第七話 急いで行く
「くっ……」
「カーラ! すぐに戻るぞ!」
俺はカーラの手を掴み走る。
「戻って、どうするの!」
「ホープを見つけることが出来るんだ!」
「……分かった」
カーラは手を振り払うと俺をお姫様だっこする。
「えっ!? ちょっ!?」
「こっちの方が早い……!」
カーラの両足に魔力が込められ走ると、かなりのスピードで移動する。確かに早い。でも……酔うぅぅぅ! たすけてくれぇぇ!!
ー基地ー
「んっ……」
「おう、雨、今日は早かったな」
私は基地に帰ると憲剛がコーヒーを飲んでた。
「えぇ、今日はモンスターの気配がなくて」
私もコーヒーを飲もうとするが、砂糖が見当たらない。
「憲剛、砂糖は?」
「そんな高級品もうねぇよ」
「……」
ブラックは飲めないので、水を冷蔵庫から取り出すと、憲剛が話しかけてきた。
「なぁ……あいつら信頼出来ると思うか?」
「……分からない。でも本当に別の星から来たのなら、雲ちゃんについて、何か知ってるかも」
「……そうだなぁ、俺も姉について聞いてみるか」
「まぁ、それはそれとして、優季と社長は警戒心が無さすぎるけどね。普通、殺そうとした人を仲間にしようとする?」
「いや、しねぇな!」
憲剛が笑い、私もそれにつられて笑うと家の壁が壊れ、瓦礫が飛び散った。
「てっ……敵!?」
憲剛と私は武器を構える。
煙で前が見えず、晴れると嘔吐してる優季と焦った様子のカーラがいた。
「え? なに、この状況!? 」
吐き終わった優季がこちらを見ながら弱々しく言う。
「はっ……博士はいるか?」
ーーーー
俺はビックリしてる二人にむかって質問する。すると博士が騒ぎを聞き付けたのか入ってきた。
「相変わらず、慌ただしいなぁ」
「博士、いいところに、この持ち主を探してほしいんだ」
俺はホープがさらわれる時に落としたハンカチを博士に渡す。
「ん? いいぞ、少しだけ待っててー」
博士はハンカチを持つと自分の部屋に戻っていった。
「なんで、子供が……?」
カーラが驚いた様子でこちらに質問してくる。
「あぁ、まぁ、外見は子供に見えるよな。でも、実は俺らよりも年上だ」
「えっ!!?」
「うぃーす」
もう博士が戻ってきた。
「居場所が分かったぞー」
小さいモニターをこちらに見せると、地図と緑色の球体が見える。
「|北村市の花野高校にいるな」
「あぁ、助かった。ありがとう」
「あの、優季、そろそろ事情を説明して?」
事情が分かっていない雨と憲剛にも説明した。
「二人とも、すぐに行けるか?」
二人は頷いてくれた。本当に助かる。
カーラが俺の前に立ち二人に頭を下げる。
「ありがとう」
お礼を言った。性格がキツいところもあると思っていたが、実は真面目すぎるだけなのかも知れない。
「カーラついてきてくれ」
俺はカーラを連れてこの基地の地下に行き、その後ろには憲剛達が付いてきてる。
地下には一つの部屋があり、その扉を開く、中は床に魔方陣が書いてるあるだけの部屋だ。
だが、カーラはこれを見てビックリした様子で呟いた。
「転移魔法陣……?」
「あぁ、そっちの世界にもあるみたいだな」
「なんで、あるだ?」
今は説明をしている時間はない。俺は魔方陣の行く場所を北村市にする。
「説明は後でする、行くぞ!」
俺達は北村市にワープした。




