ガチャっとガーディアン 監視カメラの能力
どーも私です。
今回私のお目当ての能力は……『離れた場所の状況を知る』能力だ。
ふふふ、こう言えば分かりやすいかな? 千里眼だよ!
実は何のゲームをプレイするかは目星をつけてるんだ。コツコツとゲームサイトを見てから、有用そうな能力が作れるゲームを探していたんだけどね、これはその時に目をつけてたゲームなんだよ。
「その名も――『ガチャっとガーディアン』……だ!」
うん、ちょっと個性的な名称のゲームだよね。これだけじゃどんなゲームか分からないと思う。
「まぁ大抵のゲームは名前だけじゃ分からないんだけどね……」
もうちょっと分かりやすい名前つけてくれりゃあ、能力探す時も少しは楽になるんだけどねぇ。私のゲームの能力ってさ、一番疲れるのはプレイする事じゃなくてゲームを探す事なんだもん……。
「ストア画面を見るだけでおおよそのゲーム概要は分かっても、能力に直結するかは別の話なんだよ……」
だからちょくちょくストア画面を覗いておく事が重要。
おっと話が逸れたね。
『ガチャっとガーディアン』このゲームのジャンルとしては……『タワーディフェンス』だね。
タワーディフェンスってのは、自陣の拠点を敵から守るタイプのゲームだよ。
まぁそう聞くと誰しもが自分の中でパッと思いつくゲームがあるんじゃない? それくらい一般的なジャンルって事だね。
そしてこの『ガチャっとガーディアン』のゲームの最大の特徴ってのは――ランダム要素が強い事。
「マップまでランダム生成されるタイプのタワーディフェンスは珍しいんじゃない?」
内容は魔界の穴に落ちちゃった主人公が、ランダム生成されたマップで襲いかかってくるモンスターから、一定時間凌ぎ切る事。
そして狙ってる能力は、監視カメラの能力だ。
ストア画面によると、このゲームの主人公はゲーム開始時に、大体のマップは把握出来るんだけど、何処にどんな施設があるかは分からないらしいんだ。
「もちろんモンスターの湧きポイントもね」
そうなると何処からモンスターがやってくるか分からない。だから監視カメラを設置してモンスターがやってくるのを把握しないといけないんだ。
んで監視カメラは魔界ポイントを使用して増やす事が出来る……とストアページに書いてある。
「うん、『千里眼』とかカッコよく言ってたけど、本当は監視カメラを設置する能力なんだ……スマンな」
いやまぁ得る能力としては同じなんだからいいでしょ……。自由に見たい場所見れる能力って感じじゃないけど……。
まぁとにかくレッツプレイ!
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「なるほど……ランダム要素が強いってのはこう言うことか……」
このゲームのキモとなる要素として『秘宝』と『奇跡』という物がある。どちらもゲームバランスに大きく関わるシステムで、それを習得するだけで全軍のパラメーターが上がったり、特定のマイナスランダムイベントを抑制したりと多義にわたる。
ただし習得して効果が続くのはそのゲーム中だけ、つまり1ゲーム終わるごとにリセットされる。
そしてまた次のゲームでは一から秘宝と奇跡を集め直すと言う『ローグライク』の側面も併せ持っている……と。
「ふむふむ、戦略が大事なゲームなんだけど……運に作用される場合が多いね……」
このゲームは言わば選択が大事なゲームだ。秘宝も奇跡も習得した際、幾つかの候補から選ぶ事になる。
もちろん目当ての能力が選択肢に上がってくるとは限らない。
「それでも選ばなくちゃいけないんだけどね」
得た能力によって戦略が変わるから臨機応変に対応するしかない。
「難易度は……高めだよねぇ……」
まだ序盤だから喰いつけているけど、このゲームその内にとんでもなく難しくなりそう……。
ちなみにこのゲーム、敵の進行を把握するための視点を、貯めた魔界ポイントで購入するというシステムが組まれている。
「まぁこれがあるからこのゲームを選んだんだけどね」
しかし……何回も何回もやりたくなるゲームだね。
こういうのがスルメゲーってやつか?
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「う〜し、感度良好」
私はスキマの中で横になりながら、空中に浮かべた複数のモニターを眺める。そこに映し出されるのは宝石店の様子だ。
はい、今回の能力の概要を説明します。
『ガチャっとガーディアン』
監視カメラを生成する能力(仮)
まぁ見たまんまの能力だね。
制限としては、生み出せるカメラの数は五つ。
「少ないでしょ?」
分かってる分かってる。今回もいつものだよ。
足りないリソースは別で補えってね……現金を使ってカメラの数を増やす事ができるんだ。
一基増やすごとに500ネルス……約5000円だね。私の中でしっかりとした基準ができたからネルス計算出来るようになったよ。
「これを高いと見るか安いと見るかは使ってみない事には分からないね」
その他の制限としては、カメラを設置する場所に私が直接出向かないと行けない事。まぁ当たり前だね。
夜の内に店に忍び込んで設置してきたよ。
ちなみにカメラは他の人間からは見えないし実態がないから設置した事がバレることはないよ。
『監視カメラを生成する能力(仮)』の(仮)が気になるでしょ? 実はこれ……能力としては未完成。プレイ時間が足りなくてリソースが足りなかったんだ。
「とりあえすカメラを設置したくて、能力としての形は作ったけどね」
監視カメラを生成する……能力としてはカメラを産み出す能力の訳だよね。つまり妖球と同じで、カメラを設置するとき能力を発動しておけば『ガチャっとガーディアン』のゲームを外してもモニターだけは確認できるようにしたんいだ。
「いちいちカメラを確認するだけで能力スロット潰してたら何もできんし……」
とは言っても現状ではパワー不足。
モニターを確認するのにもゲームをセットしておかないと不可能。
これ多分、私が無理矢理だと感じてるから、ちょっとリソースを喰ってるんだろうね……。
「まぁ、だから(仮)なんだよ」
それにゲームはまだ序盤。開発リソースは稼げる。
そしてもう一つこの能力に付加価値を加えたいと思ってる。
それは『録画機能』と『検索機能』。
録画機能はそのまんまの意味。
検索機能はある一定の条件に絞って録画した映像を探す機能。
というより検索機能は必須だ。
そもそも、この能力で私がしたい事は、宝石店にやってくる泥棒の動きを知る事。そしてその情報をOL女に買って貰うことだ。
そして検索機能が必須の理由とは――
「一晩中録画してる映像を何時間もかけて確認してられるかよ……」
これよね……。
だから検索条件に、『夜中動いた物があった時間』とかで絞り込めば簡単に探せるでしょ?
まぁそれを含めての能力とするとリソースが足りなかった訳。だから(仮)なんだよ。
つーことで、一刻も早く(仮)を消し去るため私はゲームをするのだ。
「私の領域!」
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チリリリリン……
「ん〜……おいおい……」
領域の中で『ガチャっとガーディアン』をプレイしていたら、ある感覚が私を襲った。
「……誰かが……私にコンタクトを取ろうとしている?」
うん、ぶっちゃけ……あり得ないよね……。
だってココ……私の領域の中やぞ……。
外の時間は止まってるし、この世界に干渉できる存在なんている訳がない…………。
「………………な〜んてな」
ごめんごめん。本当は一人だけいるよ。
この空間に干渉できる奴なんて、この人しかおりゃせんからね。必然的に私にコンタクト取ろうとする人も確定よ。ビビるこたぁない。
私は手を受話器でも握るような形をして話を始める。
「うぃ〜す。久しぶりじゃないッスか」
『…………おぅ、調子はどうだ?』
暴走した私の力を封じ込めて、この世界に放り込んだ超越者……。
ヤンキー神だ。




