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コント 「お代官様」

作者: 安倍アキラ

あえてゲラゲラコンテストには投稿しません、ネタがあんまりにも危なくて…。

代官の腹黒 「フフフ、また一儲けしたと巷で噂ではないか神天堂。」

神天堂商人 「いえいえ、さほどの事ではございませぬ、これもすべてお代官様のご助力あっての事、つきましては今後もより一層のお引き立てをお願いいたします。」

腹黒    「何をあらたまる必要があるのだ? 儂とてそちには色々世話になっておるのだ、これくらいは造作も無き事。」

神天堂   「さすがはお代官様、こちらはいつものお菓子にございます。」

腹黒    「おーおー、いつも悪いな、神天堂…うむ、やはり黄金色のお菓子話良いのぉ、儂は幼少の頃から、このお菓子が何故か大変好物でなア。」

神天堂   「いつも御贔屓ごひいきにしていただき、誠にありがとうございます。」

腹黒    「後は女子の帯回しじゃが、これは元服して直ぐに習得し、今では達人の域に達して居る、して今宵も色々取り揃えておるのだろうな? 神天堂?」

神天堂   「お任せ下さりませ、私共はきめ細やかなサービスが売りでございますれば…」

腹黒    「サービス? 何だその単語は?」

神天堂   「これは大変失礼いたしました、先程の単語は遥か伴天連(ばてれん)より伝わりし異国の言葉にて、長崎で私が学んだものでございます。」

腹黒   「ほ、ほう、なかなか新鮮じゃのう、・・・む? そこに誰かいるのか? 」

神天堂  「どうなされましたお代官様? 」

腹黒   「む? いや、なに外で物音がしたのでな、なに儂も立場上敵が多いのでな、密偵の類かとおもってのう。」

神天堂  「御心配には及びませぬ、この部屋は完全に守られておりますので、たとえ敵が付近にいてもそうそう近づけぬようになっております。」

腹黒   「そうかそうか、ならば安心じゃのう。」

神天堂  「はい、サービス&セキュリティにござります。」

腹黒   「そうかそうか、ぬはははははは。」

神天堂  「お代官様、私の使いの者から何か報告があるようですので、少々お待ちを、……お代官様、少々厄介なことが起きました。」

腹黒   「んー? どうしたというのだ?」

神天堂  「使いの者の報告では、なにやら屋敷の周辺を嗅ぎまわる侍がおるようです。」

腹黒   「何じゃと? して神天堂、その侍は何者なんじゃ?」

神天堂  「はい、恐らくは巷で有名な旗本〇屈男ではないかと、なにしろ私の店先で額に三日月の傷がある侍が、しきりに『あー退屈じゃ退屈じゃ』と言っておったようですので。」

腹黒   「しかしこの部屋は完全に守られておるのであろう?」

神天堂  「いえ、流石に相手が噂の旗〇退屈男ですと、相当な手練れにござりますれば、この部屋の防御障壁が破られる可能性がございます。」

腹黒   「なんじゃと? ううむ、おのれ不埒な侍め、してこちらに何か策はないのか?」

神天堂  「お任せ下さりませ、わが神天堂グループは【花札から黒船】まで何でも取りそろえるのが信条でございます、資金も豊富にありますのでこの屋敷の防御をさらに固めて、返り討ちにいたしましょう。」

腹黒   「しかし神天堂、お主も悪よのう。」

神天堂  「いえいえ、お代官さま程では。」

二人   「ぬはははははははは!」

腹黒   「では早速準備をせねばな、して、何から取り掛かればよいのだ?神天堂。」

神天堂  「まずは取り急ぎ用心棒を雇いましょう、こちらにカタログがございます。」

腹黒   「ふむふむ、今の予算ならば剣豪を数人と忍びを同数、あとは浪人どもを十数人雇い入れて、儂の配下の家臣も20人ほど呼び寄せるとしようか。」

神天堂  「さすがはお代官様、見事な采配にございます、では次は罠を屋敷の敷地に設置いたしますので、どれを使うかこちらのカタログをご覧ください。」

腹黒  「うむ、ほほう、なかなか種類が豊富じゃのう、ではこの【大筒】と【油壷】、それに【落とし穴】も購入しておこうか、ああ【トラばさみ】も買っておいて足止めしておかねばな、後の細々とした品は神天堂に任せる、金に糸目はつけるな。」

神天堂 「御意にござります、我が神天堂グループの総力を挙げて取り掛かります。」

腹黒  「うむ! して後はどうすれば良いのか? 」

神天堂 「では、お時間まで、いつもの帯回しを楽しまれてはいかがでしょう?」

腹黒  「おお、そうじゃな!では神天堂、後は任せたゾ? 」

神天堂 「お任せ下さりませ、では失礼いたします。」


旗本〇屈男 「額の傷が疼かなければ、退屈男の名前が廃るわ! 江戸旗本は、斬ると云うたら必ず斬るぞ! 夜鷹、今のうちに早う逃げい! 旗本退屈男、参るぞ! 参るぞー!」

腹黒   「うううぬ! おのれえええ! 返り討ちにしてくれるわ‼」






でも書きたかったから書いた、反省はしていない。

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