第五話 メンバー紹介
事務所の仲間達が集まった、まぁ、人数は俺を含めて5人しか居ない。
敵意や警戒などでピリピリしているので、俺から自己紹介することにした。
「んじゃ、俺から、名前は風透 優季だ、それで、こいつはロキ、喋る剣だ、依頼は全力で協力させてもらう。よろしく頼む」
「よろよろー」
ロキと俺が挨拶するとカーラから質問がきた。
「お前の宝石はなんだ?」
「あー……俺、宝石に認められてないんだ」
「は? 嘘をつくな、それはなんだ」
ロキを指でさす。
「ロキは子供の時に落ちてるところを拾っただけなんだ、だから、俺専用の武器はない」
魔石は誰でも入手することが出来る物で、その石に『武装錬金』と言えば自分にあった宝石が埋められた武器が出てくる。
宝石のレベルや種類は様々なのだが、地球で一番強いと言われているのはダイヤモンドシリーズだ。
そして、ごく稀に宝石は出てきても武器が出てこない人間もいる。
原因は不明だが、俺もその一人だ、でも、魔法は使えないわけではない。
ただ、武装錬金を出来る人間の方が威力が強い魔法を出せる。
まぁ、今はその魔法も今はある事情で使えなくなったのだが。
そして、カーラの目はめっちゃ疑ってる、まぁ、これはしゃーない。
俺は話題を変えるために憲剛を見ると察してくれたのか自己紹介をしてくれた。
「名前は春野憲剛だ、魔石は黒曜石、使える魔法は爆発で武器はアームドだ、よろしく」
憲剛が挨拶して、流れ的には同じメンバーの雨がするのだが、黙ってる。
「おいおい、警戒するのは分かるけど自己紹介くらいはしとけよ。多分、長い間、協力関係になるんだから」
「……分かったわよ。名前は名秋雨、宝石はサファイヤ、使う魔法は水よ、よろしく」
皆ある程度のことしか言ってないけど、まぁ、いいか、社長は既に挨拶して、医務室の先生は事務所の人じゃないから、後は一人だけなんだが……
「社長、白は?」
「武器のメンテナンスとかが長引いて寝てるよ」
「そうか……すまない、先に二人から挨拶をしてくれないか?」
すると少女の方から挨拶をしてくれた。
「はい、私の名前はホープです。宝石はエメラルド、使える魔法は回復です! それと、依頼を受けてくださりありがとうございます!」
次に強女の自己紹介なのだが黙ってる。
「ほら、挨拶をしてください」
ホープがそう言うと彼女は自己紹介を始めた。
「……名前はカーラ、宝石はイエローゴールドダイヤモンドだ、使える魔法は電気と加速だ。よろしく頼む」
混色の宝石はめったに見ないし、ダイヤモンドは俺も始めて聞いた。
強い理由が分かった。
「さっ、名前の自己紹介は終わったし、次に依頼の内容をもっと、詳しく聞かせてもらうわ」
社長が口を開き進行を進めてくれる。
「依頼内容はアルカンシエルの回収よね。何かヒントはないの?」
「何もありません、ただ、アルカンシエルがこの町にある確証ならあります」
ホープはポケットから何かを取り出した。それは真っ白な紙だ。
「それは?」
「これは、アルカンシエルの魔力を探す紙です」
ホープは魔力を紙に込めると輝く。
「この光はアルカンシエルが近ければ近いほど強くなります」
「それに探索機能は?」
「無いです」
「なんで見つけられると思った!?」
いや、ある町が分かっても詳しいところが分からないなら積むだろ! 函館は地味に大きいんだぞ!
どうにか見つけられる方法がないかと考えていると社長が口を開く。
「これに関しては今考えても解決策は浮かばないし、次の質問にいってもいい?」
同感だ、これ以上、考えても解決策は生まれないだろう。
「はい! 大丈夫です!」
「敵は何者なの?」
これは、俺も聞きたかった。
カーラはかなり強い。そんな彼女が勝てない相手とか、どんな化物なんだ。
「はい、私達の敵は同じくアルカンシエルを求めて、この地球に降りた者達です」
少し、驚きはしたが、考えたら他にもアルカンシエルを求めてる奴はたくさん居るのは分かる。
しかし、それでも聞きたいことがある。
「本当にホープ達より強いのか?」
「はい。でも、どの敵もカーラさんが居ればどうにかなるとは思います。ただ、禁忌の宝石を持ってる者達が来たら太刀打ち出来ません」
「禁忌の宝石? なんだそれは?」
「星一つを簡単に吹き飛ばす宝石を持つ魔法使いのことです」
「……は? そんな宝石が実在するのか……?」
「はい」
本当にやべー依頼を引き受けちまったのかも知れない。
少しの間、静寂すると社長が口を開いた。
「今日は疲れただろうから何をするかは明日きめよっか」
社長がそう言ったので今日はもう寝ることにした。




