冬香(ふゆか)………そろそろ警戒解いてやれ」

 

 今度は少し畏る、男の人の声が聞こえて来た。


「はいはい……もう、わかってるってば!」

 

 焦りながら彼女が猪狩の額にそっと触れる。猪狩の体から冷たい物が消え去り、飛び起きた。


「ごめんなさい! あなたが本物かわからないで……」




(…………ホンモノ?)

 



───部屋は広くて寒い。辺りは土で囲われている。



「すまん。一応ルールで……もしかしたら、知らぬ間にすり替わっている可能性もあるからな」


「別に……ここは…………?」


「ああ、緊急集合場所だ」


 先程の威圧感のある男がそう答える。


「よろしくね〜、猪狩くん」


 背中きら声がしたので慌てて振り向く。若い青年がそこに立っている。

  



────────



「……て言うか、お前ら自己紹介」


 零細がそう言うと、先程の女から自己紹介が始まった。


「はーい! 私は藤峰冬香(ふじみねふゆか)。よろしく、猪狩くん」




(……悪くないな)




 何を査定しているのか、猪狩は藤峰を見て何か言いた気な様子である。


「よろしく……お願いします」




(……キャラ変えたな猪狩)





「あ、ハイハイ次! 戸愚呂ちゃん!」



 藤峰の隣にいる、猪狩より年下の男にそう言った。


「私は戸愚呂……戸愚呂影(とぐろけい)




(さっき警戒解けって言ってた…………)




 猪狩はどこか不穏な空気を彼から感じ取った。


「あの……よろしくお願いします」


 男は黙り、返事がかえって来ない。


「あー、次は僕だね〜」


「僕は雁野流(がんのりゅう)。リューでいいよ! よろしく、猪狩さん」


 礼儀正しい茶髪の好青年。無愛想な猪狩に対しても優しい。


「おう。よろしくな」


「はい次! 省吾さん」


 雁野は隣の男に渡した。


「あ、私ね……。私は東雲省吾(しののめしょうご)。宜しく、猪狩さん」


 吃音混じりの、おどおどした口調で自己紹介を始めた。痩せ細った体に窶れた顔……。ごく普通の中年てある。


「あ、よろしくお願いします」


「はい……後はえーと、リーダー?」


 零細はそう言うと後ろを振り返った。


「あぁ、何でだろう……どうしてなんだろう……」


 何やら女性が隅っこでぶつぶつと喋っている。あまりの気配のなさに猪狩は忘れていた。


「あぁ……私? 私は、羽外山……(みつる)







(…………………羽外山?)



ありがとうございました。

ドラマで言うと1シーズン終わったも同然です。


ここまで読んでくださっている方、感謝です!

ブクマ0ですのでよければ(マジで……)


それではまた次回お会いしましょう!

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