表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

仲直りのお時間です

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

怒られてそうなので、また後日、挨拶行ってきます。

異動が決定した。今までの違和感を全て切り落として、縁切りが決行された。新天地の情報を調べて見ると、趣味としてご縁のある場所が挙げられていた。最近よく行く場所で、なんなら最近もふらりと顔を出した。しかし。

「ごめんね〜。最近移転してさ、最寄り此処なんだ」

「はい」

そう、上司に一言伝えられ、示された場所に降り立った時思わず真顔になった。何せその場所は、私の事を大嫌いだと思っている神様がいらっしゃるから。どんな……心変わりが在られたのだろうか? 何はともあれ、強力な因果を感じる。命運を掴み取られ、そのままくいっと引き寄せられた様な。


「こんにちは」

「お世話になっております……」

視線を泳がせる私に対し、にこにこの笑顔で笑っている。何時も静かに笑っている様な糸目が殊更細くなり、目の前にあるのは麗しの微笑。自分の事を嫌っていると思っている方からの対応で、これ以上恐ろしい物はない。

思わず後退りしようとすると、距離をとるのを拒む様に前に出る。笑顔は、そのまま。

「……お嫌いでは? 私の事」

「嫌いな相手に、方違え、などという厄落としは致しませんよ」

方違え。目的地が相手にとって良くない場所の場合、あえて別の方角を歩かせて厄を落とす方法。この方がよくやる手法である。何せこの場所を訪れようとすると、何かしらの別の方角へ歩むから。

困惑する私の顔を見て、切れ長な目をすぅっと開いて口を開く。

「貴方は神仏を信じている様で欠片も信じて下さらない。私の事も例外なく。前に『その事は済んだ』とお話したはず。ですのに、まだその御言葉を拒絶している。ならば此方も強行させて戴きます」

そう仰ると静かに顔を近付けて、こてんと首を折った。

「仲直りのお時間です。宜しいですね?」

優美な笑顔に反し、目には僅かな覚悟が見て取れる。そんな顔で仰られてしまったら、此方も黙って頷くしか無かった。


オマケ

「捕まえた」

後ろからぎゅっと腕を回されて、胸の中に抱え込まれる。気配に覚えがあって、恐る恐る振り向くと、此方の目がつぶれる程の綺麗な顔があった。

「沢山、沢山、私に会いに来てくれて有難う。まぁ縁を紡いだのは私だけど」

「認識、し始めましたので」

「これからも、もっと私のことを思って欲しい」

本編の神様、前にも出てきてます。

名前は一度取りやめたので、再度考え中です。


『人の言葉だって100%大丈夫、なんてことないのだから、神様だってきっとそう。心変わりなんて容易い』

という思いが根底にある主人公ちゃんです。

裏切られるのが怖いから、裏切られても憎まない様に、という一種の予防線ですね。

だから、『裏切らないよ』という、言葉じゃなくて、行動が必要なんです。

今回は自らの傍に置くという行為。

かなり響いたんじゃないかな。


オマケは三緒様を意識してます。

圧倒的ヒロイン力に加え、生粋の神様である『引くことを知らない』を足すとこうなると思います。


押してダメならもっと押せ!!

相手が聞いてくれるまで、縁を紡ぐ!!

これが生粋の神様だと思ってます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ