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Once Upon a Talk  作者: 深園青葉
4/5

X=Y



Xどうして私はこんなにもダメな人間なんでしょうか?


Yそれはあなたがあなただからです。理由なんてありません。あなたは生まれた時からダメな人間なんですよ。



Xどうしてあの子はたくさん褒められるのに私には何もないんでしょうか?


Yそれはあなたがあの子と比べて可愛くないからですよ。あなたにはあの子のような可愛げがないんです。



X私は幸せになってはいけないんでしょうか?


Yあなたに幸せになる資格なんてありません。あなたの幸せを望む人間などいません。



どうして私は


私は


わたしは……



X今日、あの人がはじめて声をかけてくれました。


Y偶然でしょう。別にあなたと仲良くなりたいわけではないですよ。



Xあの人は、私とずっと話してみたかったと言ってくれました。


Yただの挨拶ですよ。真に受けるほうが間違いです。


 

X私は、あの人の言葉に嘘があるとは思えません。


Yそうだとしてもいつかは嫌われると思いますよ。あなたは嫌われて当然の人間なんですから。



X私は、あの人と一緒にいるのが楽しいです。


Yあの人も、そう思ってくれてるんじゃないですか。もっと楽しいと思ってもらえるように努力しなくてはいけませんね。



Xあの人は、私に、君はもっと自分のことを好きになっていいと言ってくれました。


Yその言葉を裏切らないようにしなくてはいけませんね。



Xあの人は、私のことを、素直で優しい子と言ってくれました。


Y良かったですね。あの人の言葉に、嘘はないと思いますよ。



Xあの人が、私とこれからもずっと一緒にいたいと言ってくれました。


Y幸せですね。あの人に出会えて、良かったですね。



X私は、あの人に出会えて、本当に良かったです。


Y私があなたのことを否定することも、少なくなりました。私は、今のあなたのことが好きです。 



X=私


X=Y


Y=私



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