第六話 油断
朝になったが、何をすればいいのか分からなかったので、ホープ達と町のパトロールに行くことにした。
デートだと思いたいが、後ろにカーラも居るので変な動きをしたら一瞬で首を切られる。
黙って歩くのも退屈なのでホープ達のことを聞いてみる。
「ホープって、どこの星から来たんだ?」
「わたしは緑星からですね、自然が豊かで、平和な町なんですよ!」
「そうなのか、いつか行ってみたいなぁ……カーラも同じなのか?」
「あっ……それは……」
ホープが少し焦った様子でカーラの顔を見る。カーラは少し寂しそうな顔をしながら呟いた。
「私の星は二年前に滅びたわ、跡形もなくなってね」
「……え?」
星が滅びた? それに跡形もなくなった? 詳しく聞いてもいいのか困ってるとカーラの方から話を続けた。
「この前、話した宇宙を壊す力を持った魔法使いにね」
話が続いたので詳しく聞いてみることにした。
「なんで、カーラの星が壊されたんだ?」
「それは、宇宙の代表が集まった会議でこの星がいらないと判断したら、その魔法使い達が壊しに来る」
「カーラの星が選ばれた理由は?」
「分からないわ、でも、私は次にその星を壊した魔法使いと会ったら必ず殺す」
カーラの目には酷い憎しみが込められていた、自分の星を壊されたんだ、何も変ではない。
「あっ……あの! 優季さん達は何で人助けを始めたんですか!」
ホープが話を変えようと、俺に質問してきた。
「深く考えたことはないなぁ、ただ人を助けたいと思ってるだけだよ。まぁ、雨と憲剛も気持ちは同じだけど、他に目的があるかな」
「目的?」
「あぁ、二人とも人を探してるんだ。憲剛はお姉ちゃんで雨は親友だな」
「そうなんですか……あの、どうして離ればなれになったんですか?」
「んー……俺から話してもいいけど、直接聞いてみたらいい、二人もホープに聞きたがってたしな」
「そうなんですか!」
「あぁ、力になってやってくれ」
俺からも話してもいいとは思ったが、まだ、あの雨達とホープ達との間には少し壁を感じたので、少しでも仲良くなってもらうにはちょうどいいと思った。
突然、カーラの足が止まり周囲を確認する。
「どうした?」
「……人の気配がする」
「なに……?」
この辺は崩れた建物が多く人は立ち寄らない。俺とカーラはホープの前に立ち武器を構える。
突如、俺とカーラの足に土で出来たの太いムチが絡まる。
「なっ!?」
「くっ!」
俺とカーラの動きが一瞬だけ止められるが、それを敵は見逃さなかった。
ホープの後ろに人が突如現れる。
「っ! ホープ!」
俺は手を伸ばし、ホープの手を掴もうとするが、敵はホープの肩に手を置き、一瞬でホープと一緒に目の前に消えた。
それと、同時に俺とカーラに絡みついてた土は外れた。
ほんの数秒の出来事だった。




