第十五話 準備
戦いが終わり二日が経過した、フレアと戦って分かったが、今の俺では土星と戦っても勝てないと分かったので、一刻も早く呪いを解くために社長と札幌に行くことにした。
事務所は憲剛達がしっかりと守ってくれるとの話だったので、任せることにした。
ーー札幌ーー
「……久しぶりに帰ってきた」
「あぁ、そうだな」
到着したのは夜だったが、相変わらず時間など関係なく相変わらず盛り上がっている町だと思いながら社長と探検した。
町を周り終えて、社長と俺は別々の行動をすることになった。
最初は社長に一人で大丈夫なのかと心配したが、本人は大丈夫とのことだった。
俺は町外れのバーの中に入ると一人の女性が座ってお酒を飲んでいた。
「おいおい、仕事はどうした?」
「今日の勤務は終わりだ」
隣の席に座る。
「久しぶりだな、飛鳥」
「うん、元気そうだね、優季もロキちゃんも」
「ちゃん付けはやめてくれ」
彼女は夏目飛鳥、俺の昔からの親友でめちゃくちゃ強い女性だ。
顔も可愛いので魔法学校の時からモテモテだった。
「悪いな、突然、呪いを解いてほしいなんて無理を言って」
「いや、大丈夫だよ、でも……準備が進んでないから、いまやれば成功率は20%くらいだよ? 本当にやるの? 三年待てば100%成功するのに」
飛鳥は心配そうな顔をしながら聞く。
「あぁ、大丈夫だ、絶対に成功させる」
「そっか……分かった。」
飛鳥が話を切り上げて次の質問をしてきた。
「急にどうしたの? 呪いの解除なんていつでもいいって言ってたじゃん」
「んー……」
話すか迷っていると彼女の目がじーとこちらを見てる。
あっ、これ、話さなかったら面倒なことにやるやつだ。
俺は包み隠さず彼女に話した。
「なるほどねぇ……」
「軽くね?」
普通は嘘とかありえないとかの反応じゃない? なんか、すんなりと受け入れられたけど。
すると、飛鳥から一つの封筒を渡された、なんか封筒に『極秘!』って書いてるんだが。
「見ていいのか?」
「えぇ、優季に見せるために持ってきたからね」
封筒を開き紙を見る。
「優季の話を聞いてビックリしたよ、運命って本当にあるのかもね」
紙には女の子の写真が貼ってあり、世界がその子を探しているようだった、そして、俺はこの子に見覚えがある。
あの時、プール場でホープと一緒に拐われた巫女の服を着た女の子だった。
アリス達に拐った理由を聞いたが、なぜか土星の方で彼女を見つけて拐うように命令されたらしい。
下の理由の文のところに目を向ける。
彼女は『アルカンシエルの宝石』の在りかを知っている。
「なっ……なんで、世界はアルカンシエルのことを知ってるんだ」
「北海道の神社でアルカンシエルのことが書いてあったのよ」
「そんな理由か?」
「いいや、その神社で魔道書が見つかったのよ」
「まじかよ……」
それなら、探す理由は分かる、魔道書じたいが、どう生まれ、どう誕生するのか不明だ。
分かるのはどれも危険だと言うこと。
「でも、どうして、彼女がアルカンシエルの居場所を知ってると?」
「その神社を調べたら、その一家の家族は彼女を置いて、他は全員、死んでるのよ」
「なるほどなぁ」
まぁ、いまは彼女は眠ってるので詳しくは話しは聞けないが、目を覚ましたら聞いてみよう。
「それで、仕事仲間としては彼女を渡して欲しいんだけど」
「やだ」
基本、上の連中は目的のためなら簡単に人を傷つける。彼女を引き渡したら、嘘をついてないか確かめるために拷問するに違いない。
「ふふ、相変わらずだね」
「あぁ、それとも、無理矢理に奪うか?」
「いや、親友とは戦いたくないし聞かなかったことにするよ」
「飛鳥も相変わらずだなぁ」
その後は飛鳥と少しだけ話した後、明日に備えるために解散になった。




