15. アリスちゃんと…
聖ゲルトルード学園の手続きが終わり。
秋葉原の町を歩く俺とアリスちゃん。
どことなくウキウキしている感じが見てとれた。
「楽しみだな!」
「はい!」
向けてくるのは信頼のある笑み。
短い時間だけれども、なんとなく彼女のこともつかめた来た。
道行く人に目を向ければ、流石、秋葉原。
休日だからか人の多いこと。
アリスちゃんと繋いだ手が力んじゃうね。
今日のお昼どうしよっか?
そんな感じで歩いていて、目に留まった。
パブロのチーズタルト。
画廊跡地に建つこのお店。
なかなか良い匂いをさせています。
食べたい。
「おやつにタルト買ってこうか?」
「おやつですか…?」
「あー、お昼はね、後で考えよう。家帰ってから。」
「はい!」
元気な返事が返って来た。
食べさせて貰えないのかと思ったりしてないよね…?
ラジオ会館の横に並ぶこと10分。
チーズタルトをGetした。
チョコレートに抹茶まであるのね…。
この際だからということでスイカも購入した。
みどりの窓口で、学生証、通学証明書提示のうえ、定期券を購入した。
「これで私もピってできるんですね!!」
アリスちゃんはにこやかだった。
なんでも、回りの人と入場方法が違うのが気になっていたらしい。
聖ゲルトルード学園ではこの辺のこともキチンと教えてくれるそうなので、助かな。
そう思っている次第だ。
「次は御徒町。御徒町。お出口は~」
「The next station is okachi-machi.~」
山手線の車内テレビを見ながら思うことは、よく四カ国語も一区間で表して、二カ国語で音声流しているよな、ということだ。
サービス精神が凄いよね。
隣のアリスちゃんも、ボーと眺めてるみたいで…
見ちゃうよね。車内テレビ。
御徒町の駅ビルで必要なものと弁当を買い、俺達は家路についた。
まだまだ終わらない。
学用品の準備とかしなくては…。
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