7. 色々事情がありまして
アリスちゃん曰く、
「カリウドグループは限りなく黒に近い白のグループ」らしい。
よく分からない。
なんでも、カリウドグループは連れ去った (名目上はついてきてもらった) 子達に、自分の意思でもって (催眠術をかけて)、身柄の売り渡し契約をさせているんだとか…。
お兄さん、法律とかよく分からないけど…。
それ、違法行為じゃないかな?
どうでしょう…?
その辺を聞いたら、慢性的な人材不足等があるため、あまり問題にされないらしい。
そもそも、それを取り締まる動機がないんだとか…
すごすぎない?ゲルトルード王国…。
絶対行きたくないね。
その後、
「家に魔信話をかけたいのですが…」
とアリスちゃんが言うので、
(契約の時にするように言われてるんだって、ホントかよ?)
「電話ならあるけど…」
とスマホを見せた。
もしかしたら、返されちゃうけれど。
そしたら、高級フィギュアは勝手はいけないという勉強ができたし、犯罪捜査に協力できるならいいこと…と考えればいいよね (泣)。
それで固まるアリスちゃん。
なんでも、スマホから魔力を感じない。
「魔信話ができないですね?これじゃ?」
ということらしい。
うん。多分できないよ!
魔信話がない場所なんて知らない。
そう、呟いているアリスちゃん。
「マジカルスピーキングツールがなくても…、マジカルネットワークとか、ないんですか?」
そう期待を込めて尋ねてくるアリスちゃん。
ワールドワイドネットワークならあるんだけどね…。
「…あると思う?」
俺の答え。
ずるずると真実を伝えるのを延ばしちゃいけないなと思ったので。
それを聞いて、顔を白くするアリスちゃん。
アリスちゃんは涙を流していた。
「…ぅぐっ、…ずずっ…」
ただ、ハンカチを差し出すしか。
俺にはできなかった。
後、ティッシュと。
泣き止んでくれるまで、1時間かかった。
ポテチで釣ったら余裕だった。何故だ?
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そうすると筆者のMotivationが更にUpします。