第一話 出会い
2022年、突然空から巨大な怪物が大量に降ってきた。
人間の攻撃は化物には全く通用せず、周りは人間の焼けた死体だらけに助けを求める声。
地獄だと思った。
それから2年後、人類は魔法の力に目覚めた。理由は誰にも分かってない。
そして、人類は魔法を使い、初めて化物を倒すことに成功した。
それから6年後の月日がたった今でも人類は謎の怪物と戦っている。
ーマンション前ー
一軒家に到着すると依頼主の刑事が居た。
「すまないねぇ、俺達じゃ、どうも勝てる気はしないんだ」
「いえ、大丈夫ですよ」
「それで、母親と子供が中に居る」
「分かりました」
モンスターには危険度があり、D〰️Sまであるのだが、この魔力からしてBランクだろう。
俺はゆっくりと敵にバレないようにドアを開け、腰に付けてる剣を握りながら部屋に入る。
声が聞こえ、何処にいるか分かったので壁に背中を付けてゆっくりと覗く。
「ギャハハ! キョウノゴハン! ゴハン! どっちからタベヨウカナ!!」
大きい畳の部屋で化物が母と子を交互に指をさし、怖がってる姿を見て楽しんでる。
気が付いてないうちに仲間と無線で連絡をとることにした。
「憲剛、そっちに敵を誘き寄せるぞ」
「了解ー」
「キョウハオマエ!」
化物は子供に手を伸ばす。
「触らせねぇよ」
寸前のところで横腹を切り裂く。
「ギャァァァァ!!?」
化物は絶叫する。そのうちに俺は窓を開けて化物の方を向くと中指をたてて挑発する。
「おーら、来てみろよ」
化物は俺に怒った様子で突っ込んで来た。
「よっ!」
そのまま、窓から外に出る。
化物は俺を必死に追ってくる、目的地まで走っていると道路の真ん中に立ってる憲剛が見えた。
「後は頼んだ!」
「おっけ」
俺は急いで、横の道を飛び込む。
憲剛は化物の足に炎を纏ったハンマーを投げると当たり転んでしまう。
下から魔方陣が出てくると鉄の網が化物を拘束した。
「お疲れ」
「おう、今日は久しぶりに、もやし以外の物が食べれそうだな!」
いや、最近はBランクモンスターも値下げがしている。
正直金にならない。しかし、満面の笑みをしてる憲剛にこの現実を教えるのは可哀想なので黙っとこうと思う。
「いや、値下げしとるから金にならんやろ」
そんな優しさを踏みにじるようにロキが喋る。
ロキは剣で地球でたった一つだけ喋る魔法の剣だ。理由は誰にも分かっていない。
「おいこら、可哀想だろ」
憲剛がすっかりと絶望しちゃって「もやし……飽きた……もう、やだ……」ってボソボソ呪文みたいに言ってるじゃないか。
まぁ、ここ数ヶ月はもやししか食べてないからな。
「憲剛、依頼報告とモンスターの納品頼めるか?」
「いいけど、優季はいつもの場所に行くのか?」
「あぁ、久しぶりに行きたくなった」
「分かった、じゃぁ、終わったら先に帰ってるわ」
憲剛は網に捕まった化物を肩に担いで持っていく。
モンスターと喧嘩してる後ろ姿を見届けてから、俺も目的の場所に向かうことにした。
ー函館タワーの最上階ー
函館タワー、いまはすっかりと廃墟になってるが、ここから見る最上階の景色は最高だ。
晴天の時によく見える町並み、ここには人も滅多に来ないので一人だけの空間を楽しめる。
大の字に倒れて体を伸ばす、最近はずっと戦ってたから疲れたなぁ……少しだけ仮眠しても怒られんだろ。
まぁ、実際はサボりだから怒られるのだが、とにかく今は眠い。
そのまま、俺は眠ろうとした、しかし、何か音が聞こえる。
トントン……トントン
足音だ。誰だ、事務所の仲間か? いや、事務所なら無線があるはず、なら、一般人か、モンスターか、どちらかだ。
足音は入口の前で止まった。
俺はゆっくりと近付いて扉を開けると小さい女の子が俺の胸元に倒れたり
女の子!? どうしてこんなところに! いや今はそんなこと、どうでもいい!
「おい!大丈―――!!?」
少女の背中は酷い焼けどを負っていて言葉が詰まる。大丈夫じゃない。早く医者に見せなきゃ……。
すると、少女が弱々しく言葉を発する。
「助けて……」
「分かった。助ける! 約束する!」
俺はおんぶして下に降りようとする。しかし、暗闇の中から殺気を感じ、よく見ると炎の塊がこちらに飛んでくるのが分かった。
「っ!!?」
俺は後ろに大きく飛んで炎をかわす。後で直撃した火の玉は爆発して壁を吹き飛ばしていた。
これは間違いなく、ダイヤモンド級の威力だ、でも、なんで、こんなところに……
奥から赤い髪の毛の男が出てくる。




